とあるスナックで
コー
小林
そして P-40
一般的には、FRSは経済安定のために創設された、ということになっている。このテーマで一番広く使われている教科書には次のように書かれている。「FRSは1907年の恐慌と恐るべき銀行大量倒産から生まれた。国民は不安定な民間銀行のアナーキズムにうんざりしていた」。
だがどんな無邪気な学生でも、この人口に膾炙した(コー注・じんこうにかいしゃした=人々の話題に上って、広く知れ渡る)見解と制度の実績のあいだには重大な矛盾があることに気づくはずだ。
FRSが創設されて以来、1921年、1929年の株価暴落、そして1929年から39年の大恐慌、1953年、57年、69年、75年、81年の景気後退、87年の「ブラック・マンデーを経験し、1000パーセントのインフレでドルの購買力の90パーセントが破壊された。
コー
いやー、この本を読んでもそうなんだが、現在の我々の<金融システム>の仕組みがわかってくると、世界の富がごく一部の人間たちに集中しているのは、この<金融システム>の当然の結果だということが、良くわかってくるね。
だから、知られたくないんだよ、当たり前だな。
自分たちで、<好景気・不景気><インフレ・デフレ><バブル・バブル破壊>を作れるわけだから。
そして<不景気><バブル破壊>を作って、世の中がどん底の時に、まさにハゲ鷹のように食いまくり、自分たちのものにしてしまうわけだ。
仕組みをちょっと複雑に作り、自分たちに都合のいいように法律を作り、そして学校の教科書では、その仕組みがわからないように教えれば、もうこれではだれでも、だまされてしまうな。
この既得権益は絶対に離すもんかというのは、だからわかるね。なるほどだ。
だから、知られたくないんだよ、当たり前だな。
自分たちで、<好景気・不景気><インフレ・デフレ><バブル・バブル破壊>を作れるわけだから。
そして<不景気><バブル破壊>を作って、世の中がどん底の時に、まさにハゲ鷹のように食いまくり、自分たちのものにしてしまうわけだ。
仕組みをちょっと複雑に作り、自分たちに都合のいいように法律を作り、そして学校の教科書では、その仕組みがわからないように教えれば、もうこれではだれでも、だまされてしまうな。
この既得権益は絶対に離すもんかというのは、だからわかるね。なるほどだ。
小林
著者は、<連邦準備制度>を廃止すべき7つの理由をいっていますけど、第一の理由はこれだといってますね。P-41
連邦準備制度(FRS)を廃止すべき第一の理由
これが、経済を安定するためにつくられたFRS創設後80年のスコアカードなのだ!制度がうたい文句にしている目的を達成できなかったことに議論の余地はない。しかも長い年月がたち、首脳陣は交代し、両政党政権下での活動を経て、さまざまな通貨哲学の実験がおこなわれ、そしてほぼ100回も法が改正され、また数え切れないほどの新しい処方箋や技術が開発されたのだから、ただの手続き的な欠陥ならばいくらでも解決できたはずだ。したがって制度が失敗した原因は新しいルールやもっと賢い理事が必要だということではなく、そもそも高言した目的の達成は不可能だからだという結論がでるのもあたりまえだろう。
これが、経済を安定するためにつくられたFRS創設後80年のスコアカードなのだ!制度がうたい文句にしている目的を達成できなかったことに議論の余地はない。しかも長い年月がたち、首脳陣は交代し、両政党政権下での活動を経て、さまざまな通貨哲学の実験がおこなわれ、そしてほぼ100回も法が改正され、また数え切れないほどの新しい処方箋や技術が開発されたのだから、ただの手続き的な欠陥ならばいくらでも解決できたはずだ。したがって制度が失敗した原因は新しいルールやもっと賢い理事が必要だということではなく、そもそも高言した目的の達成は不可能だからだという結論がでるのもあたりまえだろう。
そして P-40
一般的には、FRSは経済安定のために創設された、ということになっている。このテーマで一番広く使われている教科書には次のように書かれている。「FRSは1907年の恐慌と恐るべき銀行大量倒産から生まれた。国民は不安定な民間銀行のアナーキズムにうんざりしていた」。
だがどんな無邪気な学生でも、この人口に膾炙した(コー注・じんこうにかいしゃした=人々の話題に上って、広く知れ渡る)見解と制度の実績のあいだには重大な矛盾があることに気づくはずだ。
FRSが創設されて以来、1921年、1929年の株価暴落、そして1929年から39年の大恐慌、1953年、57年、69年、75年、81年の景気後退、87年の「ブラック・マンデーを経験し、1000パーセントのインフレでドルの購買力の90パーセントが破壊された。
コー
でもね、いったん教科書に書かれてしまうと、この矛盾がわからないんだな。
小さいころから、ひたすら教科書の内容を暗記することを何年も何年もやるわけだから。
内容が、事実と合っているかどうかなんて考える事は一切ないもんな。
仕方がないんだな、わからなくて。
小さいころから、ひたすら教科書の内容を暗記することを何年も何年もやるわけだから。
内容が、事実と合っているかどうかなんて考える事は一切ないもんな。
仕方がないんだな、わからなくて。
ママ
そうなのよわからないんだわ、みんな。
だから銀行で働いている人もわからないのよ。世の中に流通しているお金を増やしたり減らしたりしているのは、銀行の無から作った<貸出金>だけなんだということが。あの中世の金細工師の話でよく分かりましたよ。
だから銀行で働いている人もわからないのよ。世の中に流通しているお金を増やしたり減らしたりしているのは、銀行の無から作った<貸出金>だけなんだということが。あの中世の金細工師の話でよく分かりましたよ。
小林
あらママいたんですか。
ママ
さっきからいたわよ、ずーといるわよ。
コーさんや、小林さんのおかげで私も少しはわかってきましたよ。
コーさんや、小林さんのおかげで私も少しはわかってきましたよ。
コー
そしてこの<債務貨幣システム>を理解することは、実はとんでもなく重要だったということがだんだんわかってくるんだな。単に経済や金融の知識を増やすなんてもんじゃないんだな。知れば知るほど俺たちの生活にいかに密接につながっているかということだ。
これがわかってくるんだな。
実は世の中、天と地、白と黒が逆だったんだよ。
これがわかってくるんだな。
実は世の中、天と地、白と黒が逆だったんだよ。