〈「誰もが世界を支配したがっている」〉
私の友人が指摘しているメキシコ湾岸の群発地震も気になる。すでに紹介したように、ロザリー・バーテル博士は『戦争はいかに地球を破壊するか―最新兵器と生命の惑星』の中で次のように述べている。
HAARPのような電離層ヒーターは、極低周波(ELF)を引き起こし、それは電離層によって反射されて地球に戻ってくる。これらのビームは「深層地球断層撮影法」と呼ばれる方法で地球を通る方向に向けることが可能である。(中略)振動させられたELFは、機械的な効果、すなわち地球を通って振動を遠距離に伝えるために使われる。(中略)確かに、それは火山や構造プレートの乱れを起こす能力を持っており、次いで気象にも影響を与える。
電磁波(電波)で加熱できるのは、当然ながら電離層だけではないだろう。大気の上から地下深部に至るあらゆる場所で、さまざまな効果を生じさせられる可能性があるわけだ。あるいはウィリアム・S・コーエン元米国防長官が指摘していたように「電磁波で遠くから噴火や地震を起こしたり、気候を変えたりする」可能性も考えられる。
だとすれば、問題は、それをやっているのが「誰か」ということだろう。コーエン国防長官はいったい誰のことを言っていたのだろうか。この答えについては、イエスが男から悪霊を払ってブタの群れに乗り移らせた逸話が参考になるかもしれない。マルコの副音書五章九節にはこうある。「そこで、イエスが、『名はなんというのか』とお尋ねになると、『名はレギオン。大勢だから』と言った」。ティアーズ・フォー・フィアーズの歌にも「エブリバディ・ウォンツ・トゥ・ルール・ザ・ワールド(誰もが世界を支配したがっている)」というのがある。この問題には、実際に大勢の人間が関わっている。金のためにやっている
者もいれば、人類愛からやっている者もいる。仕事で名を挙げたい人間もいれば、それができるからという理由で自然に手を加えたがる連中もいる。そして、支配をもくろんでいる者たちがいる。
キース・ハーモン・スノーは「晴天の霹靂―黒い計画、宇宙無人機、気象を兵器として用いる米国の軍事攻撃の全貌」という長大な報告書の最後に、調査から導き出した結論を箇条書きにしている。その中から、私が賛同できるもの(少なくとも私の研究結果と齟齬が見られないもの)をここでリストアップしてみよう。
*一般大衆は依然として気象懐疑論者の主張によって混乱させられている。
*ほとんどの科学者は気候変動に関する偏狭な議論に終始している。
*認識されている問題については、化石燃料や気候に関する取り決めなどの偏狭な議論しかなされず、一部の人間に都合のいいことに、秘密主義や軍の支配、環境秩序の崩壊といったより重大な問題から人々の注意が逸らされている。
*軍と「民間」の環境改変はすでに実験が終わり、大量の人類の命を奪い環境を不安定にする能力を持った装置がすでに配備されている可能性が高い。
*米政府は、(あくまでも民間で)環境改変技術の限定的な開発が行われたことを認めるか、技術そのものが存在しないと完全否定するかで揺れている。
*科学者、軍人、政府官僚は公然と嘘をついてきた。現在も多くが気候問題や気象戦争について意図的に曖昧な情報や偽情報を流している。
*二枚舌を使い分けるこれらの利己的な懐疑論者や欺瞞者たちは、企業マスメディアや娯楽メディアに乗ることで勢いを得ている。
*資本家や、化石燃料、気象戦争、軍事問題および気象問題に関するプロパカンダの裏には、一兆ドル産業が存在している。
*環境改変と気象兵器にとっては、広範囲に環境が不安定になり、水面下の環境改変活動がカモフラージュされるレベルの「背景的」秩序崩壊が達成されることが重要である。
*そのような状況では、環境改変によってどれだけ変化が起こったのか(あるいは起こっているか、将来起こるか)を見極めることができなくなる。
*米国は締約国となって久しい一九七七年の「環境改変技術の軍事的使用その他の敵対的使用の禁止に関する条約」(環境改変兵器禁止条約)に違反する行為を行ってきた。
*国連が気候や国際条約違反の問題に本気で関心を持って調査を行う意思がないことは、過去の態度で明らかである。
*予想外の反動によって環境変化のペースが速まれば、豊かな国、貧しい国の分け隔てなく被害が拡大していく。
*気候が別の状態に急変するリスクは一〇〇%とまでは言えないもののますます高まっており、それは私たちにとって好ましくない、対処不能なものまである可能性が高い。また、そのような変化が比較的早く起こりそうだということも明らかになりつつある。
スノーの指摘は広範にわたっているが、いずれも端的である。軍の環境改変プログラムに関わっている連中は、環境改変の恩恵を受ける資産家や有力者の大規模なネッットワークの支援を受けており、彼らの息のかかった企業メディアは情報を巧みに隠匿している。学術界で展開されている温室効果ガスの議論も私たちの気を逸らすカモフラージュにすぎず、その裏で科学者たちは大規模な環境破壊を進めている。まるで、ローマの大火を眺めながらバイオリンを弾いていたネロの故事を彷彿とさせるようなことが起こっているのだ。科学者たちは環境破壊が広がっているのを知りながら、素知らぬ顔で議論している。しかも、「環境改変と気象兵器にとっては、広範囲に環境が不安定になり、水面下の環境改変 活動がカモフラージュされるレベルの『背景的』秩序崩壊が達成されることが重要である」という理由で、地球温暖化による環境破壊が意図的に悪化させられている。一部の人から世界を救うためだと思われているケムトレイルは、実際には地球を破滅に向かわせているのかもしれないのだ。
スノーはこの企みの本質が、十九世紀の悪徳独占資本家の発想の焼き直しにすぎないとみている。資源を支配して第三世界の人口を自分たちにとって有益な水準―すなわち必要な労働力のみに減らそうとしているというわけだ。
私の友人が指摘しているメキシコ湾岸の群発地震も気になる。すでに紹介したように、ロザリー・バーテル博士は『戦争はいかに地球を破壊するか―最新兵器と生命の惑星』の中で次のように述べている。
HAARPのような電離層ヒーターは、極低周波(ELF)を引き起こし、それは電離層によって反射されて地球に戻ってくる。これらのビームは「深層地球断層撮影法」と呼ばれる方法で地球を通る方向に向けることが可能である。(中略)振動させられたELFは、機械的な効果、すなわち地球を通って振動を遠距離に伝えるために使われる。(中略)確かに、それは火山や構造プレートの乱れを起こす能力を持っており、次いで気象にも影響を与える。
電磁波(電波)で加熱できるのは、当然ながら電離層だけではないだろう。大気の上から地下深部に至るあらゆる場所で、さまざまな効果を生じさせられる可能性があるわけだ。あるいはウィリアム・S・コーエン元米国防長官が指摘していたように「電磁波で遠くから噴火や地震を起こしたり、気候を変えたりする」可能性も考えられる。
だとすれば、問題は、それをやっているのが「誰か」ということだろう。コーエン国防長官はいったい誰のことを言っていたのだろうか。この答えについては、イエスが男から悪霊を払ってブタの群れに乗り移らせた逸話が参考になるかもしれない。マルコの副音書五章九節にはこうある。「そこで、イエスが、『名はなんというのか』とお尋ねになると、『名はレギオン。大勢だから』と言った」。ティアーズ・フォー・フィアーズの歌にも「エブリバディ・ウォンツ・トゥ・ルール・ザ・ワールド(誰もが世界を支配したがっている)」というのがある。この問題には、実際に大勢の人間が関わっている。金のためにやっている
者もいれば、人類愛からやっている者もいる。仕事で名を挙げたい人間もいれば、それができるからという理由で自然に手を加えたがる連中もいる。そして、支配をもくろんでいる者たちがいる。
キース・ハーモン・スノーは「晴天の霹靂―黒い計画、宇宙無人機、気象を兵器として用いる米国の軍事攻撃の全貌」という長大な報告書の最後に、調査から導き出した結論を箇条書きにしている。その中から、私が賛同できるもの(少なくとも私の研究結果と齟齬が見られないもの)をここでリストアップしてみよう。
*一般大衆は依然として気象懐疑論者の主張によって混乱させられている。
*ほとんどの科学者は気候変動に関する偏狭な議論に終始している。
*認識されている問題については、化石燃料や気候に関する取り決めなどの偏狭な議論しかなされず、一部の人間に都合のいいことに、秘密主義や軍の支配、環境秩序の崩壊といったより重大な問題から人々の注意が逸らされている。
*軍と「民間」の環境改変はすでに実験が終わり、大量の人類の命を奪い環境を不安定にする能力を持った装置がすでに配備されている可能性が高い。
*米政府は、(あくまでも民間で)環境改変技術の限定的な開発が行われたことを認めるか、技術そのものが存在しないと完全否定するかで揺れている。
*科学者、軍人、政府官僚は公然と嘘をついてきた。現在も多くが気候問題や気象戦争について意図的に曖昧な情報や偽情報を流している。
*二枚舌を使い分けるこれらの利己的な懐疑論者や欺瞞者たちは、企業マスメディアや娯楽メディアに乗ることで勢いを得ている。
*資本家や、化石燃料、気象戦争、軍事問題および気象問題に関するプロパカンダの裏には、一兆ドル産業が存在している。
*環境改変と気象兵器にとっては、広範囲に環境が不安定になり、水面下の環境改変活動がカモフラージュされるレベルの「背景的」秩序崩壊が達成されることが重要である。
*そのような状況では、環境改変によってどれだけ変化が起こったのか(あるいは起こっているか、将来起こるか)を見極めることができなくなる。
*米国は締約国となって久しい一九七七年の「環境改変技術の軍事的使用その他の敵対的使用の禁止に関する条約」(環境改変兵器禁止条約)に違反する行為を行ってきた。
*国連が気候や国際条約違反の問題に本気で関心を持って調査を行う意思がないことは、過去の態度で明らかである。
*予想外の反動によって環境変化のペースが速まれば、豊かな国、貧しい国の分け隔てなく被害が拡大していく。
*気候が別の状態に急変するリスクは一〇〇%とまでは言えないもののますます高まっており、それは私たちにとって好ましくない、対処不能なものまである可能性が高い。また、そのような変化が比較的早く起こりそうだということも明らかになりつつある。
スノーの指摘は広範にわたっているが、いずれも端的である。軍の環境改変プログラムに関わっている連中は、環境改変の恩恵を受ける資産家や有力者の大規模なネッットワークの支援を受けており、彼らの息のかかった企業メディアは情報を巧みに隠匿している。学術界で展開されている温室効果ガスの議論も私たちの気を逸らすカモフラージュにすぎず、その裏で科学者たちは大規模な環境破壊を進めている。まるで、ローマの大火を眺めながらバイオリンを弾いていたネロの故事を彷彿とさせるようなことが起こっているのだ。科学者たちは環境破壊が広がっているのを知りながら、素知らぬ顔で議論している。しかも、「環境改変と気象兵器にとっては、広範囲に環境が不安定になり、水面下の環境改変 活動がカモフラージュされるレベルの『背景的』秩序崩壊が達成されることが重要である」という理由で、地球温暖化による環境破壊が意図的に悪化させられている。一部の人から世界を救うためだと思われているケムトレイルは、実際には地球を破滅に向かわせているのかもしれないのだ。
スノーはこの企みの本質が、十九世紀の悪徳独占資本家の発想の焼き直しにすぎないとみている。資源を支配して第三世界の人口を自分たちにとって有益な水準―すなわち必要な労働力のみに減らそうとしているというわけだ。