赤ちゃんの時から、本に親しみ、おかあさんと赤ちゃんがふれあう
機会をもってほしいと、各市で、ブックスタート事業がはじまっています。
以前、児童文学作家であり、教育評論家でもある方の講演を
聞いたことがあるのですが、
そこで、読書が、なぜ大切なのかや、
子育てで大切なこと、などの話を聞きました。
内容は、特に0歳向けというわけでは、ありませんが、
これらから、長くつづく子育てをになうお母さんにとって
知っていると、とっても良いのではと、思うことがたくさん
あったので、少し紹介してみたいと思います。
本を読むことは、どうして良いのか?
それは、本を読むと
本の世界を間接的に体験でき
感性がみがかれる
自分の知らない広い世界を認識できる のだそうです。
感性とは、自分の内面や、自分をとりまくものに
対して、その本質を鋭く、豊かにとらえることができる
目(心)のこと。
感性が育まれると、人の心を理解し、あたたかく
包み込むことが出来る。人の哀しみや、苦しみが、
理解できれば、決して相手を傷めつけたり、
いじめたり、暴言を吐いたりすることはできなく
なってくるはずと、言われています。
あとは、現代の子育てには、三つの 「 さ 」の心が
大切だそうです。
ひとつめは…(こころの)やさしさ
・ 温かい言葉が、子どもをはぐくむ
・ 共感することが第一歩。
・ 笑顔は、「信頼、友愛、友情、共感」をあらわす。
・ わかりやすく例を数字に表すと
笑顔で、接すると プラス50点
共感すると プラス100点
一回感情をぶつけると、マイナス1000点
一か月で、プラス3000点になると家庭円満
だそうです!
・ 質問のかたちで叱らない。
「どうして ○○ なんだ!!」
「なんで ○○ しないんだ!!」とせめる叱り方に
なってしまう。 「○○ は、どうしたの?」と
たずねる言い方をする。
ふたつめは・・・(こころの)ゆたかさ
・ 相手の目標を支えるこころ・同情するこころ
<例> 親が目標を決めて引き上げるのでなく、
下からささえてあげる。
人間は不満だらけだが、不満解消が社会の
進歩とも言える。解消のためにどうしたらいいか、
考え、創造的に不満を解消する。物や人に
あたるなど、破壊的に不満を解消をしない。
・ 最近は、「こころを鍛える」という声を聞くが、それは、
あやまり。こころは鍛えても強くならない。鍛えて強く
なるのは、手や足の筋肉だけ。モザイクのような
こころは、つぶれてしまう。
・ 同情とは、相手の立場にたつこと。子どもの苦しみを
共有すること。痛みを引きよせ、知的な理解を示す
こと。
みっつめは・・・(こころの)たくましさ
・ 自分の思いをきっぱり子どもに伝える
(自分の信念は、強く持つ。)
子どもは、おとなの真摯な姿を凝視している。
子どもは、おとなの声を真剣に受け止める。
・ 「いま」を大切に生きる。
・ 「瞬時に相手の思いをとらえる」ことが、大切。
短い言葉で、言い表されているのですが、聞くと本当に大切
なことだなあと、感じることばかりでした。
赤ちゃんは、6か月くらいで、視覚の発達が
ほぼ完成すると言われています。
段々わかってきた、色、かたち、絵、写真などを
見ながら、
お母さんにだっこされて、あたたかさに触れ、
お母さんの声を耳元で聞き、心地よさを感じることでしょう。
ページをめくると、ちがうものが現れる楽しさ。
言葉の繰り返しや、音のあがりさがり、音の大きさの
ちがいの楽しさ。
指先が発達すれば、自分でお気に入りの
本をひろげ、ページをめくる姿が見られます。
読んでもらうことで、いろいろな物の名前も
覚えます。
一方的に流れるビデオや、DVDとはちがう
赤ちゃんの様子を見、気持ちをくみとり、共感
できるもののひとつとして、
お母さんが本を読んであげることは、
今の時代だからこそ、是非やってほしい
すばらしい赤ちゃんとのふれあいなのですね。
むずかしく考えないで、はじめてみてくださいね
近所の図書館などでも、本の読み聞かせを
やっていると思います。参考にしてみるのも
よいかも・・・。