文科省観測、線量実態反映せず 福島でグリーンピース調査より転載

福島の放射線量調査について説明するグリーンピースのメンバー=23日午後、衆院第1議員会館
環境保護団体グリーンピースは23日、福島市内で放射線量を独自に調査した結果、文部科学省のモニタリングポストが置かれた地点の多くで、周辺の線量の方が高いケースがあったと発表した。
モニタリングポストの土台となるコンクリートや金属板などの遮蔽効果や、設置時に地面が除染されていることが原因とみられ、「政府は住民に誤った安心感を与えるべきではない」と、より正確な線量を公表するよう改善を求めた。
グリーンピースは16~19日、福島駅周辺や渡利地区など市内315カ所を調査。
2012/10/23 18:10 【共同通信】

福島の放射線量調査について説明するグリーンピースのメンバー=23日午後、衆院第1議員会館
環境保護団体グリーンピースは23日、福島市内で放射線量を独自に調査した結果、文部科学省のモニタリングポストが置かれた地点の多くで、周辺の線量の方が高いケースがあったと発表した。
モニタリングポストの土台となるコンクリートや金属板などの遮蔽効果や、設置時に地面が除染されていることが原因とみられ、「政府は住民に誤った安心感を与えるべきではない」と、より正確な線量を公表するよう改善を求めた。
グリーンピースは16~19日、福島駅周辺や渡利地区など市内315カ所を調査。
2012/10/23 18:10 【共同通信】
備えも訓練も吹き飛ばした判断ミス原子力防災技術者が語る福島原発事故の深層(その2)より一部転載
2012.10.18(木)
烏賀陽 弘道:プロフィール

原子力安全・保安院は東電より技術がない
── 一義的には10キロメートルに抑える責任が東電にあったとします。とはいえ、原子力安全・保安院も何かすべきだったと、私は思っています。それはどうなんでしょう?
「保安院は東電より技術力がないんですよ。だからどうしていいか分からない。それが実態なんです」
──電力会社は永嶋さんの研究や警告を知らなかったのでしょうか。
「読んでいるけど、いかにそれを抑えこもうかと思ったのでしょう。東電は何も言ってこない。が、電事連からはレスポンスがあって、永嶋さんの言うことを参考にさせてもらえませんかってね」
──電事連が反応したんですか? 逆みたいな感じがしますね。
「電事連は明らかに東電が悪いと分かってたから。専門家は分かってるんです、東電が何をしたか。それで、いま関電が運転再開を自信を持ってやりますと言っている。彼らは自信があるんです。関電は『普通の技術者だったらああいうことしなかった』って思っている。だから関電が運転再開をやるのは、技術的に見るとおかしいことではない」
──関電の方が東電より技術力が高いということですか?
「技術力は似たようなもんなんだけど、あのようなことはしないと思っているでしょう。何かの事故があれば、すぐ勉強するでしょ?」
──なるほど。福島第一原発事故を研究して「あんなことはしない」と言っているのですね。
「それともう1つ、プラントの大きな特徴の違いがある。福島第一発電所の『沸騰水型』BWRっていうのは、緊急時に原子炉を冷やす時に、原子炉に直接海水を入れるんです。これだと海水で原子炉系全部やられて廃炉になっちゃう可能性が高い。(関電・大飯原発の)『加圧水型』PWRっていうのは、蒸気発生器の2次側に入れるんです。原子炉には海水を入れなくていいんです。そうすると原子炉をぶっ壊すことにならないから、安心して入れられるんです」
──そうか。海水を放り込んで冷やしても、原子炉は壊れないから躊躇しない。
「だからもし事故が起きたら、ただちに海水を注水します。そういう練習もしてます」
事故対策の明らかな運転ミス
──要するに「事故が起きたら遠慮なく海水をぶち込めます」「ですから事故は拡大しません」と関電は言える。それでは、永嶋さんのような原子力防災を専門とする技術者から見て、福島第一発電所事故の対応でおかしいのは何でしょう。
「原子炉を壊さない運転操作を十分できるんです。これが1号機にしろ、2号機3号機にしろ、明らかに運転操作がおかしい。例えば1号機のIC(非常用復水器)の運転ミス。これは事故調でも指摘されてた。国会事故調も政府事故調も素人的な技術屋が評価してるんだけど、彼らですら『いくらなんでも、そんなことはないだろう』と言っている」
──国会事故調の報告には「ICが作動してると勘違いしていた」というくだりがあった。あまりにノイズが多くて、コントロールボードが狂ってしまった。動いてるものだと思っていたら、止まっていた。あるいは、誰かが勘違いしてマニュアルで止めてしまった。そう書いてあった。ありうるのでしょうか。
「地震が起こった後、すぐにICを動かしている。だけど、ICは制御が非常に難しくて、圧力温度が急激に下がります。下がるためにそれを一旦止めたんです。で、止めた後に津波が来た。大体3時間くらい止めても、原子炉はまだ冷却できるような状態にあって、炉心は露出しないです。炉心が露出すると燃料棒が破損する。その1時間弱後に津波が来たんですね。あと2時間くらい余裕があるので、その間にICを再起動すれば冷却できたんです。一切問題なく抑えられたんです。ところが、津波が来たあとICを再起動させる運転操作をした形跡がないんです。いろいろなデータや事故調の報告を見ても。その時の条件になるには1時間経ってるんだから、あと2時間以内に絶対に、ICを回復するっていうのは最優先でやるべきだったんですよ。どうもそれをしてなかった」
「だいたい午後4時に津波が来たんですよね。そうすると7時くらいの時点でもう炉心が露出しちゃっていた。それからあと、1時間か2時間で燃料棒が破損します。実際9時頃になると格納容器の線量が上昇した。だから9時頃にはかなり燃料棒が破損しちゃってる」
「原子炉建屋内、格納容器の中には当然あった。原子炉の建屋内は線量ががーっと上がった。そうすると原子炉建屋に行って、いろんな装置を動かすのが大変になった」
──思い出しました。当時、東電は「冷却装置が作動してる」って発表した。「じゃあ、なんで線量が上がっているんだ」とあの時問題になっていた。東電の会見でも「冷却装置か線量計か、どっちかが間違ってるんじゃないのか」って散々言われてました。
以下略
続きはこちら
2012.10.18(木)
烏賀陽 弘道:プロフィール

原子力安全・保安院は東電より技術がない
── 一義的には10キロメートルに抑える責任が東電にあったとします。とはいえ、原子力安全・保安院も何かすべきだったと、私は思っています。それはどうなんでしょう?
「保安院は東電より技術力がないんですよ。だからどうしていいか分からない。それが実態なんです」
──電力会社は永嶋さんの研究や警告を知らなかったのでしょうか。
「読んでいるけど、いかにそれを抑えこもうかと思ったのでしょう。東電は何も言ってこない。が、電事連からはレスポンスがあって、永嶋さんの言うことを参考にさせてもらえませんかってね」
──電事連が反応したんですか? 逆みたいな感じがしますね。
「電事連は明らかに東電が悪いと分かってたから。専門家は分かってるんです、東電が何をしたか。それで、いま関電が運転再開を自信を持ってやりますと言っている。彼らは自信があるんです。関電は『普通の技術者だったらああいうことしなかった』って思っている。だから関電が運転再開をやるのは、技術的に見るとおかしいことではない」
──関電の方が東電より技術力が高いということですか?
「技術力は似たようなもんなんだけど、あのようなことはしないと思っているでしょう。何かの事故があれば、すぐ勉強するでしょ?」
──なるほど。福島第一原発事故を研究して「あんなことはしない」と言っているのですね。
「それともう1つ、プラントの大きな特徴の違いがある。福島第一発電所の『沸騰水型』BWRっていうのは、緊急時に原子炉を冷やす時に、原子炉に直接海水を入れるんです。これだと海水で原子炉系全部やられて廃炉になっちゃう可能性が高い。(関電・大飯原発の)『加圧水型』PWRっていうのは、蒸気発生器の2次側に入れるんです。原子炉には海水を入れなくていいんです。そうすると原子炉をぶっ壊すことにならないから、安心して入れられるんです」
──そうか。海水を放り込んで冷やしても、原子炉は壊れないから躊躇しない。
「だからもし事故が起きたら、ただちに海水を注水します。そういう練習もしてます」
事故対策の明らかな運転ミス
──要するに「事故が起きたら遠慮なく海水をぶち込めます」「ですから事故は拡大しません」と関電は言える。それでは、永嶋さんのような原子力防災を専門とする技術者から見て、福島第一発電所事故の対応でおかしいのは何でしょう。
「原子炉を壊さない運転操作を十分できるんです。これが1号機にしろ、2号機3号機にしろ、明らかに運転操作がおかしい。例えば1号機のIC(非常用復水器)の運転ミス。これは事故調でも指摘されてた。国会事故調も政府事故調も素人的な技術屋が評価してるんだけど、彼らですら『いくらなんでも、そんなことはないだろう』と言っている」
──国会事故調の報告には「ICが作動してると勘違いしていた」というくだりがあった。あまりにノイズが多くて、コントロールボードが狂ってしまった。動いてるものだと思っていたら、止まっていた。あるいは、誰かが勘違いしてマニュアルで止めてしまった。そう書いてあった。ありうるのでしょうか。
「地震が起こった後、すぐにICを動かしている。だけど、ICは制御が非常に難しくて、圧力温度が急激に下がります。下がるためにそれを一旦止めたんです。で、止めた後に津波が来た。大体3時間くらい止めても、原子炉はまだ冷却できるような状態にあって、炉心は露出しないです。炉心が露出すると燃料棒が破損する。その1時間弱後に津波が来たんですね。あと2時間くらい余裕があるので、その間にICを再起動すれば冷却できたんです。一切問題なく抑えられたんです。ところが、津波が来たあとICを再起動させる運転操作をした形跡がないんです。いろいろなデータや事故調の報告を見ても。その時の条件になるには1時間経ってるんだから、あと2時間以内に絶対に、ICを回復するっていうのは最優先でやるべきだったんですよ。どうもそれをしてなかった」
「だいたい午後4時に津波が来たんですよね。そうすると7時くらいの時点でもう炉心が露出しちゃっていた。それからあと、1時間か2時間で燃料棒が破損します。実際9時頃になると格納容器の線量が上昇した。だから9時頃にはかなり燃料棒が破損しちゃってる」
「原子炉建屋内、格納容器の中には当然あった。原子炉の建屋内は線量ががーっと上がった。そうすると原子炉建屋に行って、いろんな装置を動かすのが大変になった」
──思い出しました。当時、東電は「冷却装置が作動してる」って発表した。「じゃあ、なんで線量が上がっているんだ」とあの時問題になっていた。東電の会見でも「冷却装置か線量計か、どっちかが間違ってるんじゃないのか」って散々言われてました。
以下略
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東電に497億円の賠償資金を追加交付 支援機構より転載
2012.10.24 11:44 産經新聞
東京電力は24日、福島第1原発事故の追加賠償資金として、原子力損害賠償支援機構から497億円の追加交付を受けたと発表した。11月末までに新たに必要となる支払い見込み額が増加したためで、機構の資金交付は昨年11月以降9回目。累計額は原子力損害賠償法に基づき国が支払った補償金(1200億円)と合わせて、1兆4963億円に上る。
今月23日までに支払った賠償総額は個人や法人、自主避難者などを合わせて1兆3245億円。11末まで新たに1718億円の支払いを見込んでいる。
東電は15日から、避難終了が見込まれる時期までの賠償金を一括で受け取れる「包括請求」の支払いを開始したが、審査に時間がかかるため「実績は1億円に満たない」(広報部)状況。支払いが本格化するのは12月以降になる見通しだという。
2012.10.24 11:44 産經新聞
東京電力は24日、福島第1原発事故の追加賠償資金として、原子力損害賠償支援機構から497億円の追加交付を受けたと発表した。11月末までに新たに必要となる支払い見込み額が増加したためで、機構の資金交付は昨年11月以降9回目。累計額は原子力損害賠償法に基づき国が支払った補償金(1200億円)と合わせて、1兆4963億円に上る。
今月23日までに支払った賠償総額は個人や法人、自主避難者などを合わせて1兆3245億円。11末まで新たに1718億円の支払いを見込んでいる。
東電は15日から、避難終了が見込まれる時期までの賠償金を一括で受け取れる「包括請求」の支払いを開始したが、審査に時間がかかるため「実績は1億円に満たない」(広報部)状況。支払いが本格化するのは12月以降になる見通しだという。
カメラ付き気球で再調査へ 福島第1原発1号機より転載
東京電力福島第1原発事故をめぐる政府・東電中長期対策会議は22日、1号機の原子炉建屋内でカメラ付き気球を飛ばし、建屋上部の状況を再調査する計画を公表した。24日に実施する。8月の調査では気球がケーブルに引っ掛かり失敗したため、細長い形状に改良した。
調査は建屋最上階の5階にある使用済み燃料プールや、水素爆発によるがれきの状況把握、放射線量測定などが目的。前回より1メートル小さい直径2メートルの円筒状の気球を、1階から5階までの吹き抜け部分で上昇させる。
会議では、汚染水から放射性セシウム以外の約60種類の放射性物質を取り除くことができる多核種除去設備(ALPS)で、真水を使った試験が終了したことも報告された。東電は今後、原子力規制委員会の承認が得られれば、実際に汚染水を使った試験を約4カ月間行い、本格運転に入る。
(共同通信)
2012/10/22 20:31
東京電力福島第1原発事故をめぐる政府・東電中長期対策会議は22日、1号機の原子炉建屋内でカメラ付き気球を飛ばし、建屋上部の状況を再調査する計画を公表した。24日に実施する。8月の調査では気球がケーブルに引っ掛かり失敗したため、細長い形状に改良した。
調査は建屋最上階の5階にある使用済み燃料プールや、水素爆発によるがれきの状況把握、放射線量測定などが目的。前回より1メートル小さい直径2メートルの円筒状の気球を、1階から5階までの吹き抜け部分で上昇させる。
会議では、汚染水から放射性セシウム以外の約60種類の放射性物質を取り除くことができる多核種除去設備(ALPS)で、真水を使った試験が終了したことも報告された。東電は今後、原子力規制委員会の承認が得られれば、実際に汚染水を使った試験を約4カ月間行い、本格運転に入る。
(共同通信)
2012/10/22 20:31
4原発 30キロ超拡散 重大事故の高線量予測図より転載
2012年10月24日 14時11分

原子力規制委員会(田中俊一委員長)は二十四日、東京電力福島第一原発のような重大事故が起きた場合、放射性物質がどのように拡散する可能性があるか、全国十七カ所の原発ごとに算出した予測マップを公表した。東電柏崎刈羽(新潟県)と福島第二(福島県)、中部電力浜岡(静岡県)、関西電力大飯(福井県)の四原発で、新たな防災対策重点区域となる三十キロ圏を超える地点があった。
原発の周辺自治体が来年三月までにつくる防災計画の参考としてもらうのが狙いで、防災対策を重点的に進める区域や医療体制の整備方針を定めた原子力災害対策指針の素案も同時に公表した。
予測マップは(1)原発の規模は考慮せず、福島事故と同程度(ヨウ素換算で七七万テラベクレル、一テラは一兆)の放射性物質が放出(2)各原発の合計出力を考慮-の二パターンで作成。国際原子力機関(IAEA)が避難判断の基準とする「七日間で一〇〇ミリシーベルトの被ばく」に達するとみられる場所を、方角別に割り出した。
七基で計八百三十万キロワットの出力がある柏崎刈羽では、原発の東南東四〇・二キロの魚沼市でも避難判断基準の値に達するとの結果だった。新たな指針の素案では、原発事故の防災対策重点区域が半径八~十キロ圏から三十キロ圏に拡大されたが、それより遠くに及んだ。
東海第二(茨城県)では南南西一三・〇キロで避難判断の基準値に達すると予測された。
予測は山などの地形は考慮せず、年間を通じた風や雨の条件を使った。方角によっては、風があまり吹かないために計算上は放射性物質が飛ばないとされた地点もある。
規制委は「(飛ばないとされた地点でも)対策をしなくてよいわけではない。あくまで目安」としているが、このマップをどう活用すればいいか、原発周辺の自治体からは困惑する声も出ている。
避難基準の「七日間で一〇〇ミリシーベルト」は、一般人の年間被ばく限度の「年間一ミリシーベルト」の百年分を、たった一週間で浴びる高い数値。立地自治体が、これほど高い値を頼りに柔軟な防災計画を立てられるのか疑問も残る。
福島第一については今回の拡散予測が妥当かどうかを検証するために実施し、原子力安全基盤機構(JNES)が事故後に放射線量の実測値で行った推計と比較。JNESの推計では七日間で一〇〇ミリシーベルトに達したのは原発から約二十キロ以内で、今回の予測も同程度だった。
(東京新聞)
2012年10月24日 14時11分

原子力規制委員会(田中俊一委員長)は二十四日、東京電力福島第一原発のような重大事故が起きた場合、放射性物質がどのように拡散する可能性があるか、全国十七カ所の原発ごとに算出した予測マップを公表した。東電柏崎刈羽(新潟県)と福島第二(福島県)、中部電力浜岡(静岡県)、関西電力大飯(福井県)の四原発で、新たな防災対策重点区域となる三十キロ圏を超える地点があった。
原発の周辺自治体が来年三月までにつくる防災計画の参考としてもらうのが狙いで、防災対策を重点的に進める区域や医療体制の整備方針を定めた原子力災害対策指針の素案も同時に公表した。
予測マップは(1)原発の規模は考慮せず、福島事故と同程度(ヨウ素換算で七七万テラベクレル、一テラは一兆)の放射性物質が放出(2)各原発の合計出力を考慮-の二パターンで作成。国際原子力機関(IAEA)が避難判断の基準とする「七日間で一〇〇ミリシーベルトの被ばく」に達するとみられる場所を、方角別に割り出した。
七基で計八百三十万キロワットの出力がある柏崎刈羽では、原発の東南東四〇・二キロの魚沼市でも避難判断基準の値に達するとの結果だった。新たな指針の素案では、原発事故の防災対策重点区域が半径八~十キロ圏から三十キロ圏に拡大されたが、それより遠くに及んだ。
東海第二(茨城県)では南南西一三・〇キロで避難判断の基準値に達すると予測された。
予測は山などの地形は考慮せず、年間を通じた風や雨の条件を使った。方角によっては、風があまり吹かないために計算上は放射性物質が飛ばないとされた地点もある。
規制委は「(飛ばないとされた地点でも)対策をしなくてよいわけではない。あくまで目安」としているが、このマップをどう活用すればいいか、原発周辺の自治体からは困惑する声も出ている。
避難基準の「七日間で一〇〇ミリシーベルト」は、一般人の年間被ばく限度の「年間一ミリシーベルト」の百年分を、たった一週間で浴びる高い数値。立地自治体が、これほど高い値を頼りに柔軟な防災計画を立てられるのか疑問も残る。
福島第一については今回の拡散予測が妥当かどうかを検証するために実施し、原子力安全基盤機構(JNES)が事故後に放射線量の実測値で行った推計と比較。JNESの推計では七日間で一〇〇ミリシーベルトに達したのは原発から約二十キロ以内で、今回の予測も同程度だった。
(東京新聞)
備えも訓練も吹き飛ばした判断ミス原子力防災技術者が語る福島原発事故の深層(その2)より一部転載
2012.10.18(木)
烏賀陽 弘道:プロフィール

原子力防災の元実務技術者である永嶋國雄さん(71)へのインタビューをお届けしている。永嶋さんの名前を教えてくれたのは、『原子力防災』の著者、松野元さんだった。永嶋さんは、松野さん同様、原発事故に備えた防災システムの設計に関わり、危険を警告していた人物で、『原子力防災』の共著者にもなるはずだった。
政府は巨額の予算を投じて、原子力発電所のシビアアクシデントに対する防災システムを構築していた。しかし、3.11ではそうしたシステムがまったく生かされなかった、という話を前回聞いた。今回は、国が実施していた「原子力総合防災訓練」の欠陥や、事故発生後に官邸と現場で積み重なった判断ミスなどについて話を聞いた。
避難範囲を10キロ圏内に抑え込むべきだった東電の責任
──国は「原子力総合防災訓練」を3年に1回やってるはずなんですよ。2008年には福島第一原発でやってるんです。菅内閣の閣僚だって2010年に浜岡原発を舞台にやってる。訓練をしたのに、なぜ本番ではまったくできなかったのか、不思議なんです。
永嶋國雄さん。原子力防災システム研究会を立ち上げ代表を務める。著書に『福島原発事故の深層』(eブックランド)がある。
「地震の大きさは事前には決められません。が、原発災害は、放射能が出る量を勝手に決めてしまえる。要するに『放射能の出る量はこの程度にしておこう』と想定を決める。それが政府の決めた『防災指針』の『避難範囲10キロメートル』というやつです。『10キロメートルに影響する量でやりましょう』と勝手に決めるんです。ところが、今回は現実が30キロメートルを超える拡散になったから、もう何もできなかった。逆に10キロメートル内だったら、菅(直人)総理も出る幕が全然なかったかもしれない。訓練はみんなそれでやってるから」
──2010年の訓練では「10キロメートル内避難」でした。それは「10キロメートルが避難しなくてはならない事故の規模を想定して訓練をやりましょう」ということですね。逆立ちしたロジックですね。
「どこに責任があるか。電力会社は10キロメートルだって100キロメートルだっていくらでも出せるんですよ。その時の電力会社の役割としては『事故が起きても避難は10キロメートル以下に抑える』という責任でずっと今までやってきてるんです。これは、世界どこでもそうなんです。電力会社が絶対に10キロメートル以下に抑える。だから国とか県とか全てが、10キロメートルに相当するシナリオで防災体制を組んでるわけですよ」
──実際に「防災指針」のEPZ設定は「8~10キロメートル」と書いてあります。
「それを東電が守れなかったんですよ。だから国には責任はないと思う」
──言い直しますと、原発敷地内部のコントロールは電力会社がやるというのが前提ですよね。敷地内での事故を、10キロメートル圏内で避難する程度に抑えられなかった電力会社に一義的に責任があるということですか?
「PBSの予測演算では、ベントもできなかったら、どれぐらいヒートすると思いますか? 避難範囲が100キロメートル超えてたんです。ベントすると30キロメートルぐらいに抑えられた」
──最悪のシナリオでは170キロメートルがありました(注:細野豪志首相補佐官の著書『証言』より)。実際には何キロくらいなんですか?
「いろんなシナリオがあるんだけど、170キロメートルというのもありますね。原子力委員長・近藤駿介が出した」
──それは、1号機2号機3号機全部が、格納容器が破れてしまった場合のことでしょうか?
「1つの原子炉で格納容器が破裂すると、1つの原子炉で100キロメートル超えちゃうんですよ。実際はそれでも計算上いろんな現象、正確に演算するとそれくらい。あとは、原子炉にある放射能全部出るって仮定しちゃうと、1000キロメートル超えちゃうんです」
──1000キロメートルっていうと関西よりさらに西も入りますね。
「それぐらい超えます。原子炉にある放射能を全部出すとそうなっちゃう。でも、実際に格納容器が破裂したって放射性物質の大部分はそこに留まってるんです。 そういうシミュレーションをして計算していくと、100キロメートル超えるくらいに収まる」
──東京~福島第一原発が大体230キロメートルくらいです。100キロメートルというとその半分ですね。
「その時に、いくらなんだって(原子炉内の放射性物質が)全部出るなんてのはおかしな話です。物質にもよるけど、プルトニウムとかストロンチウムなんかはなかなか出にくい。そういうのを正確に計算していくと、1000キロメートルの10分の1で成り立っている。それでさらに運転方法でそれを抑え込めば、小さくできるんです」
──つまり、最悪の演算をすれば避難範囲は1000キロメートルを超える。が、現実にはそれはほとんどありえなくて、運転や何らかの予防措置によってそれを小さくできる。そういう意味ですね?
「それで、電力会社はいろんなことを考えて、絶対に10キロメートル以上には広げないというものが電力会社の役割だった。これはずっと昔から、その前提でやってきたんです。だから官邸のところに、なぜ10キロメートル超えたのかと批判が集まった。それで菅総理も頭にきた。東電は役割を何もやってないじゃないかと。しかも東電は『事故を抑えます』と言わなかった。だから菅総理は『バカなやつらだ』『自分が指揮する』ってヘリコプターで現場へ飛んだんでしょう」
──じゃあ「過剰介入」ではないという意味ですか?
「もちろん最終責任は総理大臣にある。戦争と同じです。最高責任者は総理大臣ですよ。総理大臣が保安院や東電に『どうやって抑えるんだ』と聞いても一向に答えられない。だから『こんなアホなやつらではどうしようもない』と菅総理は『俺が行かなきゃ』と勘違いした」
2012.10.18(木)
烏賀陽 弘道:プロフィール

原子力防災の元実務技術者である永嶋國雄さん(71)へのインタビューをお届けしている。永嶋さんの名前を教えてくれたのは、『原子力防災』の著者、松野元さんだった。永嶋さんは、松野さん同様、原発事故に備えた防災システムの設計に関わり、危険を警告していた人物で、『原子力防災』の共著者にもなるはずだった。
政府は巨額の予算を投じて、原子力発電所のシビアアクシデントに対する防災システムを構築していた。しかし、3.11ではそうしたシステムがまったく生かされなかった、という話を前回聞いた。今回は、国が実施していた「原子力総合防災訓練」の欠陥や、事故発生後に官邸と現場で積み重なった判断ミスなどについて話を聞いた。
避難範囲を10キロ圏内に抑え込むべきだった東電の責任
──国は「原子力総合防災訓練」を3年に1回やってるはずなんですよ。2008年には福島第一原発でやってるんです。菅内閣の閣僚だって2010年に浜岡原発を舞台にやってる。訓練をしたのに、なぜ本番ではまったくできなかったのか、不思議なんです。
永嶋國雄さん。原子力防災システム研究会を立ち上げ代表を務める。著書に『福島原発事故の深層』(eブックランド)がある。
「地震の大きさは事前には決められません。が、原発災害は、放射能が出る量を勝手に決めてしまえる。要するに『放射能の出る量はこの程度にしておこう』と想定を決める。それが政府の決めた『防災指針』の『避難範囲10キロメートル』というやつです。『10キロメートルに影響する量でやりましょう』と勝手に決めるんです。ところが、今回は現実が30キロメートルを超える拡散になったから、もう何もできなかった。逆に10キロメートル内だったら、菅(直人)総理も出る幕が全然なかったかもしれない。訓練はみんなそれでやってるから」
──2010年の訓練では「10キロメートル内避難」でした。それは「10キロメートルが避難しなくてはならない事故の規模を想定して訓練をやりましょう」ということですね。逆立ちしたロジックですね。
「どこに責任があるか。電力会社は10キロメートルだって100キロメートルだっていくらでも出せるんですよ。その時の電力会社の役割としては『事故が起きても避難は10キロメートル以下に抑える』という責任でずっと今までやってきてるんです。これは、世界どこでもそうなんです。電力会社が絶対に10キロメートル以下に抑える。だから国とか県とか全てが、10キロメートルに相当するシナリオで防災体制を組んでるわけですよ」
──実際に「防災指針」のEPZ設定は「8~10キロメートル」と書いてあります。
「それを東電が守れなかったんですよ。だから国には責任はないと思う」
──言い直しますと、原発敷地内部のコントロールは電力会社がやるというのが前提ですよね。敷地内での事故を、10キロメートル圏内で避難する程度に抑えられなかった電力会社に一義的に責任があるということですか?
「PBSの予測演算では、ベントもできなかったら、どれぐらいヒートすると思いますか? 避難範囲が100キロメートル超えてたんです。ベントすると30キロメートルぐらいに抑えられた」
──最悪のシナリオでは170キロメートルがありました(注:細野豪志首相補佐官の著書『証言』より)。実際には何キロくらいなんですか?
「いろんなシナリオがあるんだけど、170キロメートルというのもありますね。原子力委員長・近藤駿介が出した」
──それは、1号機2号機3号機全部が、格納容器が破れてしまった場合のことでしょうか?
「1つの原子炉で格納容器が破裂すると、1つの原子炉で100キロメートル超えちゃうんですよ。実際はそれでも計算上いろんな現象、正確に演算するとそれくらい。あとは、原子炉にある放射能全部出るって仮定しちゃうと、1000キロメートル超えちゃうんです」
──1000キロメートルっていうと関西よりさらに西も入りますね。
「それぐらい超えます。原子炉にある放射能を全部出すとそうなっちゃう。でも、実際に格納容器が破裂したって放射性物質の大部分はそこに留まってるんです。 そういうシミュレーションをして計算していくと、100キロメートル超えるくらいに収まる」
──東京~福島第一原発が大体230キロメートルくらいです。100キロメートルというとその半分ですね。
「その時に、いくらなんだって(原子炉内の放射性物質が)全部出るなんてのはおかしな話です。物質にもよるけど、プルトニウムとかストロンチウムなんかはなかなか出にくい。そういうのを正確に計算していくと、1000キロメートルの10分の1で成り立っている。それでさらに運転方法でそれを抑え込めば、小さくできるんです」
──つまり、最悪の演算をすれば避難範囲は1000キロメートルを超える。が、現実にはそれはほとんどありえなくて、運転や何らかの予防措置によってそれを小さくできる。そういう意味ですね?
「それで、電力会社はいろんなことを考えて、絶対に10キロメートル以上には広げないというものが電力会社の役割だった。これはずっと昔から、その前提でやってきたんです。だから官邸のところに、なぜ10キロメートル超えたのかと批判が集まった。それで菅総理も頭にきた。東電は役割を何もやってないじゃないかと。しかも東電は『事故を抑えます』と言わなかった。だから菅総理は『バカなやつらだ』『自分が指揮する』ってヘリコプターで現場へ飛んだんでしょう」
──じゃあ「過剰介入」ではないという意味ですか?
「もちろん最終責任は総理大臣にある。戦争と同じです。最高責任者は総理大臣ですよ。総理大臣が保安院や東電に『どうやって抑えるんだ』と聞いても一向に答えられない。だから『こんなアホなやつらではどうしようもない』と菅総理は『俺が行かなきゃ』と勘違いした」
福島のコメ初の基準値超え 110ベクレル、出荷自粛を要請より転載
2012年10月24日 12時48分 東京新聞

放射性物質の検査で、ベルトコンベヤー式の機器を通されるコメ袋=9月12日、福島県会津坂下町
福島県は24日、コメの全袋検査で、須賀川市の農家が出荷した1袋から、食品の新基準値(1キログラム当たり100ベクレル)を超える110ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。
新基準値になってから、福島のコメが100ベクレルを超えたのは初めて。検査段階のため、流通はしていない。県はこの農家がある地域に出荷自粛を要請する。
県によると、全袋検査は玄米の段階で行い、基準値以下であることを確認してから市場に流通させている。この農家は320袋が検査を受けたが、ほかに100ベクレルを超えたものはないという。
2012年10月24日 12時48分 東京新聞

放射性物質の検査で、ベルトコンベヤー式の機器を通されるコメ袋=9月12日、福島県会津坂下町
福島県は24日、コメの全袋検査で、須賀川市の農家が出荷した1袋から、食品の新基準値(1キログラム当たり100ベクレル)を超える110ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。
新基準値になってから、福島のコメが100ベクレルを超えたのは初めて。検査段階のため、流通はしていない。県はこの農家がある地域に出荷自粛を要請する。
県によると、全袋検査は玄米の段階で行い、基準値以下であることを確認してから市場に流通させている。この農家は320袋が検査を受けたが、ほかに100ベクレルを超えたものはないという。
そういちの平庵ブログより転載
2012年09月15日
日本の深層
山口県田布施町出身有名人
飯田宏行 - 元プロ野球選手(元広島東洋カープ・米ミネソタ・ツインズ1A)
井原健太郎 - 柳井市長、元平岡秀夫衆院議員秘書
大津正 - 佐藤栄作総理大臣政務秘書官
大室寅之祐 - 奇兵隊の足軽後の明治天皇陛下
河本育之 - 元プロ野球選手(元千葉ロッテマリーンズほか)、現読売ジャイアンツ二軍投手コーチ
岸信介 - 第56代 - 第57代内閣総理大臣 ※出生地は山口市
岸信夫 - 参議院議員、安倍晋三第90代内閣総理大臣の実弟 ※本籍が田布施町
北村サヨ - 天照皇大神宮教開祖
高下彩 - タレント、2005年ミス日本フォトジェニック ※出生地が田布施町、光市育ち
佐藤栄作 - 第61代 - 第63代内閣総理大臣
佐藤信二 - 元衆議院議員、元通産大臣・運輸大臣、佐藤栄作の二男
佐藤信寛 - 元島根県令
末岡精一 - 法学者
玉木襄 - 元新自由クラブ山口県代表、元進歩党幹事長
豊川和也 - お笑いタレント(オレンジガードレール)
原田大二郎 - 俳優
吹田 - 元衆議院議員、元自治大臣・国家公安委員長、岸信介の後継者
松村邦洋 - お笑いタレント
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B0%E5%B8%83%E6%96%BD%E7%94%BA
鹿児島県南さつま市出身有名人 ・・・・旧田布施村を含む
小原國芳(学校法人玉川学園創始者):(坊津町出身)
西春彦(大正~昭和期の外交官)
小泉純也(元防衛庁長官。小泉又次郎元逓相の婿養子、小泉純一郎元首相の父)
尾辻秀久(元厚生労働大臣)
宮路和明(前衆議院議員)
青野毅(プロ野球選手。千葉ロッテマリーンズ所属)
大谷龍次(プロ野球選手。千葉ロッテマリーンズ所属)
大迫勇也(プロサッカー選手。鹿島アントラーズ所属)
那須大亮(プロサッカー選手。ジュビロ磐田所属)
長山一也(プロサッカー選手。カターレ富山所属)
若松育美(陸上競技選手。)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E3%81%95%E3%81%A4%E3%81%BE%E5%B8%82
薩摩と長州という明治維新の主役の2藩に田布施という地名があった。
長州山口には、未だ田布施という地名が、残るが薩摩鹿児島の方は、消えた。
田布施町(たぶせちょう)は、山口県の 南東部の町。岸信介、佐藤栄作と2人の内閣総理大臣を出している。2人の首相を出した「町」は全国でも田布施町だけである。
とウイキには、あるが。
問題は、
大室寅之祐 - 奇兵隊の足軽後の明治天皇陛下
天皇替え玉説というのが、ありまして・・・・
薩長の侍が天皇家を暗殺し、大室寅之祐が明治天皇になった。
というお話なんですが・・・
http://blog.livedoor.jp/jikeyasumasa-oomuroyasumasa/archives/66876194.html
http://blog.livedoor.jp/bonhomierichard/archives/51763462.html
http://ameblo.jp/s080226/day-20120719.html
http://reveillet.exblog.jp/18105032
http://blog.livedoor.jp/asdthkou/archives/14904964.html
http://www.nextftp.com/tamailab/photo/verbeck.html
などのサイトを眺めつつ・・・
古代日本では、狛はおもに高句麗および高句麗人を意味しました。しかし、かならずしも高句麗人だけが狛ではありません。(略)
この古朝鮮と夫余はもちろんのこと、高句麗人と百済人の大半、そして
伽椰人と新羅人の大半を形成したのが狛族なのです。
したがって、古代日本における「くま」も「こま」も「くも」も、韓国人を指す総称でした。(李寧熙 『もうひとつの万葉集』 )
http://members.jcom.home.ne.jp/matumoto-t/timeidorama.html
http://members.jcom.home.ne.jp/matumoto-t/timeikou.html
未だ衰えぬ薩長閥の力の源泉。
またまた、自民党総裁に立候補した安倍家は、朝鮮系であること。
統一教会とも縁が深いこと。
小泉家も同様に朝鮮系一族であること。
これらのことと、明治天皇が何故、写真をあれほど嫌ったのか?
西郷隆盛とともに・・・・
そもそも、天皇家に戸籍も苗字も無いのは、何故だろうか?
改宗ユダヤ人であるグイド・フルベッキの数奇な人生とともに・・
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%95%E3%83%AB%E3%83%99%E3%83%83%E3%82%AD#.E3.83.95.E3.83.AB.E3.83.99.E3.83.83.E3.82.AD.E5.86.99.E7.9C.9F
朝鮮半島南部の白丁という被差別民とわが国の非差別の歴史には、何か因果関係があるのだろうか?
などなど。
ずっと、考えている。
この国の深層には、何があるのだろうか?
それは、間違いなく、この国における差別の歴史と関係がある。
この辺りのことを本気で研究する学者が出てきたら面白いだろう。
薩長の朝鮮である田布施という地が、日本の深層の源泉であることは、間違いない。
そして、明治維新とは、一体何事であったのか?
興味は、尽きない。
(-∧-)合掌・・・
2012年09月15日
日本の深層
山口県田布施町出身有名人
飯田宏行 - 元プロ野球選手(元広島東洋カープ・米ミネソタ・ツインズ1A)
井原健太郎 - 柳井市長、元平岡秀夫衆院議員秘書
大津正 - 佐藤栄作総理大臣政務秘書官
大室寅之祐 - 奇兵隊の足軽後の明治天皇陛下
河本育之 - 元プロ野球選手(元千葉ロッテマリーンズほか)、現読売ジャイアンツ二軍投手コーチ
岸信介 - 第56代 - 第57代内閣総理大臣 ※出生地は山口市
岸信夫 - 参議院議員、安倍晋三第90代内閣総理大臣の実弟 ※本籍が田布施町
北村サヨ - 天照皇大神宮教開祖
高下彩 - タレント、2005年ミス日本フォトジェニック ※出生地が田布施町、光市育ち
佐藤栄作 - 第61代 - 第63代内閣総理大臣
佐藤信二 - 元衆議院議員、元通産大臣・運輸大臣、佐藤栄作の二男
佐藤信寛 - 元島根県令
末岡精一 - 法学者
玉木襄 - 元新自由クラブ山口県代表、元進歩党幹事長
豊川和也 - お笑いタレント(オレンジガードレール)
原田大二郎 - 俳優
吹田 - 元衆議院議員、元自治大臣・国家公安委員長、岸信介の後継者
松村邦洋 - お笑いタレント
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B0%E5%B8%83%E6%96%BD%E7%94%BA
鹿児島県南さつま市出身有名人 ・・・・旧田布施村を含む
小原國芳(学校法人玉川学園創始者):(坊津町出身)
西春彦(大正~昭和期の外交官)
小泉純也(元防衛庁長官。小泉又次郎元逓相の婿養子、小泉純一郎元首相の父)
尾辻秀久(元厚生労働大臣)
宮路和明(前衆議院議員)
青野毅(プロ野球選手。千葉ロッテマリーンズ所属)
大谷龍次(プロ野球選手。千葉ロッテマリーンズ所属)
大迫勇也(プロサッカー選手。鹿島アントラーズ所属)
那須大亮(プロサッカー選手。ジュビロ磐田所属)
長山一也(プロサッカー選手。カターレ富山所属)
若松育美(陸上競技選手。)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E3%81%95%E3%81%A4%E3%81%BE%E5%B8%82
薩摩と長州という明治維新の主役の2藩に田布施という地名があった。
長州山口には、未だ田布施という地名が、残るが薩摩鹿児島の方は、消えた。
田布施町(たぶせちょう)は、山口県の 南東部の町。岸信介、佐藤栄作と2人の内閣総理大臣を出している。2人の首相を出した「町」は全国でも田布施町だけである。
とウイキには、あるが。
問題は、
大室寅之祐 - 奇兵隊の足軽後の明治天皇陛下
天皇替え玉説というのが、ありまして・・・・
薩長の侍が天皇家を暗殺し、大室寅之祐が明治天皇になった。
というお話なんですが・・・
http://blog.livedoor.jp/jikeyasumasa-oomuroyasumasa/archives/66876194.html
http://blog.livedoor.jp/bonhomierichard/archives/51763462.html
http://ameblo.jp/s080226/day-20120719.html
http://reveillet.exblog.jp/18105032
http://blog.livedoor.jp/asdthkou/archives/14904964.html
http://www.nextftp.com/tamailab/photo/verbeck.html
などのサイトを眺めつつ・・・
古代日本では、狛はおもに高句麗および高句麗人を意味しました。しかし、かならずしも高句麗人だけが狛ではありません。(略)
この古朝鮮と夫余はもちろんのこと、高句麗人と百済人の大半、そして
伽椰人と新羅人の大半を形成したのが狛族なのです。
したがって、古代日本における「くま」も「こま」も「くも」も、韓国人を指す総称でした。(李寧熙 『もうひとつの万葉集』 )
http://members.jcom.home.ne.jp/matumoto-t/timeidorama.html
http://members.jcom.home.ne.jp/matumoto-t/timeikou.html
未だ衰えぬ薩長閥の力の源泉。
またまた、自民党総裁に立候補した安倍家は、朝鮮系であること。
統一教会とも縁が深いこと。
小泉家も同様に朝鮮系一族であること。
これらのことと、明治天皇が何故、写真をあれほど嫌ったのか?
西郷隆盛とともに・・・・
そもそも、天皇家に戸籍も苗字も無いのは、何故だろうか?
改宗ユダヤ人であるグイド・フルベッキの数奇な人生とともに・・
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%95%E3%83%AB%E3%83%99%E3%83%83%E3%82%AD#.E3.83.95.E3.83.AB.E3.83.99.E3.83.83.E3.82.AD.E5.86.99.E7.9C.9F
朝鮮半島南部の白丁という被差別民とわが国の非差別の歴史には、何か因果関係があるのだろうか?
などなど。
ずっと、考えている。
この国の深層には、何があるのだろうか?
それは、間違いなく、この国における差別の歴史と関係がある。
この辺りのことを本気で研究する学者が出てきたら面白いだろう。
薩長の朝鮮である田布施という地が、日本の深層の源泉であることは、間違いない。
そして、明治維新とは、一体何事であったのか?
興味は、尽きない。
(-∧-)合掌・・・
1・4兆円の積み立て不足 自営業の国民年金基金より転載
自営業者らが任意で加入する国民年金基金で、将来給付に必要な積立金の不足額が2011年度末に累積1兆4271億円に達したことが23日、国民年金基金連合会のまとめで分かった。運用利回りは2・5%と堅調だったが、過去により高い利回りを約束した受給者も多く、それに見合う収益を確保できなかった。
同基金は掛け金(保険料)に応じ国の基礎年金に上乗せ給付する制度。11年度末に必要な積立金は4兆1015億円だったが、実際の残高は2兆6743億円となった。連合会は「長期的には必要な収益が期待でき、受給者や加入者への影響は当面ない」としている。
2012/10/24 02:00 【共同通信】
自営業者らが任意で加入する国民年金基金で、将来給付に必要な積立金の不足額が2011年度末に累積1兆4271億円に達したことが23日、国民年金基金連合会のまとめで分かった。運用利回りは2・5%と堅調だったが、過去により高い利回りを約束した受給者も多く、それに見合う収益を確保できなかった。
同基金は掛け金(保険料)に応じ国の基礎年金に上乗せ給付する制度。11年度末に必要な積立金は4兆1015億円だったが、実際の残高は2兆6743億円となった。連合会は「長期的には必要な収益が期待でき、受給者や加入者への影響は当面ない」としている。
2012/10/24 02:00 【共同通信】
天皇、皇后両陛下:福島入り…除染作業視察でより転載
2012年10月13日 毎日JP

被災地訪問のため、JR郡山駅に到着し、福島県知事らに迎えられる天皇、皇后両陛下=2012年10月13日、手塚耕一郎撮影
2012年10月13日 毎日JP

被災地訪問のため、JR郡山駅に到着し、福島県知事らに迎えられる天皇、皇后両陛下=2012年10月13日、手塚耕一郎撮影
岩手県産大豆から続々とセシウム検出より転載
Home > Food[食品] > 農産物 >Merx
Posted October 23rd 2012

[(PDF:215KB)厚労省が自治体から入手した検査結果]
厚生労働省が10月22日、各自治体から報告を受けた放射性物質の検査結果を公表した。それによると、基準値(100ベクレル/Kg)内ながら、岩手県産の大豆から放射性セシウムが続々と検出されている。
その他、岩手県産原木ナメコから280Bq/kg、長野県産キノボリイグチから320Bq/kg、群馬県産アミタケから560 Bq/kgなど、キノコ類から基準値を上回るセシウムが検出されている。
Home > Food[食品] > 農産物 >Merx
Posted October 23rd 2012

[(PDF:215KB)厚労省が自治体から入手した検査結果]
厚生労働省が10月22日、各自治体から報告を受けた放射性物質の検査結果を公表した。それによると、基準値(100ベクレル/Kg)内ながら、岩手県産の大豆から放射性セシウムが続々と検出されている。
その他、岩手県産原木ナメコから280Bq/kg、長野県産キノボリイグチから320Bq/kg、群馬県産アミタケから560 Bq/kgなど、キノコ類から基準値を上回るセシウムが検出されている。
福島原発事故置き去り50人死亡 双葉病院精神病入院患者その後の生活 ~ノンフィクション作家・織田淳太郎~(2)より転載
2012/10/19 14:01
双葉病院は約50年前に開設された、収容型の精神科病院である。震災当時は約350もの病床を有していた。
認知症の高齢者の他に、「入院加療の必要のない」長期入院者が圧倒的に多い。敷地内には閉鎖病棟と「開放」と称した療養棟があり、彼らのほとんどが24時間体制で施錠されるその療養棟に押し込められていた。肉親同伴以外の単独外出は、基本的に認められない。
「そうは言っても…」と、同病院で38年もの歳月を暮らしてきた笹森裕也さん(仮名)は言う。
「入院者の多くが肉親に見捨てられていたからね。肉親の面会なんて、あまりなかったよ。それに、いくら症状が安定しようが、肉親が引き取らない限り、病院側も退院させようとしなかった。入院歴が20年、30年なんて、もうザラだったよ。東京五輪の頃に収容されて、50年近くも暮らしていた人もいたし、『この病院を退院するのは、東大に合格するより難しい』という合言葉みたいなのもあった。俺にしたって一度も退院させられたことないし、社会復帰は諦めていたよ」
その彼ら長期入院者が、原発事故で突然“終の棲家”を失う。彼らの多くが、受け入れ先を求めて、「訳のわからぬまま」日本列島を南下させられた。笹森さんは、数人の入院仲間と共に他県の精神科病院を転々とし、3月下旬にI県のB病院にようやく辿りついている。
「環境の激変とか他の患者の“イジメ”もあって、B病院に移って体調を崩したんだ。メシも喉を通らなくて、しばらく閉鎖病棟で点滴生活を送った。不安の連続だったから」(笹森さん)
都内の精神科病院に移送されたある患者は、収容されていた閉鎖病棟からの脱走を図り、公園で縊死を遂げた。この悲劇は、災害関連死として片付けられ、闇に葬られた。
「彼らが被ったストレスは、想像以上に大きかったはず」
と、双葉病院からの患者を受け入れた、別の病院のスタッフも言う。
「ある患者は性格が温和で、常識的な考えの持ち主でした。なんでこんな人が、精神科病院で長く暮らさなければならないんだろうって、みんな首を捻ったほどです。ところが、あるとき『福島に帰りたいよ~!』と大泣きして、病室のドアを血が出るほど激しく叩いた。辛い気持ちを我慢して、明るく接してきたその反動が出てしまったんです」
私はその双葉病院にいた5人の長期入院者と接する機会を得ている。全員がすでに寛解(症状軽減)状態にあったが、驚いたのは「双葉病院では退院を持ちかけられたことがない」と、彼らが口を揃えたことだった。
これが、どれほど理不尽極まりないことだったか。実は、私が接した5人のうち2人が、転院後に「入院の必要なし」と診断され、今では社会復帰目前の身にあるのだ。一人は双葉入院歴25年の男性、もう一人が38年の笹森さんである。
「双葉病院が閉鎖されて、良かったと思ってる。そうじゃなければ、あそこで一生を終えていた。そりゃ、40年近くも飼い殺しにされてきたんだもの。おれの人生返してくれと言いたいよ。けど、もうあの病院のことは忘れたい。おれ、自分の人生を取り戻したいだけなんだから」(笹森さん)
病院の「固定資産」にされ、人生そのものを台無しにされてきた人びと。彼らの積年の哀しみを、双葉病院の院長はいったいどこまで理解しているのか。
「謝罪の必要はない」と発言し、遺族の反発を食らった先の事故調査報告会。鈴木院長は項垂れて、こう呟いたという。
「名誉回復を果たせたと思ったが、『説明より謝ってほしい』と言われてショックだった」
名誉や自己保身に走っている限り、「犠牲者」の魂は救われるわけもない。
2012/10/19 14:01
双葉病院は約50年前に開設された、収容型の精神科病院である。震災当時は約350もの病床を有していた。
認知症の高齢者の他に、「入院加療の必要のない」長期入院者が圧倒的に多い。敷地内には閉鎖病棟と「開放」と称した療養棟があり、彼らのほとんどが24時間体制で施錠されるその療養棟に押し込められていた。肉親同伴以外の単独外出は、基本的に認められない。
「そうは言っても…」と、同病院で38年もの歳月を暮らしてきた笹森裕也さん(仮名)は言う。
「入院者の多くが肉親に見捨てられていたからね。肉親の面会なんて、あまりなかったよ。それに、いくら症状が安定しようが、肉親が引き取らない限り、病院側も退院させようとしなかった。入院歴が20年、30年なんて、もうザラだったよ。東京五輪の頃に収容されて、50年近くも暮らしていた人もいたし、『この病院を退院するのは、東大に合格するより難しい』という合言葉みたいなのもあった。俺にしたって一度も退院させられたことないし、社会復帰は諦めていたよ」
その彼ら長期入院者が、原発事故で突然“終の棲家”を失う。彼らの多くが、受け入れ先を求めて、「訳のわからぬまま」日本列島を南下させられた。笹森さんは、数人の入院仲間と共に他県の精神科病院を転々とし、3月下旬にI県のB病院にようやく辿りついている。
「環境の激変とか他の患者の“イジメ”もあって、B病院に移って体調を崩したんだ。メシも喉を通らなくて、しばらく閉鎖病棟で点滴生活を送った。不安の連続だったから」(笹森さん)
都内の精神科病院に移送されたある患者は、収容されていた閉鎖病棟からの脱走を図り、公園で縊死を遂げた。この悲劇は、災害関連死として片付けられ、闇に葬られた。
「彼らが被ったストレスは、想像以上に大きかったはず」
と、双葉病院からの患者を受け入れた、別の病院のスタッフも言う。
「ある患者は性格が温和で、常識的な考えの持ち主でした。なんでこんな人が、精神科病院で長く暮らさなければならないんだろうって、みんな首を捻ったほどです。ところが、あるとき『福島に帰りたいよ~!』と大泣きして、病室のドアを血が出るほど激しく叩いた。辛い気持ちを我慢して、明るく接してきたその反動が出てしまったんです」
私はその双葉病院にいた5人の長期入院者と接する機会を得ている。全員がすでに寛解(症状軽減)状態にあったが、驚いたのは「双葉病院では退院を持ちかけられたことがない」と、彼らが口を揃えたことだった。
これが、どれほど理不尽極まりないことだったか。実は、私が接した5人のうち2人が、転院後に「入院の必要なし」と診断され、今では社会復帰目前の身にあるのだ。一人は双葉入院歴25年の男性、もう一人が38年の笹森さんである。
「双葉病院が閉鎖されて、良かったと思ってる。そうじゃなければ、あそこで一生を終えていた。そりゃ、40年近くも飼い殺しにされてきたんだもの。おれの人生返してくれと言いたいよ。けど、もうあの病院のことは忘れたい。おれ、自分の人生を取り戻したいだけなんだから」(笹森さん)
病院の「固定資産」にされ、人生そのものを台無しにされてきた人びと。彼らの積年の哀しみを、双葉病院の院長はいったいどこまで理解しているのか。
「謝罪の必要はない」と発言し、遺族の反発を食らった先の事故調査報告会。鈴木院長は項垂れて、こう呟いたという。
「名誉回復を果たせたと思ったが、『説明より謝ってほしい』と言われてショックだった」
名誉や自己保身に走っている限り、「犠牲者」の魂は救われるわけもない。
これも原発事故の余波…休耕田は雑草ぼうぼうより転載
福島原発 読売オンライン

休耕田で繁殖するセイタカアワダチソウを眺めながら試験田を歩く根本さん(6日、南相馬市小高区で)=菅野靖撮影
東京電力福島第一原発事故による放射能汚染のため立ち入りが制限されている福島県内の休耕田に外来植物が増え、生態系への影響が表れ始めている。
事故から1年7か月。専門家は「自然と共生する農業の重要性が改めて問われている」と訴えている。
「どこが自分の田んぼかわからないくらい、昨年以上に繁殖している」。第一原発から北に約10キロの南相馬市小高
おだか
区の休耕田で、専業農家の根本洸一さん(75)は、背丈の倍ほどに伸びた外来種のセイタカアワダチソウや雑草をかき分けながらつぶやいた。
北米原産で繁殖力の強いセイタカアワダチソウの根は、地中50センチまで伸び、在来種の生育を妨げる。根本さんは「畑なら土を掘り返せばいいが、この状態が数年続くと田んぼは駄目になっちまう」と心配する。
根本さんは今年、一部の田んぼでコメの試験栽培を行った。南相馬市は全域でコメ栽培を見合わせ、今年は134か所の計約15ヘクタールで試験栽培が行われた。根本さんの田んぼは避難指示解除準備区域にあり宿泊はできないため、避難先の相馬市から約1時間20分かけて水路の調整や農地の草刈りに通っている。
人の手が入らなくなった田畑の変化は、雑草の繁殖だけではない。収穫を心待ちにしていた9月上旬、試験田の稲が次々とイノシシの食害に遭った。これまでは山裾にしか出なかった被害だ。人がいなくなり、猟師も活動を控える中、唯一実った試験田が標的になったとみられる。
根本さんは「イノシシも生きるのに必死なんだろう。でも、くじけそうになるよ」と、残った稲を手に取り、苦笑いした。
インドで開かれた国連の生物多様性条約第11回締約国会議(COP11)では、根本さんの所属する民間団体「福島県有機農業ネットワーク」のメンバーが、放射能に汚染された土地で農業を続ける難しさと、里山を守る意義を説明し、参加者らの関心を集めた。
現地で発表した同ネットワーク理事で、農業技術や放射能測定を指導している長谷川浩さん(51)は、「事故前は、人が作る水田に宿る生物や、それを捕食する鳥など豊かな生態系があった。事故後の今、自然と共生する農業の重要性が生態系にとって大事だと感じる」と話している。
(2012年10月22日11時55分 読売新聞)
福島原発 読売オンライン

休耕田で繁殖するセイタカアワダチソウを眺めながら試験田を歩く根本さん(6日、南相馬市小高区で)=菅野靖撮影
東京電力福島第一原発事故による放射能汚染のため立ち入りが制限されている福島県内の休耕田に外来植物が増え、生態系への影響が表れ始めている。
事故から1年7か月。専門家は「自然と共生する農業の重要性が改めて問われている」と訴えている。
「どこが自分の田んぼかわからないくらい、昨年以上に繁殖している」。第一原発から北に約10キロの南相馬市小高
おだか
区の休耕田で、専業農家の根本洸一さん(75)は、背丈の倍ほどに伸びた外来種のセイタカアワダチソウや雑草をかき分けながらつぶやいた。
北米原産で繁殖力の強いセイタカアワダチソウの根は、地中50センチまで伸び、在来種の生育を妨げる。根本さんは「畑なら土を掘り返せばいいが、この状態が数年続くと田んぼは駄目になっちまう」と心配する。
根本さんは今年、一部の田んぼでコメの試験栽培を行った。南相馬市は全域でコメ栽培を見合わせ、今年は134か所の計約15ヘクタールで試験栽培が行われた。根本さんの田んぼは避難指示解除準備区域にあり宿泊はできないため、避難先の相馬市から約1時間20分かけて水路の調整や農地の草刈りに通っている。
人の手が入らなくなった田畑の変化は、雑草の繁殖だけではない。収穫を心待ちにしていた9月上旬、試験田の稲が次々とイノシシの食害に遭った。これまでは山裾にしか出なかった被害だ。人がいなくなり、猟師も活動を控える中、唯一実った試験田が標的になったとみられる。
根本さんは「イノシシも生きるのに必死なんだろう。でも、くじけそうになるよ」と、残った稲を手に取り、苦笑いした。
インドで開かれた国連の生物多様性条約第11回締約国会議(COP11)では、根本さんの所属する民間団体「福島県有機農業ネットワーク」のメンバーが、放射能に汚染された土地で農業を続ける難しさと、里山を守る意義を説明し、参加者らの関心を集めた。
現地で発表した同ネットワーク理事で、農業技術や放射能測定を指導している長谷川浩さん(51)は、「事故前は、人が作る水田に宿る生物や、それを捕食する鳥など豊かな生態系があった。事故後の今、自然と共生する農業の重要性が生態系にとって大事だと感じる」と話している。
(2012年10月22日11時55分 読売新聞)