<規制庁法案>衆院本会議で審議入りより転載
毎日新聞 5月29日(火)13時12分配信
政府提出の原子力規制庁設置法案は29日午後、衆院本会議で趣旨説明と質疑があり、審議入りした。自民、公明両党がまとめた対案の原子力規制委員会設置法案も審議入りした。政府は早期の発足を目指しており、藤村修官房長官は同日午前の記者会見で「政府案がベストだとして提出したが、国会での建設的議論が進めば当然修正もありうる」と語り、修正に柔軟姿勢を示した。
ともに東京電力福島第1原発事故を踏まえた、原子力の安全規制の新たな組織案。
政府案は、経済産業省原子力安全・保安院と内閣府原子力安全委員会を統合して規制庁を作り、環境省の外局として設置するのが柱となっている。自公案は、公正取引委員会などと同じ独立性の高い3条委員会として規制委員会を設け、規制庁は規制委員会の事務局の位置づけ。政府・与党は組織形態については自公案を受け入れる方向で検討している。
ただ、緊急時の指揮については隔たりが大きい。自公両党は政治介入を排除し専門家でつくる規制委が判断する仕組みを重視。これに対し政府・与党は首相や環境相が関与できるようにすべきだとの考えで、修正の焦点となっている。
自民党は参院で問責決議を受けた2閣僚が辞任しなければ、消費増税法案以外の審議には応じない方針だったが、対案を議員立法で提出したこともあり、出席を決めた。両法案は環境委員会で審議される。【笈田直樹】
毎日新聞 5月29日(火)13時12分配信
政府提出の原子力規制庁設置法案は29日午後、衆院本会議で趣旨説明と質疑があり、審議入りした。自民、公明両党がまとめた対案の原子力規制委員会設置法案も審議入りした。政府は早期の発足を目指しており、藤村修官房長官は同日午前の記者会見で「政府案がベストだとして提出したが、国会での建設的議論が進めば当然修正もありうる」と語り、修正に柔軟姿勢を示した。
ともに東京電力福島第1原発事故を踏まえた、原子力の安全規制の新たな組織案。
政府案は、経済産業省原子力安全・保安院と内閣府原子力安全委員会を統合して規制庁を作り、環境省の外局として設置するのが柱となっている。自公案は、公正取引委員会などと同じ独立性の高い3条委員会として規制委員会を設け、規制庁は規制委員会の事務局の位置づけ。政府・与党は組織形態については自公案を受け入れる方向で検討している。
ただ、緊急時の指揮については隔たりが大きい。自公両党は政治介入を排除し専門家でつくる規制委が判断する仕組みを重視。これに対し政府・与党は首相や環境相が関与できるようにすべきだとの考えで、修正の焦点となっている。
自民党は参院で問責決議を受けた2閣僚が辞任しなければ、消費増税法案以外の審議には応じない方針だったが、対案を議員立法で提出したこともあり、出席を決めた。両法案は環境委員会で審議される。【笈田直樹】