大川原有重 春夏秋冬

人は泣きながら生まれ幸せになる為に人間関係の修行をする。様々な思い出、経験、感動をスーツケースに入れ旅立つんだね

福島原発事故賠償 未請求者情報提供要請 東電「応じられない」

2013-09-02 19:11:18 | 原子力関係
河北新報
福島第1原発事故で、福島県浪江町など避難区域の12市町村が、東京電力への損害賠償請求を促す目的で同社の持つ未請求者情報の提供を求めたのに対し、同社が個人情報保護法を根拠に応じていないことが分かった。未請求者は現時点で約1万人。市町村は未請求者を特定して請求を働き掛けたい考えだが、同社の協力なしでは難しく、請求権を行使せずに埋もれる避難者が続出する可能性がある。

 東電によると、損害賠償請求権を持つ避難者は約16万5000人で、うち6%に当たる約1万人がまだ請求手続きをしていない。請求権は早くて来年3月に時効を迎える。自分が請求権を持っていることを自覚していない避難者も多く、請求しないまま権利を失う人が相当程度出る可能性がある。
 12市町村は未請求者の特定を図って請求を喚起しようとしているが、広範囲な避難に伴って難航している。
 東電は未請求者情報を持っており、12市町村は情報開示を東電に申し入れた。だが、「個人情報保護法に違反するので応じられない」と断られたという。
 浪江町は「未請求者情報は東電しか把握せず、働き掛けができない」と話す。
 東電は市町村からの要請を受け、7月末~8月中旬に未請求者約9000人に請求手続きを促すダイレクトメールを発送した。名前や住所を市町村に提供してもいいという人には同意書の返送を求めたが、送られてきた同意書は現時点で約900通にとどまる。
 東電は「同意が取れた人については市町村から要請があれば情報提供する。電話での連絡や個別訪問も行い、引き続き未請求者の掘り起こしに努める」と説明している。


2013年09月02日月曜日

榛名湖 ワカサギ釣り3年ぶり解禁 太公望60人超 セシウム基準値下回る

2013-09-02 18:09:55 | 原子力関係
東京新聞
2013年9月2日
高崎市の榛名湖でワカサギのボート釣りが一日、三年ぶりに解禁され、六十人を超える愛好家らが久しぶりの釣りを楽しんだ。
 午前六時から訪れた釣り客もいたが、釣果はいまひとつのようで、湖上のボートからは「魚は見えるのになあ」と苦笑いも聞こえていた。県内の客が中心だったという。
 榛名湖では二〇一一年以降、放射性セシウムの検査に必要な量の検体が採れず、二年連続で解禁が見送られた。八月二十日に採れたワカサギは一キログラム当たり六七ベクレルで国の基準値・同一〇〇ベクレルを下回り、釣った魚の回収を条件に解禁された。検査であと二回続けて基準値を下回れば、持ち帰りも可能になる。
 榛名湖漁業協同組合の野口正博組合長(65)は「水温が下がればもっと釣れる。まずは第一歩。持ち帰りができるようになって活気が戻れば」と話した。 (伊藤弘喜)

東海村長選 「脱原発」の継承争点 あす告示、一騎打ちか

2013-09-02 17:07:53 | 原子力関係
東京新聞
2013年9月2日


 日本原子力発電東海第二原発を抱える東海村の村長選は三日、告示される。いずれも無所属新人で元副村長の山田修氏(52)と、元北茨城市議で共産党県北部地区委員長の福田明氏(56)=共産推薦=が立候補を表明しており、一騎打ちになる公算が大きい。投開票は知事選と同じ八日。
 原発立地自治体の首長として全国で唯一、脱原発を主張する現職の村上達也村長(70)が高齢や多選を理由に引退を表明。原発事故後、村上氏の脱原発路線を、どのように継承していくかが最大の争点になりそうだ。脱原発をめぐる村民票の動きも注目される。
 東海第二原発について、山田氏は「真ん中の位置で、みなさんの意見を聞く」と中立の立場を表明している。再稼働か廃炉か、ただちに判断は示さず「オール東海でまとめたい」と主張する。
 福田氏は、周辺人口が過密化し老朽化も進んでいることから、東海第二原発の即時廃炉を公約の第一に掲げる。山田氏を「原発推進派の支援を受けており、再稼働反対は貫けない」と批判する。
 二氏とも財政をはじめ原発に依存した村行政の転換を訴えている。有権者数は三万百八十四人(八月二十一日現在)。 (林容史)

1月にも和解方針提示 浪江町民の精神的損害賠償申し立て ADR説明会

2013-09-02 15:16:17 | 原子力関係
福島民報
 東京電力福島第一原発事故を受け浪江町民が精神的損害の賠償増額を求め原子力損害賠償紛争解決センターに申し立てた裁判外紛争解決手続き(ADR)で、早ければ来年1月にも和解方針がセンターから提示される見通しとなった。31日、郡山市で開かれた町原発ADR集団申し立て説明会で町支援弁護団が明らかにした。
 弁護団は2日、早稲田大が作成した被害実態報告書をセンターなどに提出する。10月以降に仲介委員らが現地調査する予定。弁護団は今後、「放射線被ばくへの不安」「地域コミュニティーの破壊」という2つの視点からの主張を補強し、協議を進める方針。
 説明会には町内の行政区長、自治会長ら約100人が出席。馬場有町長があいさつした後、町支援弁護団の弁護士が報告書の内容を説明した。

(2013/09/01 11:49カテゴリー:福島第一原発事故)

田中正造、百年の問い 足尾鉱毒と福島原発

2013-09-02 15:05:15 | 原子力関係
東京新聞
2013年9月2日


 田中正造。足尾鉱毒と生涯をかけて闘った。四日はその没後百年。正造翁が挑んだものは、水俣病や福島原発の姿を借りて、今もそこにあるようです。
 渡良瀬遊水地の三つの調整池のうちただ一つ、普段から水をたたえた谷中湖は、巨大なハートのかたちをしています。
 そのちょうど、くびれの部分が、旧栃木県谷中村の名残です。前世紀の初め、遊水地を造るために廃村にされながら、そのあたりは水没を免れました。
 ヨシ原と夏草に埋もれたような遺跡の奥に分け入ると、延命院というお寺の跡に、古びた赤い郵便受けが立っていて、その中に一冊のノートが置かれています。
◆「連絡ノート」は記す
 谷中村の遺跡を守る会の「連絡ノート」。ご自由にあなたの思いを書き込んでくださいと一九九四年に置かれて以来、十七冊目になりました。前夜の雨に湿ったノートをめくってみます。
 <5月19日。福島の原発や避難区域に指定されている集落が第二の谷中村にならないことを、ただただ願うばかりです>。東京都品川区の人。
 <6月30日。日本近代の公害の原点、谷中の歴史を学び、水俣と谷中を結び、真の文明を未来へつないでいくことを約束します。水俣病事件の受難者に寄り添いながら>。熊本県水俣市の人。
 どちらも丁寧な筆跡でした。
 原点の公害。それが足尾鉱毒事件です。
 現在の栃木県日光市にあった足尾銅山は明治期、東アジア一の産出量を誇っていた。当時の銅は主要輸出品。増産は国策だった。
 ところが、精錬時の排煙、精製時の鉱毒ガスが渡良瀬川上流に酸性雨を降らし、煙害が山を荒らした。そのため下流で洪水が頻発し、排水に含まれる酸性物質や重金属類などの鉱毒があふれ出て、汚染水が田畑を荒らし、人々の暮らしと命を蝕(むしば)んだ。
 栃木県選出の衆議院議員として、それに立ち向かったのが、田中正造でした。
 正造は明治憲法に保障された人権を愚直なまでに信奉し、十一年に及ぶ議員活動の大半を鉱毒問題に費やした。
 議員を辞職したあとも、困窮する住民の救済を訴え、一命を賭して明治天皇に直訴した。活動に私財を投じ、死後残した財産は、河原の石ころと聖書、憲法の小冊子。清貧の義民は、小学校の教科書にも紹介されて名高い。
◆重なるふるさと喪失
 時の政府はどうでしょう。
 煙や排水を止めさせて、根本解決を図ろうとはせずに、夏になると田んぼを真っ白に覆ったという鉱毒を巨大な溜池(ためいけ)を造ってその底に沈殿させ、封じ込めようと考えました。それが谷中湖です。
 足尾閉山から今年でちょうど四十年。湖底に積もった毒が、取り除かれたわけではありません。東日本大震災の影響で、渡良瀬川下流から基準値を超える鉛が検出されたのも、偶然とは思えません。
 国策の犠牲、大企業や政府の不作為、ふるさとの喪失、そして汚染水…。渡良瀬、水俣、そして福島の風景は重なり合って、この国の実像を今に突きつけます。
 田中正造よ、よみがえれ、そう念じたくもなるでしょう。でも、私たちが求めるものは、それだけですか。
 去年正造の伝記小説「岸辺に生(お)う」を上梓(じょうし)した栃木県在住の作家水樹涼子さんは「万物の命を何よりも大切に思う人でした」と、その魅力を語ります。同感です。
 晩年の日記に残る鮮烈な一節。「真の文明は、山を荒らさず、川を荒らさず、村を破らず、人を殺さざるべし」
 それだけではありません。「少しだも/人のいのちに害ありて/すこしぐらいハ/よいと云(い)ふなよ」という狂歌などにもそれは明らかです。
◆私たち自身で出す答え
 お金より命が大事、戦いより平和が大事…。原点の公害を振り返り、今学び直すべきことは、何よりも命を大切にしたいと願う、人間の原点なのではないか。
 「みんな正造の病気に同情するだけで、正造の問題に同情しているのではない。おれは、うれしくも何ともない」
 長年封印されてきたという正造最期の言葉です。
 意外でも何でもありません。そもそも誰の問題か。百年の問いに答えを出すべきは、私たち自身なのだということです。

除染終了 報告来ない 「家の線量は?」戸惑う住民

2013-09-02 15:03:58 | 原子力関係
東京新聞
2013年9月2日 朝刊
 東京電力福島第一原発事故に伴う国の除染事業で、自宅の除染は終わっているはずなのに、なかなか住民に報告されないケースが続出している。除染には1兆円以上の税金が投入されているが、作業を確認する国の職員が少ないからだという。除染の効果も疑問視される中、住民から苦情が相次いでいる。 (大野孝志、写真も)
 福島県楢葉町(ならはまち)では、既に九百七十軒で除染が終わったが、その結果、自宅の放射線量はどう変わったのか、住民に知らされたのは十軒だけ。終了から半年後に報告された家もある。町役場には連日、住民から「報告してこないのか」との苦情や問い合わせの電話がかかっている。
 「うちは四月下旬には終わったはずなのに、報告がない。今の放射線量も知らされず、安心して草取りもできない」。一時帰宅した農業松本広行さん(57)が語った。
 松本さんが、役場から借りた線量計で自宅居間の放射線量を測ると、毎時〇・三マイクロシーベルト(一マイクロシーベルトは一ミリシーベルトの千分の一)あった。国が除染後の目安とする〇・二三マイクロシーベルトを超えていた。「除染しても線量が下がらないので、国は文句を言われるのを恐れて、報告を遅らせているのか」と疑念を口にした。
 田村市の農業渡辺秀一(しゅういち)さん(57)の家も昨年十一月に作業が終わったのに、報告があったのは今年四月で、半年かかった。川内村でも二、三カ月かかっているといい、各地で住民への報告が遅れている。
 作業期間中は、玄関先に除染を受注したゼネコン担当者が線量を書いた札を掲げているが、頻繁に一時帰宅する住民でなければ様子は分からない。
 なぜ、速やかに除染結果が住民に知らされないのか。
 除染事業を発注した環境省福島環境再生事務所に取材すると、職員が、作業漏れがないかを一軒ずつ確認する作業に時間がかかるからだという。
 住宅除染が終わった田村市や川内村は、対象が百二十~百六十軒だったが、楢葉町はまだ終わっていない家も含めると二千五百軒ある。一方、確認をする職員は、国が除染する十一市町村全体で九人だけ。楢葉町の担当は三人と少ない。
 楢葉町の職員は「早く報告するよう、国に何度も要望している。線量が完全に下がったという報告ではなく、作業が終わったことを知らせてほしいのだ」と語った。

茨城県内で底引き漁解禁

2013-09-02 14:30:27 | 学習
県内で底引き漁解禁NHK

茨城沖の底引き網漁が1日、2か月ぶりに解禁となり、北茨城市の漁港ではアナゴやアカムツなどが港に水揚げされました。
茨城沖の底引き網漁は毎年7月と8月を休漁期間にしていて1日に2か月ぶりに漁が再開されました。1日朝、5隻が出港した北茨城市の平潟漁港では昼過ぎに船が戻ると、アナゴやアンコウ、ヤナギガレイなどの底魚のほかアジやアカムツなど合わせて約4トンが水揚げされました。そして種類ごとに分けられ、港に集まった人たちが品定めしながら入札していました。茨城県が先月28日に発表した46種類の魚の検査ではいずれも放射性セシウムは検出されていないか、国の基準を下回っています。仲買人の男性は「魚の安全性は確認できても原発事故の影響でなかなか売れないのが実情です。国は早く原発の汚染水の問題を解決してほしい」と話していました。
09月01日 19時24分
自分は買わない!

新潟市の風力発電設備が破損

2013-09-02 14:28:25 | 学習
新潟市の風力発電設備が破損NHK

1日午前、新潟市中央区の高齢者施設に設置していた市の風力発電設備のプロペラが破損し、周囲に散らばっているのが見つかりました。
けが人や建物への被害はないということですが、市は、前日の強風が原因とみて、設備を止めて調べています。
1日午前7時前、新潟市中央区水道町の高齢者施設「老人憩の家なぎさ荘」に設置していた市の、「風レンズ風車」と呼ばれる5基ある風力発電設備のうち、1基で、プロペラが破損し、周囲に散らばっているのが見つかりました。
市が調べたところ、グラスファイバーというガラス繊維で作られた3枚のプロペラのうち、2枚が破損し、最も大きいもので、50センチほどの破片が見つかりました。けが人や建物への被害はないということです。
新潟市によりますと、この設備は、「なぎさ荘」の電力の一部をまかなうために、ことし7月に設置したばかりで発電のデータを確認したところ、31日は、現場でおよそ23メートルの風が吹いた午後7時半ごろに異常が見られるということです。
このため、市では、このころに破損したのではないかとみて、設備を止めて詳しい原因を調べています。
09月01日 19時08分

原発事故想定し避難路を確認 いわき市で総合防災訓練

2013-09-02 14:27:44 | 原子力関係
福島民報
 1日の防災の日を前に、いわき市総合防災訓練は31日、市内各地で繰り広げられた。このうち東日本大震災後初めての取り組みとして、市内北部の久之浜・大久地区では東京電力福島第二原発での事故を想定した原子力災害の図上訓練が市内の久之浜中学校で行われた。
 市職員や市消防本部、民生児童委員ら約85人が参加した。原発事故で屋内退避準備の指示が出たとの想定で、行政区ごとに一時集合場所と避難先までの経路を地図で確認した。「日中の場合、高齢者や障害者ら要援護者の避難を手伝う人が少ない」など、福島第一原発事故時の課題を踏まえ、地域での取り組みを話し合った。

(2013/09/01 11:48カテゴリー:福島第一原発事故)

県内と関西の大学生 モモ味わい風評払拭誓う

2013-09-02 14:27:09 | 原子力関係
福島民報
福島大など県内の大学生と関西の大学生の有志でつくるふくしま福光プロジェクトのメンバーが31日、福島市飯坂町のあづま果樹園で旬のモモ・川中島を味わった。
 同団体は2月から3月にかけて県が主催し、関西経済連合会、同志社大が協力して実施した関西ふくしま大学生交流事業で知り合った学生が4月に結成した。風評の払拭(ふっしょく)、県内観光の活性化、福島の将来像などについて情報交換し、相互理解を図るのが目的。
 果樹園訪問は「気軽に訪れることができる第2のふるさと"ふくしま"をつくろう」と初めて企画した事業の一環で、関西の大学生6人を含む15人が参加した。29日から本県に滞在し北塩原村の民宿に宿泊しながら会津若松市の鶴ケ城など観光地を視察した。福島大では自分たちにできることや今後の活動について意見を交わした。
 プロジェクト代表で同志社大3年の小南理華さん(20)は「取れたてのモモを味わったのは初めて。人と人のつながりを大切にして福島の魅力を継続して伝えていきたい」と本場のモモの味に笑顔を見せていた。

(2013/09/01 11:49カテゴリー:福島第一原発事故)

1月にも和解方針提示 浪江町民の精神的損害賠償申し立て ADR説明会

2013-09-02 14:26:32 | 原子力関係
福島民報
東京電力福島第一原発事故を受け浪江町民が精神的損害の賠償増額を求め原子力損害賠償紛争解決センターに申し立てた裁判外紛争解決手続き(ADR)で、早ければ来年1月にも和解方針がセンターから提示される見通しとなった。31日、郡山市で開かれた町原発ADR集団申し立て説明会で町支援弁護団が明らかにした。
 弁護団は2日、早稲田大が作成した被害実態報告書をセンターなどに提出する。10月以降に仲介委員らが現地調査する予定。弁護団は今後、「放射線被ばくへの不安」「地域コミュニティーの破壊」という2つの視点からの主張を補強し、協議を進める方針。
 説明会には町内の行政区長、自治会長ら約100人が出席。馬場有町長があいさつした後、町支援弁護団の弁護士が報告書の内容を説明した。

(2013/09/01 11:49カテゴリー:福島第一原発事故)

浪江町民の「精神的苦痛」 「軽減されない」が7割 早稲田大調査

2013-09-02 14:26:10 | 原子力関係
福島民報
東京電力福島第一原発事故を受け、早稲田大は全浪江町民2万1436人のうち高校生以上を対象に被害実態調査を行った。「震災直後と現在を比べて精神的苦痛に変化があったか」という問いは、回答者9384人のうち、7割に当たる6537人が「変化はなく今も苦痛は軽減されていない」と答えた。その理由は「将来の見通しが立たないことへの不安」が5005人で最も多く、「現在の生活を維持することの困難に伴う苦痛」が1022人、「放射線を浴びたことによる自身・家族への不安」が707人と続いた。
 調査は4月中旬から5月初旬にかけて各世帯に調査票を送付、高校生以上の回答を求めた。回答率は約50%。設問によって複数回答や無回答もあった。
 帰還意思を問う設問では、4145人が「分からない」、3163人が「帰還しない」、「帰還する」としたのは1549人だった。

(2013/09/01 11:55カテゴリー:福島第一原発事故)

4カ所で高線量確認 最大1800ミリシーベルト 新たなタンク群でも

2013-09-02 14:25:00 | 原子力関係
福島民報

東京電力福島第一原発のタンクから汚染水が漏えいした問題で、東電は31日、敷地内タンク群の4カ所で高線量を確認したと発表した。2カ所はこれまでに高い線量が確認されていた場所だが、線量が上昇し、最大値は毎時1800ミリシーベルトだった。残りの2カ所は今回、新たに判明した。
 東電によると、いずれのタンクも水位の低下などは確認されていないが、タンクの安全性に対する懸念がさらに高まるのは確実だ。
 線量が上昇した2カ所は「H3」エリアのタンク群。22日の調査で同100ミリシーベルトの場所が同1800ミリシーベルト、同70ミリシーベルトの場所が同220ミリシーベルトになった。東電によると、前回は最大100ミリシーベルトまでしか測定できない機器で調べたため、以前から100ミリシーベルト超だった可能性もあるという。
 新たに高線量が確認されたのは「H5」で同230ミリシーベルト、「H4」で同70ミリシーベルト。「H4」は漏えいが確認されたタンクと別の場所だった。「H5」はタンク2基の接合部床面で、配管の下には水が漏れた形跡があった。「H5」で高線量が確認されたのは初めて。

(2013/09/01 11:55カテゴリー:福島第一原発事故)

原発作業員「漏れる心配あった」 福島第1の汚染水問題で証言

2013-09-02 14:24:07 | 原子力関係
共同通信

東京電力福島第1原発の地上タンクから高濃度汚染水が漏れた問題で、約300トンが漏えいしたタンクの設置に携わった男性作業員が、1日までに共同通信の取材に応じ「次から次へとタンクを造らなければならなかった。品質管理より造ることが優先で『漏れるのではないか』との心配はあった」と証言した。

男性は下請け会社の作業員として約2年前、タンク群の設置に携わった。

タンクは鋼鉄製の円筒形で容量約千トン。底部と側面、上部などの鋼板接合部をボルトで締めて組み立てる「フランジ型」。増え続ける汚染水対策のため、東電などからは工期を守るよう指示され、3日に1基のペースで設置し続けた。

(2013年9月 1日)

浪江町 国の除染は11月にも

2013-09-02 14:24:07 | 原子力関係
浪江町 国の除染は11月にもNHK

ことし4月に避難区域が見直された浪江町では、国が行う本格的な除染が順調に進めばことし11月にも始まる見通しとなりました。福島第一原発の周辺にある11の市町村では、国が直轄で本格的な除染を行うことになっていて、田村市や川内村などではすでに終わったほか、南相馬市では先月26日に作業が始まりました。
ことし4月に避難区域が見直された浪江町では、「居住制限区域」に指定されている酒田行政区で、業者の選定などが順調に進めば、ことし11月にも作業が始まる見通しとなりました。
対象となるのは、▽住宅など530棟、▽道路が7ヘクタール、▽農地が77ヘクタール、▽住宅などの生活圏から20メートル以内の森林が17ヘクタールとなっています。
作業で出る汚染された土などを保管する仮置き場は、地区の農地を造成して設置するということです。ただ、浪江町のほかの行政区では仮置き場が確保できておらず、除染が始まるめどは立っていません。これによって、国が除染を行う11の市町村のうち、作業が始まる見通しが立っていないのは、双葉町だけになりました。
09月02日 07時28分