とあるスナックで
小林
コー
小林
小林
いま巷では、アベノミクスは失敗だとか言われていますが、コーさんはどう思いますか。
コー
まだまだ、これからだよ。これからなんだよ。だからこそ、リチャード・A・ヴェルナーのこの本を読むべきなんだ。ここに <答え>があるんだ。おれも完全には理解していないけど。いくつかポイントがあると思うんだ。一つは<増やされたお金>がどこに使われるかがあると思うんだ。<GDPに含まれるお金の取引>と<GDPに含まれないお金の取引>の二通りの<経済取引>があるということ。ここにその説明が書いてあるが正直俺はいまいちピンとこないな。まだよくわかんない。<株の配当>はGDPに含むが、<株取引>はGDPに含まれないらしい。
なにしろ、銀行から貸し出された<お金>、<新しく無から創造されたお金>が、どっちに使われたかということ、ようするにその<お金>が<GDPに含まれるお金の取引>に回ることが大事だということらしい。だから<株取引><為替取引><不動産取引>に使われると、その分は<GDPの増加>には何のプラスにもならないということらしい。
なにしろ、銀行から貸し出された<お金>、<新しく無から創造されたお金>が、どっちに使われたかということ、ようするにその<お金>が<GDPに含まれるお金の取引>に回ることが大事だということらしい。だから<株取引><為替取引><不動産取引>に使われると、その分は<GDPの増加>には何のプラスにもならないということらしい。
小林
そこで彼は、結論的に言ってますね。 p-202
日本のように供給量が需要を上回っているデフレの場合には、不況でない国よりも、経済成長の実現ははるかに容易になります。なぜならば、信用創造によるお金が、需要だけを増やす消費に向かってもインフレにならないからです。インフレどころか、供給能力(潜在成長率)と需要(実際の成長力)の格差が縮小し、最大の悩みであるデフレが解消されることになります。つまり、信用創造のお金が、生産向上に寄与する投資に向かっても、需要だけを増やす消費に向かっても、どちらも有効なのです。したがって、やるべき政策はただ一つだけ。
GDPに含まれる取引に向かう信用創造の量を拡大させることです。
コー
日本のように供給量が需要を上回っているデフレの場合には、不況でない国よりも、経済成長の実現ははるかに容易になります。なぜならば、信用創造によるお金が、需要だけを増やす消費に向かってもインフレにならないからです。インフレどころか、供給能力(潜在成長率)と需要(実際の成長力)の格差が縮小し、最大の悩みであるデフレが解消されることになります。つまり、信用創造のお金が、生産向上に寄与する投資に向かっても、需要だけを増やす消費に向かっても、どちらも有効なのです。したがって、やるべき政策はただ一つだけ。
GDPに含まれる取引に向かう信用創造の量を拡大させることです。
コー
黒田日銀総裁、ガンバレ、ガンバレ、これからが正念場だ。