政府・東電「指揮系統が混乱」…事故調で馬淵氏より転載
東京電力福島第一原子力発電所事故を検証する国会の「事故調査委員会」(黒川清委員長)は31日、事故直後に首相補佐官を務めた馬淵澄夫元国土交通相から参考人聴取し、馬淵氏は政府や東電の事故対応の甘さなどを批判した。
馬淵氏は事故発生の15日後から約3か月間、首相補佐官として主に同原発4号機の対応に当たり、政府・東電の統合本部に常駐した。
聴取は国会内で約2時間10分、非公開で行われた。馬淵氏の記者団への説明によると、馬淵氏は聴取に対し、統合本部の当時の状況について、「法的な権限のない任意組織であるがゆえに、指揮命令系統が混乱していた」と述べた。
外壁が大破した4号機について、「(地震で崩落する)危険性が高まっているのに、(東電は)なぜそう認識しないのか理解不能だ」と訴えた。4号機の耐震補強に関し、「(補佐官時代に)恒久的な安全性確保のためにコンクリートで固めるプランを検討していたが、実施に至らなかった」ことも明らかにした。
(2012年5月31日19時53分 読売新聞)
東京電力福島第一原子力発電所事故を検証する国会の「事故調査委員会」(黒川清委員長)は31日、事故直後に首相補佐官を務めた馬淵澄夫元国土交通相から参考人聴取し、馬淵氏は政府や東電の事故対応の甘さなどを批判した。
馬淵氏は事故発生の15日後から約3か月間、首相補佐官として主に同原発4号機の対応に当たり、政府・東電の統合本部に常駐した。
聴取は国会内で約2時間10分、非公開で行われた。馬淵氏の記者団への説明によると、馬淵氏は聴取に対し、統合本部の当時の状況について、「法的な権限のない任意組織であるがゆえに、指揮命令系統が混乱していた」と述べた。
外壁が大破した4号機について、「(地震で崩落する)危険性が高まっているのに、(東電は)なぜそう認識しないのか理解不能だ」と訴えた。4号機の耐震補強に関し、「(補佐官時代に)恒久的な安全性確保のためにコンクリートで固めるプランを検討していたが、実施に至らなかった」ことも明らかにした。
(2012年5月31日19時53分 読売新聞)