大川原有重 春夏秋冬

人は泣きながら生まれ幸せになる為に人間関係の修行をする。様々な思い出、経験、感動をスーツケースに入れ旅立つんだね

福島県の「秘密会議」と出席した人たちの犯罪性

2012-10-04 20:35:42 | 原子力関係
福島県の「秘密会議」と出席した人たちの犯罪性武田邦彦ブログより

(音声はブログの表紙の下の「賛助サント」のネコちゃんの絵のあるブログ「音声文書化お手伝いさんたちのブログ」で解説を文字化してくれました)

ここで取り上げるニュースは、

原発事故で福島県の「県民健康管理調査」について専門家の委員会で、事前に見解をすり合わせる「秘密会」があった。昨年5月から約1年半開かれた秘密会は配布資料を回収、出席者に県が口止めした。約30分の秘密会が終わると、県職員は「資料は置いて三々五々会場に向かってください」といい、「調整」が発覚するのを防いだ。委員の方は「バラバラの方がいいかな」と言いながらエレベーターに乗り込み、会場の福島市内の会場に向かった。 

です。多くの人が驚いたのではないでしょうか?委員は次の人です。

明石真言 放射線医学総合研究所理事

阿部正文 福島県立医科大学理事兼副学長(教授)

春日文子 日本学術会議副会長(国立医薬品食品衛生研究所安全情報部長)

神谷研二 広島大学原爆放射線医科学研究所長・教授(公立大学法人福島県立医科大学副学長)(福島県放射線健康リスク管理アドバイザー)

菅野裕之 福島県保健福祉部長

児玉和紀 放射線影響研究所主席研究員

佐藤敏信 環境省環境保健部長

星 北斗 福島県医師会常任理事 .

安村誠司 福島県立医科大学医学部 公衆衛生学講座主任(教授)

山下俊一 福島県立医科大学副学長(福島県放射線健康リスク管理アドバイザー)』


武田邦彦


東電以外への売電可能に 都が条例案可決、競争入札に

2012-10-04 20:17:43 | 原子力関係
東電以外への売電可能に 都が条例案可決、競争入札に
2012/10/4 19:57日経より転載

 東京都議会は4日、都が自前の水力発電所で発電した電気を新電力(PPS、特定規模電気事業者)にも販売できるようにする条例改正案を可決した。これまで売却先は事実上、東京電力に限られていた。

 都は2011年度、発電した電気を東電に約10億円で売却した。新たに入札制度を導入することで、より高値での売却を見込んでいる。東電以外への売却を可能にすることで、他の電力会社を育成したいという意向もある。

 都と東電は、18年度まで同社に電気を売却する契約を結んでいる。都は入札制度の導入に向けて、7月に文書で契約解除を申し入れた。しかし、同社は一方的な解約を求める都の姿勢に難色を示しており、競争入札が実現する時期は不透明だ。

規制委 原発50キロ内で事故対策を検討

2012-10-04 19:59:54 | 原子力関係
規制委 原発50キロ内で事故対策を検討
10月3日 17時28分NHKより転載


去年3月の原発事故を踏まえて、原子力災害に備えた防災指針を見直している、国の原子力規制委員会は、避難などの対象となる範囲を、これまでの原発の半径およそ10キロから、30キロに拡大したうえで、およそ50キロまでを目安にヨウ素剤の配布などの対策を検討する方針を示しました。

原子力規制委員会は3日の会議で、原子力災害に備えた防災指針の見直し案を示し、避難などの対象となる範囲を、これまでの原発の半径およそ10キロから、30キロに拡大する方針を示しました。
この結果、対象となるのはこれまでの15道府県の45市町村から、21道府県135市町村へと3倍に増え、これらの自治体は来年3月までに新たな地域防災計画を策定することになっています。
また、福島第一原発の事故を教訓に、半径およそ50キロまでを目安に、「プルーム」と呼ばれる放射性物質を含む雲が流れるおそれがあるとして、これらの範囲でも今後、屋内退避や、甲状腺の被ばくを避けるためのヨウ素剤を事前に各家庭に配布するなどの対策を検討するとしています。
ヨウ素剤は副作用があることから、今後、リスクについて住民に配布の前に説明することや、副作用が出た場合の補償をどうするかなども課題となります。
さらに、事故を想定した防災拠点、オフサイトセンターについては、これまでの半径20キロ以内としてきた設置場所の範囲を、30キロまでに拡大したうえで、5キロ以内には設置しないことや、代わりとなる複数の施設を30キロより外の別の方向に確保することを盛り込みました。
原子力規制委員会は、3日に示した防災指針を今月中にまとめる予定で、次回の会議では、自治体の関係者から意見を聞くことにしています。

オフサイトセンター 5キロ圏内に設置せず

2012-10-04 19:57:37 | 原子力関係
オフサイトセンター 5キロ圏内に設置せず
10月3日 12時12分NHKより転載


原子力発電所での事故を想定した防災拠点、オフサイトセンターについて、国の原子力規制委員会は、去年3月の原発事故を教訓に、設置場所の範囲を半径30キロまでに拡大したうえで、5キロ以内には設置しないことを新たな防災指針に盛り込むことになりました。

福島第一原発の事故では、自治体や関係機関が集まって避難などの対策にあたる防災拠点オフサイトセンターが原発から5キロと近く、放射性物質などの影響でほとんど機能しなかったことが課題となりましたが、全国の原発近くにある16か所のうち5か所は、今も5キロ圏内に設置されたままです。
原子力規制委員会は、3日の会議で新たな防災指針の案を示し、オフサイトセンターについて、これまでの半径20キロ以内としてきた設置場所の範囲を30キロまでに拡大したうえで、5キロ以内には設置しないことを盛り込みました。
またオフサイトセンターが使えなくなったときに備えて、代わりとなる複数の施設を30キロより外の別の方向に確保するとしています。
さらに新たな防災指針には、避難などの対象となる範囲をこれまでの半径およそ10キロから30キロに拡大するほか、半径50キロの範囲で「プルーム」と呼ばれる放射性物質を含む雲が流れることに備えて、屋内退避や甲状腺の被ばくを避けるための「ヨウ素剤」を配布する対策を検討するとしています。
委員からは、「地元の自治体や住民の目線に立った分かりやすい指針にすべきだ」といった意見が出されました。
原子力規制委員会は、新たな防災指針を今月中にまとめる予定で、次回の会議では、自治体の関係者から意見を聞くことにしています。

安倍総裁 復興に向け迅速に対応

2012-10-04 19:54:59 | 原子力関係
安倍は戦犯!


安倍総裁 復興に向け迅速に対応
10月3日 21時50分NHKより転載

自民党の安倍総裁は、就任後、初めて福島県を訪れ、東京電力福島第一原子力発電所の事故で、警戒区域に指定されている地域を視察したほか、周辺自治体の長らと会談し、復興に向けて迅速に対応していきたいという考えを伝えました。

自民党の安倍総裁は、3日、就任後、初めての地方視察として福島県を訪れ、原発事故を受けて警戒区域に指定されている浪江町で、漁船や車などが津波で流されたまま放置されている様子を視察したあと、犠牲者を慰霊する碑に祈りをささげました。
このあと、安倍総裁は、楢葉町で、周辺自治体の長らと会談し、自治体側は、国の責任で原発事故を完全に収束させることや、放射性物質による人体への影響は未知数だとして、生涯にわたって健康管理を行うなどの法的措置をとることなどを要望しました。
これに対し、安倍総裁は「避難した皆さんの生活が、1日も早く元に戻り、笑顔が戻るようにするのが国の責任だ。嫌な決断も市町村に押しつけず、政治の責任で、実行していきたい」と述べました。
会談のあと、安倍総裁は記者団に対し、「われわれが、安全神話の上に立って、原子力政策を進めてきた責任は大きく、反省している。その責任を踏まえて、自民党の政策を提言し、スピードアップした対応をとっていきたい」と述べました。

圧力容器に温度計設置=2号機安定監視に前進-東電)

2012-10-04 19:51:25 | 原子力関係
圧力容器に温度計設置=2号機安定監視に前進-東電時事ドットコムより転載
 東京電力は3日、福島第1原発2号機圧力容器底部に温度計1個を設置する作業が完了したと発表した。この場所で温度計の信頼性が低下する事例が相次ぎ、監視用に使えるのは6個あったうち1個だけになっていた。
 東電によると、新たに設置した温度計は同日午前11時、42.6度を測定。唯一使われていた温度計では46.1度で、同社の尾野昌之原子力・立地本部長代理は「ほぼ同じ値を示している」と述べた。(2012/10/03-20:51
何にも前進していません!

福島第1原発を視察=「事故収束とは言えない」―自民・安倍総裁

2012-10-04 19:48:13 | 原子力関係
福島第1原発を視察=「事故収束とは言えない」―自民・安倍総裁
時事通信 10月3日(水)19時21分配信
 自民党の安倍晋三総裁は3日午後、東京電力福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)を視察した。東電によると、安倍氏は免震重要棟で高橋毅所長から状況説明を受けるとともに、作業員らを激励。その後、バスで構内を見て回った。
 安倍氏はこの後、楢葉町にある原発事故対応の拠点地であるスポーツ施設「Jヴィレッジ」で記者団に、「1号機から4号機まで視察し、深刻な状況であることを感じた。政府は(原発事故の)収束宣言をしたが、とても収束したとは言えない状況だ」と感想を述べた。 
時事通信 10月3日(水)19時21分配信より転載
 自民党の安倍晋三総裁は3日午後、東京電力福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)を視察した。東電によると、安倍氏は免震重要棟で高橋毅所長から状況説明を受けるとともに、作業員らを激励。その後、バスで構内を見て回った。
 安倍氏はこの後、楢葉町にある原発事故対応の拠点地であるスポーツ施設「Jヴィレッジ」で記者団に、「1号機から4号機まで視察し、深刻な状況であることを感じた。政府は(原発事故の)収束宣言をしたが、とても収束したとは言えない状況だ」と感想を述べた。 

安倍自民総裁「原発安全神話、深刻に反省」

2012-10-04 19:42:18 | 原子力関係


福島原発
 自民党の安倍総裁は3日午前、東京電力福島第一原子力発電所事故の被害を受けた福島県南相馬市で、桜井勝延市長や地元の業界団体幹部らと会談した。


 安倍氏は「私自身首相だったこともあり、自民党として、原発を安全神話に立って推進してきたことを誠に深刻に反省しなければならない」と陳謝した。

 そのうえで、「政府の対策はスピードが遅い。一日も早く政権に復帰しないといけない」と語り、政権奪還後に事故の収束や被災地の復興に全力を挙げる考えを強調した。

 総裁就任後、安倍氏の地方視察は今回が初めて。

(2012年10月3日12時39分 読売新聞)より転載
口だけ反省!安倍嘘つき男!

スターングラス博士インタビュー

2012-10-04 19:36:37 | 原子力関係
nuclear allergy ブログより転載



スターングラス博士にお話をお聞きしたいと思います。彼は、原子力の本場アメリカで、60年代から、核実験や原子力発電による低レベル放射能の影響を訴えて続けて来た、数少ない科学者の一人です。2006年の二月には念願だった来日を果たし、青森県の六ヶ所村も訪ねています。

こんにちは、今日はよろしくお願いします。

S博士「まずはじめに、日本には55基もの原子炉が運転しているのを知ってるよね。」

はい。

S博士「それに、ほとんどが海岸沿いの国土の2割程度の面積に人口が集中していて、原発も割と近くに配置されている。だから、日本政府が2003年度に発行した、過去100年の日本人の死因の推移を見たとき、あまり驚かなかった。」

と言いますと。

S博士「日本では、戦後の50年で、がんの死亡がずっと増え続けている。1900年台の前半は、がんはそこまで存在しなかった。日本に原爆が落とされて、アメリカ製の原子力発電所が導入されてから、一気に増え始めたのだ。今でも日本にある原発の八割がアメリカ製だ。」

はい。

S博士「そして、本場のアメリカで分かって来たことが、原子力発電所というのは、公に発表されているよりも、ずっと大量の放射性物質を放出しているということだ。大半は、細かい分子になった、核の分裂によって産まれる物質で、大気や海に放出されている。核分裂生成物というやつだ。」

はい。これが、自然放射線と混同されると、訳分からなくなりますね。

S博士「その通りだ、そもそも自然放射線というのは、海抜0メートル付近では、0.8 から1mSV(ミリシーベルト)が普通であって、それ以上はラドンなどごく特定の地域しか関係のないものや、0.15mSVほどのカリウムなどを大げさに数えている場合が多い。しかも、ほとんどの自然放射線が外部被ばくを起こすガンマ線で、体の中の特定な器官に蓄積して内部被ばくを起こすものじゃない。ストロンチウム90やヨウ素131などの放射性物質は、体の中に入り込むのと、それと同じ量を地面にばらまいたのでは、威力が全然違うのだ。」

分かります。

S博士「ヨウ素131は、ほとんどが一週間の半減期だが、これは首にある甲状腺に集中する。甲状腺というのは、体全体の新陳代謝をコントロールしていて、多くの器官が甲状腺のホルモンによって動いている。だから甲状腺が壊れると、大人だと、甲状腺に異常が生じたり、がんになることがある。また、ストロンチウム90は骨に集中する。これはカルシウムと似ているためで、カルシウムは、骨をつくったり、神経の伝達にも欠かせない。要するに、脳みその働き、考える力に貢献している。よって、ストロンチウム90が引き起こす問題というのは、あまり知られていないのが、カルシウムと同じように骨だけじゃなく、脳にも入り込んで、神経にダメージを与えるため、特に脳の発達に支障をきたすようになる。」

赤ちゃんですね。

S博士「赤ちゃんもそうだし、お母さんのお腹の中いる胎児のときからだ。それに、脳みそは10代まで発達し続ける。だからそこに問題が生じると、普通の読み書き、理解する力、計算する力、全体的に影響を受けてしまう訳だ。健康な脳みそをつくる過程でだよ。」

母親は知っておくべき情報ですね。

S博士「これは、本当に伝えなければいけないことだ。繰り返すが、ストロンチウム90やヨウ素131は自然には存在しないもので、ウランやプルトニウムが核分裂を起こしたときのみ、産まれるのだ。原子炉の中で起きていることは、原爆の核分裂が起こす環境破壊と同じなのだ。つまり、核実験などが広めた汚染を、原子力発電所がそのまま引き継いだに過ぎないのだ。」

なるほど。

S博士「これは数年前にJournal of American Medical Associationで発表されたばかりなんだが、妊婦が歯科医でX線を数回受けただけでも、散ったX線が、ヨウ素131のように甲状腺に影響を与えて、それが早産につながる確率が数割高くなることが分かった。こうした未熟児は、現在の医学ではほとんどを救うことができるのだが、X線のせいですでに脳の発達に影響が出てしまっている。それが思考力や、集中力の欠如に表れる。脳の発達に支障をもった未熟児は、自閉症になる可能性も出てくるのだ。」

このように器官に集中する放射性物質は、どのようにダメージを与えているんですか?

S博士「ヨウ素131の場合、ガンマ線というのは、X線と一緒で、とても強いエネルギーを持った光を出す。そして、ベータ線は電子なんだが、数ミリしか飛ばなくても、臓器に埋め込まれると周りの細胞を破壊する訳だ。変異を起こしたり、遺伝子を傷つけてしまう。そして、フリーラジカルが産まれる。フリーラジカルとは、マイナスの力を帯びた酸素分子で、寿命も一瞬なんだが、これがプラスを帯びた細胞の粘膜に引き寄せられて、穴を空けてしまうので、大変なことだ。これらのことは、60年代の後半から70年代にかけて分かったことで、原子力発電を始めたずっと後の話だよ。」

はい。

S博士「初めての原発が1942年のシカゴだったから、そのおよそ30年後に分かったことだよ。もう一つ興味深い発見だったのは、X線などの強くて短い刺激がつくる多くのフリーラジカルは、実はお互いとぶつかり合って、そこまでダメージを引き起こせないんだ。これを、私は『混んだナイトクラブ効果』と呼んでいる。分かるだろう、狭い空間に人が入りすぎて、身動きが取れないのだ。これで分かったことが、X線などが与える、自然放射線の一年分に値する1mSVほどの一度の衝撃は、思ったほど効果がなく、同じ量を一週間、一ヶ月の間に分けて微量を受けた方が、細胞あたりのフリーラジカルが少ないために、ずっと大きなダメージを与えるのだ。」

そうなんですか。

S博士「このことは、衝撃だった。つまり、X線や原子爆弾のように、集中された強い放射線よりも、永続的な低レベルの放射線の方が、ダメージは100倍から1000倍も大きいことが分かったのだよ。」

なるほど。

S博士「我々はヒロシマやナガサキで集めたデータを信じきってしまったのだ。原爆は、主にガンマ線と中性子線を一瞬で放出したから、本当に強くて大量のエネルギーを放出した。ましてや、その頃はフォールアウト(『死の灰』と訳される)のことも良く分かっていなかった。要するに、長期的な低レベル放射能の影響を、今日でも、完全に間違って計算しているのだ。2003年にイギリスのクリス・バズビー (Chris Busby) 氏らが、ヨーロッパのECRR機構(European Commission on Radiation Risk) に頼まれて、原子力発電所のリスクについて過去50年の様々な論文やケースを完全に洗い直したところ、同じ結論にたどり着いたのだ。我々は、低レベルの内部被ばくによる影響を、少なくとも100倍から1000倍、過小評価して見積もっているのだ。」

はい。

S博士「もう一つ言いたいのが、ストロンチウム90は骨に入って、強い電子を放出する。骨髄では赤血球と白血球もつくられているから、ここで異常が起きると、白血病を起こす。また、白血球というのは、体のありとあらゆる病源と戦っているから、白血球がちゃんとつくられないと、これは大都市で警察のストを起こすと犯罪率が一気に高くなるようなものだ。分かるね。ストロンチウム90が白血球を壊せば、体中にがんが起きても止めることができない。ストロンチウム89の半減期は50日で、ストロンチウム90の半減期は28年だから、体に蓄積されていくものだ。」

そうですか。

S博士「さきほどの低レベルの放射能の話に戻るが、人々が間違いを犯した原因のひとつに、放射線によるがんの治療による。これは動物実験で、一週間おきに集中した放射線をあてれば、健全な細胞は元に戻るということから、放射量を細かく分ければ、体には影響が少ないと信じられていたのだ。ところが、内部被ばくの場合は、少ない量でも常に体の中にある訳だから、慢性被ばくと言っても良い。これが何十年間と蓄積されると、ストロンチウム90のように白血球が壊されていけば、肺炎やさまざまな感染が起き易く、免疫力が激しく低下することに繋がるのだよ。」

では、質問を変えます。
原子力発電所は、すべての排出物をモニタして、環境もモニタして、すべては安全だと言います。何がいけないのでしょうか?

S博士「何回も言うが、0.1~0.2mSVほどのX線の影響と、核分裂生成物を比べて、影響を少なく見積もりすぎているから、誤った安全の基準を適用しているところが間違っている。2005年に発行されたUS Academyの論文には、『どんな微量の放射能でも、必ず何らかのダメージを与えている。無害ということなどない』と書かれているくらいだ。一時期、『微量なら健康に良い』と信じられていたのもまったくの間違いで、『一定値以下なら安全』と信じられていたことも、間違いだった。これはようやく最近、世界中で発表されている論文で認められてきたことだ。更に、1000倍もダメージを少なく見積もってものだから、0.1mSVだったものが、実質的には100mSVと同じダメージを加えているのだ。」

これらの核分裂生成物は、化学的にフィルタすることってできるんですか?

S博士「完全には無理だ。中空糸フィルタやイオン交換樹脂など、どんなにテクノロジーが進化しようと、完璧なフィルタなど存在しない。例えば、アルゴン、クリプトン、キセノン、ラドンなどの希ガスは、化学的にフィルタすることはできない。トリチウムなども水分と同じような性質なので、なかなかフィルタできない。モニタリングは、結局、役割を果たしていないのだ。自然界はストロンチウム90やヨウ素131をつくらないから、自然放射能と比べるのはおかしい。更に、X線などは刺激が短か過ぎる。だから、安全だと思っていた放出量が、実はそうではなかったということだ。」

それでも、核実験からの残量放射能が減って来ていて、今では食物に含まれている値も示していますが。

S博士「良いかい。基本的に原子力発電所が自ら検出して発表しているデータはそこまで信用しない方が良い。電力の生産があがるほど、放射性物質の排出はぜったいに免れられないのだ。それに、原子力発電所がどのくらい排出しているかを心配したり論議するよりも、人間にどのくらい入って来ているのかを検出する方がずっと早いのだ。私たちの90年代の研究で分かったことは、アメリカで原子力発電所の近くに住んでいる子供たちの乳歯から検出されたストロンチウム90は、かつての核実験の時代と同じくらい高くなってきているということだ。これは原子力発電所が放射性物質を出し続けている確固たる証拠だ。このプロジェクトもアメリカの政府がデータを公表しなくなったために、独自で始めたのだ。ストロンチウム90の値は、すでに胎内で蓄積されていることが分かることと、ストロンチウム以外の放射性物質も入って来ていることを裏付けるから大事な訳だ。これらはすべて、いわゆる通常の運転で起きていることだよ。」

それは日本にも言えることですか。

S博士「繰り返すが、日本の八割はアメリカ製の原子力発電所であるからして、まず間違いないだろう。原子力発電所の放射性ガスや放射性物質の粒子は、日本の美しい山脈に降り注ぎ、それがきれいな湧き水に混入して、田んぼや畑、飲み水に入って行ってしまうのだよ。風がどっちに吹いていようが関係なく、これがいちばん起こりうる被ばくの方法で、私はこれが日本でがんが急増している要因のひとつだと考えている。ちなみに、ロレン・モレーが日本で集めた乳歯のサンプルからもストロンチウム90が充分なレベル検出されている。これはどこで産まれたか、どこで育ったかによって大きく異なるし、もっと大規模な研究が必要だが、アメリカと同じような状況であると予想される。小児がんを主に、健康な発育が妨げられる確率が数割は高くなるということだ。もちろん、放射性物質による害は成人にもあてはまることだ。」

そうなんですか。

S博士「ついでに、もう一つ重大な話をしよう。ストロンチウム90から出来るのが、イットリウム90だ。これは骨じゃなくて、すい臓に集中する。すい臓というのは、糖尿をおさえるホルモン、インスリンを分泌しているから、ここに異常が出ると糖尿病になる。世界中で、糖尿病が急増しているのは知ってるね。日本は、すでに人口の割合から言えば、アメリカの二倍もいる。そのアメリカだって、イギリスより率が高いのだ。日本では、戦後から現在にかけて、すい臓がんが12倍にもふくれあがっている。50年代の終わりにドイツの動物実験で発見されたのが、ストロンチウム90が電子を放出してイットリウム90になると、骨から肺、心臓、生殖器などに移動するのだが、すい臓に最も高い集中見られたのだ。インスリンがうまく生産されないようになって、血糖値が上がってしまうのだ。今までは放射能が糖尿病と繋がっているなんてまったく認知されていないのだ。これで分かっただろう、国際放射線防護委員会(ICRP)は、当初、放射能の影響として、特定のがんと奇形児くらいしか認めなかったのだ。未熟児、乳児の死亡や、肺、心臓、すい臓、これらの部位への影響はすべて無視されてきたのだ。」

はい。

S博士「民間エネルギーの最初の原子力発電所は、ピッツバーグに57年に、私が15年間勤めたWestinghouse社によって建てられた。私たちは、汚い石炭の発電所よりも、安くて、きれいなエネルギーだと思っていた。微量の放射性物質が逃げても、大したことないと思っていたのだが、それは大間違いだった。これと同じ原子炉が、今でも日本でたくさん稼働している。70年代にカナダのエイブラム・ペトカウ (Abram Petkau) 博士が発見した、低レベル放射能によるフリーラジカルの影響を、未だに反映できていないのだ。フリーラジカルの性質を分かっていなかったのと、放射線量と人体への影響が比例的な関係だと勘違いしていたのだ。低レベルで起きる様々なことは、ヒロシマとナガサキの生存者を調べただけでは、まったく予期できなかったのは当然のことだ。」

はい。

S博士「だから、原爆の生存者や、X線のデータによって計算された国際的な許容量はまったく間違っている。これは、原子力発電所が大規模に建てられるようになって、何十年も後に分かったことだが、誰もその過ちを認めることが出来ずに、今日まで来てしまった。その理由の一つとして、すでにウラン鉱山に巨額の投資がされてしまっていたことがあるだろう。だから、ウランの利益を受けている人たちは、過ちを認めないどころか、それを絶対に隠したいのだ。ウランは核分裂以外には役割がないから、それがただの粉末のゴミになることを本気で危惧しているのだ。世界中の政府や企業、イギリスの皇室などが所有しているウランは、原子力発電所が他の燃料で動くようになったら困るのだ。」

日本企業もかなり先行投資していますよね。他の燃料と言いますと?

S博士「天然ガスだ。天然ガス発電に切り替えれば、なんと、設備投資の7~8割は無駄にならない。天然ガスはあと数十年は持つと言われているから、その間に自然エネルギーを開発すれば良いのだ。コロラド州のフォート・セイント・ブレイン (Fort St. Vrain) は、すでにこの成功例だ。原子炉だけを閉じて、天然ガス用のボイラーを横につくって、タービンの建物など、ほかのものはそっくりそのまま使えたのだ。そう、原子力はお湯を沸かしているだけだからね。原子炉の中の水も放射能を持っているために、配管が錆びて出てくる鉄、マンガン、コバルトなどにも中性子がぶつかって、普通の元素まで放射性になって大気に飛び出てしまうのだよ。これが体内にも必要な物質の場合、放射性の鉄分だって血液に入ってしまう訳だ。」

原子炉を解体しただけで、その付近は大丈夫なんですか?

S博士「そうだ。その証拠にコロラド州は、あらゆるがん、小児がんの率が全米でいちばん低いのだ。解体すれば、新しい核分裂や放射性ガスを止めれば、燃料自体は、まだ残っているが隔離することはできる。それが素晴らしい点だ。もちろん、完全に廃棄するにはたいへんなコストがかかるよ。これはもっと大変な問題だ。だから、原子力産業は、古くなった発電所を解体する巨額のコストを考えていなくて、将来のコストを少なく見積もりすぎているのが、大問題だ。でも、運転を止めることさえすれば、せめて新しい放射性ガスが発生することは抑えられるのだからね。」

環境的には、それがいちばん良い訳ですね。

S博士「とりあえずは、だ。その代わり、何万年、何億年と放射能を持つ核廃棄物をどうするのかを、まだ誰も解決できていない。何故かというと、長い時間が経つと、地下に埋めようが、山に埋めようが、放射線が缶から漏れ始めることが分かっているからだ。缶が空気中のバクテリアに侵されて行くからだ。そうすれば、今度は地下水が汚染される。」

はい。

S博士「環境的な問題はそれにとどまらない。日本のロッカショで起きようとしていることは、全国の55基分の廃棄物を集めるから、どうがんばっても大量の放射性物質を大気と海に捨てることになるだろう。そうすれば魚も死ぬし、近辺の入江に生息する貝や生物が放射性物質を吸い込んで、人間と同じように免疫力が低下して行って、死んでしまうのだ。60年代に核実験が盛んに行われていた時期も、北大西洋では、魚が激減して、核実験が終わったあと、一気に元に戻った。決して乱獲のせいなどではなかったのだ。このことは、今でも世界中の原子力発電所の近くで起きている。クジラやイルカも、川に流した放射性物質によって、みんな影響されているのだ。」

何度も言いますが、それでも原子力発電所は、海への放出をフィルタして、ちゃんとモニタしていると言いますが。

S博士「だから、そんなフィルタがあれば、固形の廃棄物の心配だけで済むから嬉しいよ。でも現実的には、一部の放射性物質しか取り除けないことは、実績で分かっているのだ。しかも、事故や人為的ミスの可能性も計算にいれてなくても、この状況だ。過去には放出しなくて済んだ放射性物質も、大量にあった訳だ。スリーマイル、チェルノブイリ、これらは、世界中に多大なるインパクトを与えたのだ。我々はチェルノブイリが起きた翌年のアメリカでも、統計データとEPAによるストロンチウム、ヨウ素、セシウムの測定量から、数万人規模で過剰な死者が出たと考えている。」

そうなんですか。

S博士「特に日本の場合は、地震国だということを忘れては行けない。日本の面積にあれだけの原子炉が集中していることと、ロッカショの再処理工場の最大の問題点は、さきほど言ったように全国の燃料棒を集めてプールにいれていることだ。これらは、本当に強い、本当に高レベルの廃棄物で、なんかの拍子に、このプールの冷却水にもしものことがあったら、大惨事では済まないことになるだろう。」

質問を変えます。
なぜ、人間はそのような強い放射性物質を扱うことになったのでしょうか?

S博士「まず、自然の中で人間が経験してきた放射性物質は、カリウム40だけだ。これは体内に入っても、骨など、どこにも集中しないし、放射線量はストロンチウム90より多くても、体に蓄積もされないから、割とかんたんに体から抜けて行くのだ。地球ができたときに、ウランやたくさんの放射性物質ができたが、どれもストロンチウム90のようにカルシウムに化けて、核分裂生成物が体内に蓄積されるようなことはなかった。一部のアフリカの地下の鉱山の例外をのぞいて、核分裂の連鎖反応は自然ではぜったい起きないのだ。」
(註:20億年前に西アフリカにあるガボンのウラン鉱山で自然核分裂があったとされる)

はい。

S博士「例えば、普通の水の中にある水素は、宇宙線の影響でトリチウムになることがある。トリチウムも、特定の部位で濃縮されない。人間は、自然放射線の中で進化してきたが、これらも体に蓄積はされなかったし、フリーラジカルを長い期間にわたって体内に取り込むこともなかったのだ。海の中に微量に存在するウランも同じことだ。1938年に人間が核分裂を発見してから、すべてが変わってしまったのだ。」

分かりました。
では、日本は島国ですから、海の汚染についてもう少し詳しく教えてください。

S博士「海を守ることは、とても大事なトピックだ。我々が予測できなかったエピソードをもう一つ、教えてあげよう。昔、科学肥料が海に流れ込んで、藻が異常発生すると、魚貝類の酸素を奪ってしまうと疑われていた。その結果、酸欠になった魚や貝が死んでしまう訳だ。ミシシッピ川が流れ込むメキシコ湾で藻が大量発生したときは、窒素、つまり酸化窒素を含む化学肥料が原因だと思われていた。でも最近、新たに分かったことは、キセノンやクリプトンなどの放射性ガスのエネルギーが、大気の酸素と窒素を反応させて、酸化窒素をつくることが分かったのだ。雨が海に運んでくる土砂が化学肥料と同じ役割を果たして、間接的に魚の酸素を奪ってしまうのだよ。この容量で、原子力発電所は、酸化窒素だけでなく、酸素原子が三つくっついたオゾンもつくっている。つまり、原子力発電所が藻の激増に繋がっていることも、誰も予想できなかったことの一例だ。」

そうですね。

S博士「だから、発電所が出す液体廃棄物は、始めは誰もが海は広いし、とても深いので、人間社会にはまったく影響がないと計算していた。しかし、先ほどから言っているように、微量だから大丈夫ということは決して有り得ない。また、Busby氏らの発見が論文で細かく発表されたように、海に放出した放射性物質は、必ず波に乗って浜に返ってくる。イギリス、ウェールズ、スコットランドの原子力発電所付近の砂浜でも、このことが確認されたのだ。日本でもきっと同じことが起きているだろう。海水で薄まると期待していた放射性物質が、波に運ばれて返って来て、それが雨にも混ざって、また土の中にも入ってくるのだ。」

それでも、魚からは放射性物質が検出されてないと言われますが。

S博士「だから、まずそれは安全値がニ、三桁ずれたままだからだよ。もちろん遠洋の魚の方が、放射線を受ける量が少ないし、日本は遠洋漁業が多いから、まだ安全な方かもしれない。それでも、50年前の安全基準が残っていることが問題だ。たいていのガイガー・カウンターは分かり易いガンマ線を計っているだけで、アルファ線やベータ線のことは計れないので、これにはもっと複雑な機械が必要なのだ。」

そうなんですか。

S博士「ガイガー・カウンターは、砂浜にたまったガンマ線を読むことはできるが、魚のアルファ線やベータ線などの正確に計るには、魚の肉や骨をとって、化学的に調べる必要がある。これには大変な技術と計算力が必要になるのだよ。化学的に分離させた液体を、放射線検出用のシンチレーション計数管に通すのだから。つまり、骨にたまるストロンチウム90のように、いちばん強力で、いちばん厄介な放射性物質ほど、かんたんな計器では探知できないのだ。」

はあ。

S博士「分かったかい?原子力発電所ができてから30年後に、ペトカウ氏が発表して初めて分かったことがあったように、知らなかったことが多過ぎたのだ。ひとつの細胞が放射線を受けると、周りの細胞が影響を受ける『隣人効果 (Neighboring Effect) 』のことも知らなかったし、いろいろなことだよ。我々は、世界を壊してしまうような原子爆弾をつくってしまった償いとして、原子力発電を急ぎすぎたのだ。」

どういうことですか?

S博士「核分裂が発見されたとき、多くの物理学者は大学の研究室を出て、マンハッタン・プロジェクトに参加した。当時はヒットラーが世界的な脅威だったからだ。ドイツに原爆を渡してはいけない、と。同じことがイギリス、フランス、ロシアでも起きた。そのうちに、スターリンが出て来て、今度は冷戦が始まって、多くの物理学者は核戦争を避けるためにと、核爆弾の開発に一生を捧げたのだよ。と同時に、そんな軍事目的に利用されただけで死ぬのは良心が耐えられなかったのだろう、アイゼンハワー大統領が提唱した『平和な核利用』のアイディアに皆が飛びついたんだ。アイゼンハワーは、『クリーンな原子力』をつくる原子力発電所を世界中に売り込もうと躍起になって、物理学者はそれを喜んでその手助けをした。ヒロシマとナガサキで起きたことや、人類を滅亡させる核兵器をつくってしまったことへの罪悪感のためにね。」

とても興味深いです。
でも彼らは、放射能の影響を予知できなかったのですか?

S博士「そのときは、本当に経験とデータが少なかった。いろいろな不幸が重なって、今の状況をつくってしまったのだよ。多くの人は、核爆弾がないと不安でしょうがなかった。私の孫みたいに、お気に入りの布団がないと眠れないのと一緒でね。共産主義が世界を食い尽くしてまうのを止めるには、核爆弾が必要だと本気で思ってたのだ。これが核の軍拡の原因であり、それに乗っかって、アイゼンハワーがきれいなエネルギー政策と称して原子力を勧めたものだから、誰もが信じきってしまった。日本の場合は、国民がたいへん丁寧できれい好きだから、モクモクと汚い煙が出る発電所と違って原子力は魅力的だったに違いない。」

では、これだけの知識が今あって、それを知っている専門家も世界中にいると思うんですけど、根本的なところで変えて行けると思いますか?

S博士「これが実は難しいのだ。何故かと言うと、大学の研究室などのリサーチのほとんどは、政府の補助金で成り立っているからだ。その政府が、原子力発電はクリーンだと信じ切っていたものだから、今になって過ちを認めたくないのだ。例えば最近でも、コネチカット州の原子力発電所で問題があったのが分かっているにも関わらず、微量だから問題ない、と繰り返すだけだ。EPA(米環境庁)も、原子力産業を守ろうと、必死になっているのだ。石炭による発電が産むスモッグや水銀と違って、クリーンなエネルギーだと言う、昔の謳い文句そのままだ。でも水銀では、爆弾はつくれない。分かるかい。」

それは、今だと強く言われてますよね。二酸化炭素を排出しないから良いんだと。

S博士「それはいつの時代も言われてることだが、でも、本当は、ウラン鉱山の採掘、ウランの運搬、ウランの濃縮、多くのエネルギーを使って、石炭を使ってウランも濃縮すれば、世界のCO2排出量は、原子力発電所を増やすことで解決できないことは、誰の目にも明らかだ。その上に、今知られているウランの埋蔵量もたった数十年でなくなってしまうことを、誰も気にとめていないようだ。現在では、石炭が排出するガスを地中に送り返して岩に変えることによって、CO2の排出を防ぐ方法も出て来ているのだ。」

石炭が見直されてるのは聞いたことあります。

S博士「その他にも海洋エネルギーや、地熱エネルギー、風力、太陽、沢山方法はあるし、水素だけでもさまざまな活用法がある。これを原子力産業がひた隠しにしているのだ。ウランに莫大な投資している人たちが、新しい発電方法の浸透を防いでいるばかりか、健康への害も隠している。私が何十年も経験して来たことだが、体質的にモラルを忘れた産業だと言わざるを得ない。」

一般の人へのメッセージとして、自分の健康を守るには何をおすすめしますか?

S博士「アメリカでは記録を公表することも止めてしまったので忘れられてしまっているのだが、原子力発電所付近の農場がつくった牛乳は、まず飲まない方が良いだろう。また飲み水は、逆浸透装置を使えば、ほとんどの重い放射性物質はフィルタすることができる。本当は行政がやれば良いことなのだが、コストが高過ぎるのだ。」

それでは、今日はここまでにします。ありがとうございました!

S博士「ありがとう。ほかに質問があれば、何でもきいてくれ。」

県民総意基に判断 知事、中間貯蔵事前調査で 早期整備望む声に配慮か

2012-10-04 18:00:00 | 学習
県民総意基に判断 知事、中間貯蔵事前調査で 早期整備望む声に配慮かより転載

 東京電力福島第一原発事故に伴う中間貯蔵施設建設候補地の国による事前調査の受け入れについて、佐藤雄平知事は、福島県双葉郡8町村の首長の意見に配慮しつつ、広域自治体の首長として県民の総意を代表し是非を判断する考えを明らかにした。28日開かれた9月定例県議会で、佐藤金正議員(自民、伊達市・伊達郡)の代表質問に答えた。
 佐藤知事は「双葉郡8町村の意向をくみながら、私自身の責任においてしっかり判断する」と述べ、仮に8町村の意見が割れた場合でも、県として最終決断する姿勢を強調した。県内で除染廃棄物の仮置き場確保が難航し、複数の市町村から中間貯蔵施設の早期整備を求める声が上がっていることを踏まえて答弁したとみられる。
 国は建設候補地に大熊、双葉、楢葉の3町の12カ所を選定し、地質などの事前調査の受け入れを要請した。県と8町村は調査受け入れを判断するため、選定理由などについて国から個別に説明を受けている。ただ、県や町村からは選定過程や安全性の説明が不十分との声があり、話し合いは難航している。

(2012/09/29 11:38カテゴリー:福島第一原発事故)福島民報

対象住民に説明 大熊町区域見直しで

2012-10-04 17:30:00 | 学習
対象住民に説明 大熊町区域見直しでより転載

避難区域再編の説明を受ける住民=いわき市・好間工業団地第3仮設住宅

 福島県大熊町の避難区域見直し計画などに関する説明会は30日、いわき市の好間工業団地第3仮設住宅で開かれた。
 居住制限区域に設定される見通しの大川原1区、同2区と避難指示解除準備区域に設定される中屋敷区の住民が対象で、町の担当者が家財の賠償基準などについて説明した。各地に避難する住民ら約50人が集まった。
 説明会は先月27日に会津若松市の仮設住宅で開かれている。

(2012/10/01 11:32カテゴリー:福島第一原発事故)福島民報

<姫路工場爆発>「まるで特撮映画のよう」目撃の男性

2012-10-04 17:00:00 | 学習
<姫路工場爆発>「まるで特撮映画のよう」目撃の男性より転載
毎日新聞 9月29日(土)20時23分配信

炎と黒煙を上げて激しく燃える日本触媒姫路製造所。左は炎上する消防車=兵庫県姫路市で2012年9月29日、本社ヘリから後藤由耶撮影

 敷地西側近くの屋外にいた会社員の男性(35)は午後2時ごろ、うっすらと上がる煙と路上の消防車に気づいた。煙に近い敷地東側に回ると、プラントの方から突然、オレンジ色の大きな火の玉が上がったという。男性は「地響きがし、空を覆うほどの黒煙がもうもうと上がり、まるで特撮映画のようだった」とこわ張った表情で話した。敷地から数キロ離れた男性の同僚宅では、窓ガラスが振動したという。

【写真で見る】姫路で工場爆発 炎上する消防車など

 現場近くの製造会社の事務所2階にいた別の会社員の男性(45)は午後2時40分ごろ、階段から1階に下りようとした瞬間、ドーンというものすごい大音響を聞き、地響きを感じた。男性は「あまりの衝撃で、階段から落ちそうになった。爆発した方を見ると火柱が見え、やがて黒煙が噴き上がった。(日本触媒は)取引先なので、知り合いが負傷していないか不安だ」と顔を曇らせた。

 さらに別の会社員の男性(40)は「『爆発や』という同僚の大声で外を見たら黒煙が上がっていた。昨夕も消防車が数台、近くに来ており、何かなと思っていたところだった。工場で何が起きているのか、近所の我々ですら分からない」といらだちをあらわにしていた。

県、福島医大が「甲状腺検査」の結果説明へ

2012-10-04 16:30:00 | 原子力関係
県、福島医大が「甲状腺検査」の結果説明へより転載

 県民健康管理調査を進める県と福島医大は、甲状腺検査に関する説明会を今月から南相馬、福島、郡山の3市で先行的に開催する。
 説明会では、甲状腺に関する基礎知識、検査の目的、検査結果などを解説するほか、検査の実演や質疑応答を行う。対象は甲状腺検査対象の18歳以下の子どもや保護者、一般県民など。10、11月に3市で開いた後、他市町村にも拡大し、年度内に10回程度開催する。開催日時は土、日の午後の2時間程度を予定しており、今後正式に発表する予定。
 同検査をめぐっては、検査結果などが「分かりにくい」として、保護者から不満の声が上がっていた。
(2012年10月1日 福島民友ニュース)

福島第1原発:周辺10市町村の小中生半減 避難先で安定 2

2012-10-04 16:00:00 | 学習
福島第1原発:周辺10市町村の小中生半減 避難先で安定より転載
毎日新聞 2012年09月18日 07時00分

 昨年4月に再開できても苦戦が続くのが大熊町だ。福島第1原発が立地し、全域が警戒区域に指定された。会津若松市内で再開して当初こそ5割だったが、現在は4割を切っている。町への帰還の見通しが立たず、家族ごと県外への転出が相次いでいるという。町教委は「このままでは再建に深刻な影響を与える」と危機感を募らせている。

 ◇帰郷に現実の壁 「親の仕事」「転校先に慣れた」
 東京電力福島第1原発事故の影響で子供たちが減った福島県内の市町村では、学校関係者らが「故郷への意識を保ち、将来の復興を担ってほしい」と切実な思いを抱く。各地に散る子供を集めて行事をするなど懸命だ。しかし、生徒らは避難先で生活を安定させるほど戻りにくいという皮肉な現実が横たわる。

 8月。同県郡山市のホテルに、富岡町立中2校に現在通っているか、通う予定だった226人が集まり、1泊2日で「再会のつどい」が開かれた。
 同町は仮教室の設置先を探したが、紹介された廃校は遠く、別の農地は校舎を建てられなかった。同県三春町の工場跡に決めたのは昨年6月。授業再開は同9月になった。庄野冨士男教育長は「なぜ早く再開しないのかと保護者からお叱りを受けた。子供たちは友達とつながりを持ち故郷は富岡だと強く思ってほしい」と願う。

 いわき市内に避難した中学3年の男子生徒(14)は「親の仕事など事情がある。今の学校を卒業すると思う」。いわき市立中に2年生の次男(13)を通わせる母親も「再開時点で新しい学校に慣れていた」と振り返る。

 一方、人数が回復した町もある。いわき市内に仮教室を置く楢葉町では、今夏に30人、年明けから春までに30人の生徒が戻る予定だ。町教委は同市内に新築する仮設校舎を3学期から使えることを挙げて「教育環境を改善できる」と説明する。

 公務員の男性(56)は今夏、中学3年の次男(15)を避難先の会津美里町立中から、通っていた楢葉町立中に戻した。野球の部活動が終了したのが最大の理由だが「仮設校舎も判断材料にした」。男性は「学校選びに悩む人は多い」と明かす。【苅田伸宏】

福島で人口転出超過 放射能の測定方法が間違っている

2012-10-04 15:30:00 | 原子力関係
福島で人口転出超過 放射能の測定方法が間違っているより転載
2012.09.30 ザ・リバティweb


総務省が発表した今年3~8月期の人口移動報告で、福島県は2011年の同時期に約2万5千人の転出超過だったが、12年も同じ時期の転出が約2万5千人、転入が約1万5千人と、約1万人の転出超過だった。その内、0才~14才の転出超過が約2300人、25才~44才の転出超過が約3300人と、子供への放射能の健康被害を懸念した県外転出が多いと思われる。

この動きの最大の原因は、原発事故への政府の過剰反応だろう。

大熊町は21日、町に「5年間帰らない」復興計画を可決した。人口の95%が住む区域の、年間被ばく量が50ミリシーベルト超のため、5年間立ち入り禁止になってしまうためだ。原発事故で避難している自治体が、全域で長期間戻らない計画を決定したのは初めて。

そうした情報に頻繁に接することで、子供の健康を心配する親が県外への引っ越しを決意しているのだろう。しかし、専門家によると、福島には帰還困難区域はないという。

本誌連載の放射線防護学研究家の高田純教授は、政府が年間の被ばく線量50ミリシーベルト以上の土地を帰還困難区域にすることに対し、次のように述べている。
「政府は大気中や土壌の放射線量を測って年間に換算するという意味のないことをしているだけです。私が以前から主張しているように、個々人の線量をこそ測る必要があります。私は今年の3月、原発20キロ圏内の浪江町の農家に2泊3日して個人線量を調べました。その結果、町の外に一切出かけずに暮らし、除染もしないという前提で計算しても、個人線量は年間20ミリシーベルト未満というものでした。これは政府の言う『避難解除区域』のレベルです」「本当は除染しなくても健康被害は起きません」

政府は放射線量を、実際に生活している人が受けるよりも多くなるような方法で測定し、福島の人々に必要のない避難生活を強いるばかりでなく、不安をあおって県外転出者を増やし、福島の復興を遅らせている。そのような「公害」を一刻も早く改め、すべての被災者が安心して日常を取り戻すためにも、政府は過剰な基準を改め、実際の生活に即した基準で被ばく線量を測定するべきだ。(居)