警官に逮捕されるNYデモの過激な映像(^_^;)
未処分の汚染稲わら、8道県に7200トン 農水省試算より転載
放射性セシウムによる牛肉汚染の原因となった稲わらについて、農林水産省は17日、残されている汚染わらが8道県の農家1018戸に約7200トンあるとの推計を公表した。同省は汚染度が高いわらの処理に自ら乗り出したが、大半は処分が終わる見通しが立っていない。
7月に発覚した牛肉汚染問題は、東京電力福島第一原発の事故でばらまかれたセシウムが屋外にあったえさ用のわらに降り注いだことが原因になった。汚染わらは16道県に流通。食べた可能性がある牛の出荷頭数は5千頭近くに上った。
asahi.com2011年10月18日8時32分
放射性セシウムによる牛肉汚染の原因となった稲わらについて、農林水産省は17日、残されている汚染わらが8道県の農家1018戸に約7200トンあるとの推計を公表した。同省は汚染度が高いわらの処理に自ら乗り出したが、大半は処分が終わる見通しが立っていない。
7月に発覚した牛肉汚染問題は、東京電力福島第一原発の事故でばらまかれたセシウムが屋外にあったえさ用のわらに降り注いだことが原因になった。汚染わらは16道県に流通。食べた可能性がある牛の出荷頭数は5千頭近くに上った。
asahi.com2011年10月18日8時32分
フカヒレ天日干しも復活…気仙沼より転載
2011年10月17日(月)22:50
(読売新聞)
サメの水揚げ日本一の宮城県気仙沼市で、今冬もフカヒレを出荷しようと地元の水産加工会社が天日干し作業を始めた。
従業員らは震災前同様に、青みがかった灰色のヒレが黄金色に輝く日を待ちわびている。
同市の「村芳特殊水産」では津波で乾燥用の棚などが流されたため、隣接地に鉄パイプで物干しざおを組み上げた。既にヨシキリザメなどのヒレを2000枚以上干している。
震災前の1割にも満たない量で、作業も11、12月頃が最盛期だが、あえて始めた。現場責任者の浅野紀美雄さん(71)は「フカヒレといえば気仙沼。日本一のブランドを絶やさぬよう頑張っていかねえとな」と話す。
ヒレは3か月ほど天日と寒風にさらされて身が引き締まると、関東や関西などに出荷される。
2011年10月17日(月)22:50
(読売新聞)
サメの水揚げ日本一の宮城県気仙沼市で、今冬もフカヒレを出荷しようと地元の水産加工会社が天日干し作業を始めた。
従業員らは震災前同様に、青みがかった灰色のヒレが黄金色に輝く日を待ちわびている。
同市の「村芳特殊水産」では津波で乾燥用の棚などが流されたため、隣接地に鉄パイプで物干しざおを組み上げた。既にヨシキリザメなどのヒレを2000枚以上干している。
震災前の1割にも満たない量で、作業も11、12月頃が最盛期だが、あえて始めた。現場責任者の浅野紀美雄さん(71)は「フカヒレといえば気仙沼。日本一のブランドを絶やさぬよう頑張っていかねえとな」と話す。
ヒレは3か月ほど天日と寒風にさらされて身が引き締まると、関東や関西などに出荷される。
コメに放射能、悪条件重なる 福島・二本松産から検出より転載
福島県二本松市の旧小浜町地区のコメから1キロあたり500ベクレルの放射性セシウムが検出された問題で、県は17日、セシウムを取り込みやすい複数の条件が重なったのが要因とみられ、「極めてまれなケース」とする中間報告を発表した。
発表によると、この水田の土壌は約75%を砂が占め、セシウムを吸着するとされる粘土は約13%で、県内の土壌の平均より少なかった。肥料として入れたカリウムは表面付近の土100グラム中3.1ミリグラムで、県の田の平均20ミリグラムより少なかった。カリウムは、イネのセシウム吸収を抑えるが、この水田での使用量は通常の4割程度だったという。
田には常時わき水が流れ込んでいた上、イネの根が短く、水に浸る状態が続いていた。周囲の木からセシウムが流れ込んだ可能性もあるという。
県農業総合センターの吉岡邦雄・生産環境部長は「こうした条件の複合的な影響と考えられる。どれかが欠けても高濃度にはならなかっただろう」と言う。センターはこの田の土を使い、実験を続けるという。
asahi.com2011年10月17日20時43分
福島県二本松市の旧小浜町地区のコメから1キロあたり500ベクレルの放射性セシウムが検出された問題で、県は17日、セシウムを取り込みやすい複数の条件が重なったのが要因とみられ、「極めてまれなケース」とする中間報告を発表した。
発表によると、この水田の土壌は約75%を砂が占め、セシウムを吸着するとされる粘土は約13%で、県内の土壌の平均より少なかった。肥料として入れたカリウムは表面付近の土100グラム中3.1ミリグラムで、県の田の平均20ミリグラムより少なかった。カリウムは、イネのセシウム吸収を抑えるが、この水田での使用量は通常の4割程度だったという。
田には常時わき水が流れ込んでいた上、イネの根が短く、水に浸る状態が続いていた。周囲の木からセシウムが流れ込んだ可能性もあるという。
県農業総合センターの吉岡邦雄・生産環境部長は「こうした条件の複合的な影響と考えられる。どれかが欠けても高濃度にはならなかっただろう」と言う。センターはこの田の土を使い、実験を続けるという。
asahi.com2011年10月17日20時43分
3・11以降、市販の牛乳は一切飲まないように自分はしていますが、学校給食では市販の牛乳が出されているみたいで心配です。
市販の牛乳から123ベクレル/L~282ベクレル/Lより転載
Posted September 9th 2011

[食の安全を考える放射線測定より]
株式会社シーディークリエーションが9月9日、運営サイト『食の安全を考える放射線測定』上で市販の牛乳の放射線測定の結果を掲載した。
検査は三度実施され、1回目の測定値は241Bq/L、2回目が123Bq/L、3回目が282Bq/Lで、基準値内とはいえ微量とは言えない数値となっている。
同サイトには、東京都葛飾区の水道水の検査結果も掲載されており、測定値は8.12Bq/L。山形県のJAさがえ西村山の野菜『つるむらさき』は94.3Bq/kgで、刻んでの検査結果は65.2Bq/kgということです。
市販の牛乳から123ベクレル/L~282ベクレル/Lより転載
Posted September 9th 2011


[食の安全を考える放射線測定より]
株式会社シーディークリエーションが9月9日、運営サイト『食の安全を考える放射線測定』上で市販の牛乳の放射線測定の結果を掲載した。
検査は三度実施され、1回目の測定値は241Bq/L、2回目が123Bq/L、3回目が282Bq/Lで、基準値内とはいえ微量とは言えない数値となっている。
同サイトには、東京都葛飾区の水道水の検査結果も掲載されており、測定値は8.12Bq/L。山形県のJAさがえ西村山の野菜『つるむらさき』は94.3Bq/kgで、刻んでの検査結果は65.2Bq/kgということです。
中古車から放射線 川崎より転載
2011.10.17 22:19 [放射能漏れ]
川崎市は17日、同市川崎区東扇島の中古車輸出会社に運び込まれた乗用車1台から毎時20・38マイクロシーベルトの放射線量を検出したと発表した。市は「人体に直ちに影響がある数値ではない」としている。
市によると、検出された車は千葉県のオークション会場で競り落とされ、輸出手続きのため川崎市の会社に運び込まれた。以前は福島県のいわきナンバーだったという。ケニアに輸出される予定だったが、競り落とした業者に引き取られた。
川崎港に運び込まれる中古車について、市は毎時5マイクロシーベルトを超えた場合に通報するよう事業者に求めている。
2011.10.17 22:19 [放射能漏れ]
川崎市は17日、同市川崎区東扇島の中古車輸出会社に運び込まれた乗用車1台から毎時20・38マイクロシーベルトの放射線量を検出したと発表した。市は「人体に直ちに影響がある数値ではない」としている。
市によると、検出された車は千葉県のオークション会場で競り落とされ、輸出手続きのため川崎市の会社に運び込まれた。以前は福島県のいわきナンバーだったという。ケニアに輸出される予定だったが、競り落とした業者に引き取られた。
川崎港に運び込まれる中古車について、市は毎時5マイクロシーベルトを超えた場合に通報するよう事業者に求めている。
「放射線の原因は5m以内にある」南相馬の医師が語る、除染活動の実情より転載
2011年10月17日23時30分
家の中1階だけでも15箇所~20箇所計る。そうしないと、安心してもらえない。家の周りを除染すると、窓側の部屋の数値は下がるが、家の中央の部屋の線量は下がらない。原因を5m以内で探さなければいけない。

保育園の除染もしました。20m×15mくらいの敷地で、800箇所ぐらい計りました。それくらいやらないと、除染の効果はわからない。そして場所によって除染の方法を決めていきます。
保育園の隣には家もあります。そばには川もあって、川は県の管轄で、県に話をしようとすると、「1ヶ月待ってください」と言われて、1ヵ月経ってもぜんぜん返事がない。
隣の家と庭の草木を刈りました、しかし線量は上がりました。そこで下の土を剥ぎましょうとなった。土を剥いだら建物が傾いてしまう場所もある。じゃあどうする、立ち入り禁止にするかと、保護者と相談する。
この前、福島のある地区で、通学路の線量を下げるために放射線の高い雨どいの土を掃除して、その土を雨どいの横に並べておいたら、通学路の線量は上がったというのがありました。当たり前です。その土をどこに持っていくのか、考えておかなければいけない。
土を捨てる場所を探すのが大変です。保育園では、駐車場を借りて埋めました。その駐車場のとなりのアパートに、一軒一軒園長が頭を下げて説明に回ったんです。「処理はしっかりしますので、子供を守るために埋めさせてください。線量も測って、ちゃんとやりますのでよろしくお願いします」と。
それと同時に、当院(南相馬市立総合病院:原発に最も近い総合病院)にはホールボディカウンターが2台あります。鳥取から1台借りています。現在4000人の検査が終わりました。日本の半分をやっています。ただ、小さい子どもは(計測の)2分間じっとしてはいられません。いろんな検査をするのも、限界があります。人体のチェックも大切ですが、今は、口から入る食べ物をしっかり検査して、これ以上体に放射性物質を入れないのが効果的です。
今後の体への影響も、除染も、食べ物に関しても、できるだけ細かく測ること、その精度を上げていくことが、今後のキーになってくると思います。
2011年10月17日23時30分
家の中1階だけでも15箇所~20箇所計る。そうしないと、安心してもらえない。家の周りを除染すると、窓側の部屋の数値は下がるが、家の中央の部屋の線量は下がらない。原因を5m以内で探さなければいけない。

保育園の除染もしました。20m×15mくらいの敷地で、800箇所ぐらい計りました。それくらいやらないと、除染の効果はわからない。そして場所によって除染の方法を決めていきます。
保育園の隣には家もあります。そばには川もあって、川は県の管轄で、県に話をしようとすると、「1ヶ月待ってください」と言われて、1ヵ月経ってもぜんぜん返事がない。
隣の家と庭の草木を刈りました、しかし線量は上がりました。そこで下の土を剥ぎましょうとなった。土を剥いだら建物が傾いてしまう場所もある。じゃあどうする、立ち入り禁止にするかと、保護者と相談する。
この前、福島のある地区で、通学路の線量を下げるために放射線の高い雨どいの土を掃除して、その土を雨どいの横に並べておいたら、通学路の線量は上がったというのがありました。当たり前です。その土をどこに持っていくのか、考えておかなければいけない。
土を捨てる場所を探すのが大変です。保育園では、駐車場を借りて埋めました。その駐車場のとなりのアパートに、一軒一軒園長が頭を下げて説明に回ったんです。「処理はしっかりしますので、子供を守るために埋めさせてください。線量も測って、ちゃんとやりますのでよろしくお願いします」と。
それと同時に、当院(南相馬市立総合病院:原発に最も近い総合病院)にはホールボディカウンターが2台あります。鳥取から1台借りています。現在4000人の検査が終わりました。日本の半分をやっています。ただ、小さい子どもは(計測の)2分間じっとしてはいられません。いろんな検査をするのも、限界があります。人体のチェックも大切ですが、今は、口から入る食べ物をしっかり検査して、これ以上体に放射性物質を入れないのが効果的です。
今後の体への影響も、除染も、食べ物に関しても、できるだけ細かく測ること、その精度を上げていくことが、今後のキーになってくると思います。
「放射線の原因は5m以内にある」南相馬の医師が語る、除染活動の実情より転載
2011年10月17日23時30分
■除染は手作業
除染の基本動作は
・土をはぐ
・水で洗う
・草を抜く
基本的にはこの3つしかありません。薬剤や、何らかの方法はあるのでしょうが、実際に南相馬市でやれているのはこの3つのみです。鋤と鍬と水があれば出来るので、近代兵器は必要ありません。この3つをどう組み合わせるかという話になります。

実際に、除染のポイントというのは、とにかくありとあらゆる所を計測すること。この1点に尽きると思います。どういう風に除染すればいいのか、どう内部被曝を減らせばいいのか、いろいろな問題がありますが、計測ポイントを増やし、計測回数を増やさなければ、何も解決策は生まれない。この点に尽きると思います。今我々は、5cm、1m、2m、それぞれの場所で計測をしています。
例えば、雨どいの数値が高い、水のたまる側溝が高いと言われています。それを取り除くとどうなるか。周り5mの数値に影響するんです。ガンマ線は100m飛びます、200m飛びますと言いますが、数値が高いということは、5m以内に原因がある。そこを徹底的に探すんです。その繰り返しで0.1マイクロシーベルト/時、下げれば1年で1ミリシーベルト下がる。これを繰り返すしかない。大切なのは線量計を一般市民も含め、使いこなすこと。これが現場で求められている状況です。
土を剥ぐ深さについて、5cm剥げばいいか、10cm剥げばいいかという議論がありますが、これはあまり意味のない議論で、土は、掘れば掘るほど下がるんです。「何cm掘りたいんですか」ではなく、「何シーベルト下げたいんですか」なんです。粘土質の土は浅く掘っても効果がありますが、砂地は深くまで浸透しているのでかなり掘らなくてはいけない。場所によってぜんぜん違うんです。ただ、難しいのが、掘った跡がでこぼこになってしまう。台風なんかが来ると、そのでこぼこに放射線物質が再びたまってしまう。屋根とか壁も種類によって違う。
除染について、今我々が考えているのは、南相馬市全体でガサっとやれれば、それはいいかも知れませんが、現実的にはとても簡単に出来る話ではないと思います。少なくとも自分の周り半径何mという範囲をいかに綺麗にするかというのが今の段階です。
幼稚園、小学校、中学校の校庭は、機械が入って除染することができますが、建物の中、家屋などについては、事細かに測定、除染をしなくてはならない。家の中の線量をいかに下げるか。そのために庭を除染する。庭の線量を下げるためではなく、庭に近い部屋の中をきれいにするために除染する。そういう考えで除染をしています。
2011年10月17日23時30分
■除染は手作業
除染の基本動作は
・土をはぐ
・水で洗う
・草を抜く
基本的にはこの3つしかありません。薬剤や、何らかの方法はあるのでしょうが、実際に南相馬市でやれているのはこの3つのみです。鋤と鍬と水があれば出来るので、近代兵器は必要ありません。この3つをどう組み合わせるかという話になります。

実際に、除染のポイントというのは、とにかくありとあらゆる所を計測すること。この1点に尽きると思います。どういう風に除染すればいいのか、どう内部被曝を減らせばいいのか、いろいろな問題がありますが、計測ポイントを増やし、計測回数を増やさなければ、何も解決策は生まれない。この点に尽きると思います。今我々は、5cm、1m、2m、それぞれの場所で計測をしています。
例えば、雨どいの数値が高い、水のたまる側溝が高いと言われています。それを取り除くとどうなるか。周り5mの数値に影響するんです。ガンマ線は100m飛びます、200m飛びますと言いますが、数値が高いということは、5m以内に原因がある。そこを徹底的に探すんです。その繰り返しで0.1マイクロシーベルト/時、下げれば1年で1ミリシーベルト下がる。これを繰り返すしかない。大切なのは線量計を一般市民も含め、使いこなすこと。これが現場で求められている状況です。
土を剥ぐ深さについて、5cm剥げばいいか、10cm剥げばいいかという議論がありますが、これはあまり意味のない議論で、土は、掘れば掘るほど下がるんです。「何cm掘りたいんですか」ではなく、「何シーベルト下げたいんですか」なんです。粘土質の土は浅く掘っても効果がありますが、砂地は深くまで浸透しているのでかなり掘らなくてはいけない。場所によってぜんぜん違うんです。ただ、難しいのが、掘った跡がでこぼこになってしまう。台風なんかが来ると、そのでこぼこに放射線物質が再びたまってしまう。屋根とか壁も種類によって違う。
除染について、今我々が考えているのは、南相馬市全体でガサっとやれれば、それはいいかも知れませんが、現実的にはとても簡単に出来る話ではないと思います。少なくとも自分の周り半径何mという範囲をいかに綺麗にするかというのが今の段階です。
幼稚園、小学校、中学校の校庭は、機械が入って除染することができますが、建物の中、家屋などについては、事細かに測定、除染をしなくてはならない。家の中の線量をいかに下げるか。そのために庭を除染する。庭の線量を下げるためではなく、庭に近い部屋の中をきれいにするために除染する。そういう考えで除染をしています。
「放射線の原因は5m以内にある」南相馬の医師が語る、除染活動の実情より転載
2011年10月17日23時30分

坪倉正治氏
福島県南相馬市立総合病院の非常勤医で、東京大学医科学研究所 先端医療社会コミュニケーションシステム社会連携研究部門研究員の坪倉正治氏が、秋葉原に放射線測定機器のトレーニングセンターが開設された記念講演会で、福島県南相馬市で行っている除染活動について、現場の苦労や実情を語った。【取材・構成 田野幸伸(BLOGOS編集部)】
坪倉医師:南相馬市は現在0.3から0.4マイクロシーベルト/時。人口は元々7万人だったが、4月あたまに1万人まで減って、現在は4万人程度まで回復しました。南相馬は元々合併市、小高区、原町区、鹿島区が合併されて出来た市。それが同心円で3つに区切られ、海側は津波の被害が大きく、船がまだ陸に置いてある。山に向かって行くとどんどん放射線量は上がっていきます。山の上になると飯館村になって、村の中で3~4マイクロシーベルト/時。飯館村の南側になると、10~12、3マイクロシーベルト/時。東京の120倍くらいの線量です。

陸に打ち上げられた漁船(2011年6月 南相馬市 撮影:野原誠治)
■南相馬市でも「放射線関係ないでしょ」という人たちがいる
南相馬市は(原発から)20キロ、30キロの線と、南側、市街地、山側で、9分割されたようになっている。合併市ということもあるが、場所ごと、人ごとにも考えていること、やらなくてはいけないこと、困っていることが違う。海側に行くと(言われるのは)ヘドロのことばかり、放射線の説明会をしても、「僕たちは関係ないでしょ」という反応が多い。実際、海側に行くと0.1マイクロシーベルトとかになり、(たとえば)千葉県柏市よりも低い。山側に上がると、農作物をどうするか、今年作ったお米をどうすればいいのかという話に急激に変わる。街中だと、小さな子どもを持つ親御さんが多いので、(放射線を)どうするかという話になります。
■屋根の洗浄でケガ人も
産婦人科医の高橋亨平先生を中心に活動しています。高橋先生は進行癌を持っている。除染の手順は、線量を細かく測り、建物の地図を作り、土をはいでいく。土を捨てるために庭の一番端に大きな穴を掘っても、すぐに満杯になってしまう。土を捨てる場所がない。高圧洗浄は非常に有効で、β線は5分の1になる。ただ、洗った水をどうするかがまったく解決されていない。屋根の洗浄も、屋根の種類や汚れ方によって、全く手順も効果も違ってくる。「表土を剥げばいいんでしょ」と言うが、表土を剥ぐのは一番簡単な練習問題。平らなところをザッとやるのは簡単。
余談ですが、屋根の洗浄は非常に危険。病院に屋根から落ちて救急車から運ばれてくる人が何人もいます。誰がやるべきなのか、早く決めなければいけないが、現場では早く線量を下げたいので、どんどん自分たちでやってしまい、事故が起きる。これが現状です。
放射性物質は飛んできて、あちこちの場所に沈着しています。たとえば、草木の線量が高いので、切るとします。僕の経験では、雑草を刈り取ると、線量は(逆に)上がってしまう。草木の下の土にセシウムが沢山あるので、雑草の下の土を除去しないと線量は下がらないのです。
2011年10月17日23時30分

坪倉正治氏
福島県南相馬市立総合病院の非常勤医で、東京大学医科学研究所 先端医療社会コミュニケーションシステム社会連携研究部門研究員の坪倉正治氏が、秋葉原に放射線測定機器のトレーニングセンターが開設された記念講演会で、福島県南相馬市で行っている除染活動について、現場の苦労や実情を語った。【取材・構成 田野幸伸(BLOGOS編集部)】
坪倉医師:南相馬市は現在0.3から0.4マイクロシーベルト/時。人口は元々7万人だったが、4月あたまに1万人まで減って、現在は4万人程度まで回復しました。南相馬は元々合併市、小高区、原町区、鹿島区が合併されて出来た市。それが同心円で3つに区切られ、海側は津波の被害が大きく、船がまだ陸に置いてある。山に向かって行くとどんどん放射線量は上がっていきます。山の上になると飯館村になって、村の中で3~4マイクロシーベルト/時。飯館村の南側になると、10~12、3マイクロシーベルト/時。東京の120倍くらいの線量です。

陸に打ち上げられた漁船(2011年6月 南相馬市 撮影:野原誠治)
■南相馬市でも「放射線関係ないでしょ」という人たちがいる
南相馬市は(原発から)20キロ、30キロの線と、南側、市街地、山側で、9分割されたようになっている。合併市ということもあるが、場所ごと、人ごとにも考えていること、やらなくてはいけないこと、困っていることが違う。海側に行くと(言われるのは)ヘドロのことばかり、放射線の説明会をしても、「僕たちは関係ないでしょ」という反応が多い。実際、海側に行くと0.1マイクロシーベルトとかになり、(たとえば)千葉県柏市よりも低い。山側に上がると、農作物をどうするか、今年作ったお米をどうすればいいのかという話に急激に変わる。街中だと、小さな子どもを持つ親御さんが多いので、(放射線を)どうするかという話になります。
■屋根の洗浄でケガ人も
産婦人科医の高橋亨平先生を中心に活動しています。高橋先生は進行癌を持っている。除染の手順は、線量を細かく測り、建物の地図を作り、土をはいでいく。土を捨てるために庭の一番端に大きな穴を掘っても、すぐに満杯になってしまう。土を捨てる場所がない。高圧洗浄は非常に有効で、β線は5分の1になる。ただ、洗った水をどうするかがまったく解決されていない。屋根の洗浄も、屋根の種類や汚れ方によって、全く手順も効果も違ってくる。「表土を剥げばいいんでしょ」と言うが、表土を剥ぐのは一番簡単な練習問題。平らなところをザッとやるのは簡単。
余談ですが、屋根の洗浄は非常に危険。病院に屋根から落ちて救急車から運ばれてくる人が何人もいます。誰がやるべきなのか、早く決めなければいけないが、現場では早く線量を下げたいので、どんどん自分たちでやってしまい、事故が起きる。これが現状です。
放射性物質は飛んできて、あちこちの場所に沈着しています。たとえば、草木の線量が高いので、切るとします。僕の経験では、雑草を刈り取ると、線量は(逆に)上がってしまう。草木の下の土にセシウムが沢山あるので、雑草の下の土を除去しないと線量は下がらないのです。
九電やらせ問題がどう終わるかでこの国の脱原発の方向が決まるより転載
2011年10月18日10時45分
天木直人
反骨の元検察官僚である郷原信郎弁護士が、脱原発派を援護するような痛烈なパンチを放った。
古川佐賀県知事が、「(ヤラセにかかわる)私の発言が表に出たら辞任は避けられない」と語っていた事を明らかにしたのだ。
九電いかさま報告書の問題は俄然おもしろくなってきた。
その見所はこうだ。
まず枝野経済産業大臣の正体がわかることだ。
眞部社長のクビひとつ取れなければ枝野大臣の政治生命は終わりだ。
だから眞部社長の辞任は必至であり、報告書の書き直しも当然だろう。
しかし、それに満足し、枝野大臣の手柄に終わっておしまいでは脱原発はお終いだ。
おそらくそれで幕引きだ。それが枝野大臣の正体だ。
しかし、もう一つの見所がある。それは古川県知事の辞任にまで発展するかどうかである。
今朝(10月18日)のテレビでみのもんたが、知ってか知らずか、古川知事にまで飛び火しそうになってきた、などと言っていたが、そうではない。
九電やらせ問題の本丸ははじめから古川知事の引責問題だった。
果たして古川知事の辞任にまで発展するのだろうか。
私はそうは思わない。
電力各社と地方自治体は一心同体だ。
だから古川知事を辞めさせるわけにはいかない。古川知事が辞めれば同様の知事が続出する。
電力会社は国家なのだ。
だから東電がどんなに損害賠償金が膨らんで債務超過になっても国は東電を助ける。
メディアは決して古川辞任の方向で騒がない。
これを要するに、脱原発を唱えることは国と闘うことなのである・・・
2011年10月18日10時45分
天木直人
反骨の元検察官僚である郷原信郎弁護士が、脱原発派を援護するような痛烈なパンチを放った。
古川佐賀県知事が、「(ヤラセにかかわる)私の発言が表に出たら辞任は避けられない」と語っていた事を明らかにしたのだ。
九電いかさま報告書の問題は俄然おもしろくなってきた。
その見所はこうだ。
まず枝野経済産業大臣の正体がわかることだ。
眞部社長のクビひとつ取れなければ枝野大臣の政治生命は終わりだ。
だから眞部社長の辞任は必至であり、報告書の書き直しも当然だろう。
しかし、それに満足し、枝野大臣の手柄に終わっておしまいでは脱原発はお終いだ。
おそらくそれで幕引きだ。それが枝野大臣の正体だ。
しかし、もう一つの見所がある。それは古川県知事の辞任にまで発展するかどうかである。
今朝(10月18日)のテレビでみのもんたが、知ってか知らずか、古川知事にまで飛び火しそうになってきた、などと言っていたが、そうではない。
九電やらせ問題の本丸ははじめから古川知事の引責問題だった。
果たして古川知事の辞任にまで発展するのだろうか。
私はそうは思わない。
電力各社と地方自治体は一心同体だ。
だから古川知事を辞めさせるわけにはいかない。古川知事が辞めれば同様の知事が続出する。
電力会社は国家なのだ。
だから東電がどんなに損害賠償金が膨らんで債務超過になっても国は東電を助ける。
メディアは決して古川辞任の方向で騒がない。
これを要するに、脱原発を唱えることは国と闘うことなのである・・・
放射能汚染水、「現地で飲水も検討」と園田康博政務官より転載
2011年10月18日08時30分
福島第1原子力発電所5、6号機にたまっている「低濃度」とされる放射能汚染水の安全性を保証するため、園田康博・内閣府大臣政務官(写真)が「パフォーマンスということではなく、しっかり飲水させていただく」と述べたのは、10月13日の政府と東京電力の共同記者会見。筆者の質問に答えた。
これが、《放射能汚染水、「しっかり飲水させていただく」と園田康博政務官》の記事で報道されると、ネットで大きな話題となるが、「本当に放射能汚染水を飲むとは思えない。ミネラルウォーターにすり替えるつもりだろう」という懐疑的な反応がほとんどであった。
17日の共同記者会見で、筆者が提案した。
「本当に放射能汚染水を飲んだのに、『ミネラルウォーターにすり替えた』と言われたら、園田さんも心外。もはや園田さんが福島第1原発へ行き、そこで放射能汚染水を飲んでもらうしかない。その場合、園田さんが体を張ってやるのだから、私も体を張って同行取材する」
園田政務官は「現地で飲水することも検討する」と約束した。
もし、これが実現する場合、筆者以外のフリーランスも同行取材する意向を示している。
2011年10月18日08時30分
福島第1原子力発電所5、6号機にたまっている「低濃度」とされる放射能汚染水の安全性を保証するため、園田康博・内閣府大臣政務官(写真)が「パフォーマンスということではなく、しっかり飲水させていただく」と述べたのは、10月13日の政府と東京電力の共同記者会見。筆者の質問に答えた。
これが、《放射能汚染水、「しっかり飲水させていただく」と園田康博政務官》の記事で報道されると、ネットで大きな話題となるが、「本当に放射能汚染水を飲むとは思えない。ミネラルウォーターにすり替えるつもりだろう」という懐疑的な反応がほとんどであった。
17日の共同記者会見で、筆者が提案した。
「本当に放射能汚染水を飲んだのに、『ミネラルウォーターにすり替えた』と言われたら、園田さんも心外。もはや園田さんが福島第1原発へ行き、そこで放射能汚染水を飲んでもらうしかない。その場合、園田さんが体を張ってやるのだから、私も体を張って同行取材する」
園田政務官は「現地で飲水することも検討する」と約束した。
もし、これが実現する場合、筆者以外のフリーランスも同行取材する意向を示している。