―「文字数」が超過なので、二つに分けます、(252)が「前半」で、(253)が「後半」です。―
(01)
① 象は鼻が長い=象は鼻は長く、鼻以外は長くない。
① 象は鼻が長く、鼻以外は長くない=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
然るに、
(02)
「対偶(contraposition)」により、
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}
② ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z( 長z→ 鼻zx)}
に於いて、
①=② である。
従って、
(01)(02)により、
(03)
① 象は鼻が長い。⇔
① 象は鼻は長く、鼻以外は長くない。⇔
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(長z→鼻zx)}⇔
① すべてのxについて、xが象であるならば、あるyはxの鼻であって、長く、すべてのzについて、zが長いならば、zはxの鼻である。
然るに、
(04)
(1)象は鼻が長い。
(2)兎の耳は長く、兎の耳は鼻ではない。
(3)ある兎は象である。
といふ風に、「仮定」すると、「背理法(RAA)」により、
(4)兎は象ではない。
といふ『結論』を、得る。
然るに、
(05)
1 (1)象は鼻が長い。 A
1 (〃)象は鼻は長く、鼻以外は長くない。 A
1 (〃)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z( 長z→ 鼻zx)} A
2 (2)兎の耳は長く、兎の耳は鼻ではない。 A
2 (〃)∀x{兎x→∃y(耳yx&長y)&∀z(耳zx→~鼻zx)} A
3 (3)ある兎は象である。 A
3 (〃)∃x(兎x&象x) A
3 (〃)あるxは兎であって象である。 A
1 (4) 象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z( 長z→ 鼻za) 1UE
2 (5) 兎a→∃y(耳ya&長y)&∀z(耳za→~鼻za) 1UE
6 (6) 兎a&象a A
6 (7) 兎a 6&E
6 (8) 象a 6&E
1 6 (9) ∃y(鼻ya&長y)&∀z( 長z→ 鼻za) 47MPP
2 6 (ア) ∃y(耳ya&長y)&∀z(耳za→~鼻za) 58MPP
1 6 (イ) ∃y(鼻ya&長y) 9&E
2 6 (ウ) ∃y(耳ya&長y) ア&E
エ (エ) 鼻ba&長b A
オ(オ) 耳ba&長b A
1 6 (カ) ∀z( 長z→ 鼻za) 9&E
1 6 (キ) 長b→ 鼻ba カUE
2 6 (ク) ∀z(耳za→~鼻za) ア&E
2 6 (ケ) 耳ba→~鼻ba クUE
オ (コ) 耳ba オ&E
2 6オ (サ) ~鼻ba ケコMPP
12 6オ (シ) ~長b キサMTT
オ (ス) 長b オ&E
12 6オ (セ) 長b&~長b シス&I
12 6 (ソ) 長b&~長b ウオセEE
123 (タ) 長b&~長b 36ソEE
12 (チ)~∃x(兎x&象x) 3タRAA
12 (ツ)∀x~(兎x&象x) チ量化子の関係
12 (テ) ~(兎a&象a) ツUE
12 (ト) ~兎a∨~象a テ、ド・モルガンの法則
12 (ナ) 兎a→~象a ト含意の定義
12 (ニ)∀x(兎x→~象x) ナUI
12 (〃)すべてのxについて、xが兎であるならば、xは象ではない。 ナUI
12 (〃)兎は象ではない。 ナUI
といふ『推論』が、成立する。
従って、
(01)~(05)により、
(06)
① 象は鼻が長い。⇔
① 象は鼻は長く、鼻以外は長くない。⇔
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(長z→鼻zx)}⇔
① すべてのxについて、xが象であるならば、あるyはxの鼻であって、長く、すべてのzについて、zが長いならば、zはxの鼻である。
といふ「等式」は、「正しい」。
然るに、
(07)
② 鼻は象が長い=象の鼻は長いが、象以外の動物(e.g.兎、馬、キリン)の鼻は長くない。
② 象の鼻は長いが、象以外の動の物鼻は長くない=∀x∀y{[(鼻xy&象y)→長x]&[~(鼻xy&象y)→~長x]}。
然るに、
(08)
「対偶(contraposition)」により、
② ∀x∀y{[(鼻xy&象y)→長x]&[~(鼻xy&象y)→~長x]}
③ ∀x∀y{[(鼻xy&象y)→長x]&[ 長x→ (鼻xy&象y)]}
に於いて、
②=③ である。
従って、
(07)(08)により、
(09)
② 鼻は象が長い。⇔
② 象の鼻は長いが、象以外の動物の鼻は長くない。⇔
② ∀x∀y{[(鼻xy&象y)→長x]&[長x→(鼻xy&象y)]}⇔
② すべてのxと、すべてのyについて、(xがyの鼻であって、yが象である)ならば、xは長く、xが長いならば、(xはyの鼻であって、yは象である)。
然るに、
(10)
(1)耳は兎が長い。
(5)兎には耳がある。
といふ風に、「仮定」すると、
(エ)耳が長い兎がゐる。
といふ『結論』を、得る。
然るに、
(11)
1 (1)耳は兎が長い。 A
1 (〃)兎の耳は長いが、兎以外の動物の耳は長くない。 A
1 (〃)∀x∀y{[(耳xy&兎y)→長x]&[長x→(耳xy&兎y)]} A
1 (〃)すべてのxと、すべてのyについて、(xがyの鼻であって、yが象である)ならば、xは長く、xが長いならば、(xはyの鼻であって、yは象である)。 A
1 (2) ∀y{[(耳ay&兎y)→長a]&[長x→(耳xy&兎y)]} 1UE
1 (3) [(耳ab&兎b)→長a]&[長x→(耳xy&兎y)]} 2UI
1 (4) (耳ab&兎b)→長a 3&E
5 (5) 兎には耳がある。 A
5 (〃) ∃x∃y(耳xy&兎y) A
5 (〃) あるxはあるyの耳であって、あるyは兎である。 A
6 (6) ∃y(耳ay&兎y) A
7(7) 耳ab&兎b A
1 7(8) 長a 47MPP
1 7(9) 耳ab&兎b&長a 78&I
1 7(ア) ∃y(耳ay&兎y&長a) 9EI
1 6 (イ) ∃y(耳ay&兎y&長a) 67アEE
1 6 (ウ) ∃x∃y(耳xy&兎y&長x) イEI
15 (エ) ∃x∃y(耳xy&兎y&長x) 56ウEE
15 (〃)あるxはyの耳であって、yは兎であり、xは長い。 56ウEE
15 (〃)あるxは兎の耳であって、xは長い。 56ウEE
15 (〃)耳が長い兎がゐる。 56ウEE
といふ『推論』が、成立する。
然るに、
(12)
(1)鼻は象が長い。
(イ)兎には鼻があるが、兎は象ではない。
といふ風に、「仮定」すると、
(ソ)鼻が長くない、兎がゐる。
といふ『結論』を、得る。
然るに、
(13)
1 (1)鼻は象が長い。 A
1 (〃)∀x∀y{[(鼻xy&象y)→長x]&[~(鼻xy&象y)→~長x]} A
1 (〃)すべてのxと、すべてのyについて、(xがyの鼻であって、yが象である)ならば、そのときに限って、xは長い。 A
1 (2) ∀y{[(鼻ay&象y)→長a]&[~(鼻ay&象y)→~長a]} 1UE
1 (3) [(鼻ab&象b)→長a]&[~(鼻ab&象b)→~長a] 2UI
1 (4) ~(鼻ab&象b)→~長a 3&E
1 (4) ~(鼻ab&象b)→~長a 3&E
1 (5) 長a→(鼻ab&象b) 4対偶
6 (6) 鼻ab→~象b A
6 (7) ~鼻ab∨~象b 6含意の定義
6 (8) ~(鼻ab&象b) 7ド・モルガンの法則
16 (9) ~長a 58MTT
1 (ア) 鼻ab→~象b→~長a 69CP
イ (イ)兎には鼻があるが、兎は象ではない。 A
イ (〃)∃x∃y(鼻xy&兎y&~象y) A
イ (〃)あるxはあるyの鼻であって、yは兎であって、象ではない。 A
ウ (ウ) ∃y(鼻ay&兎y&~象y) A
エ(エ) 鼻ab&兎b&~象b A
エ(オ) 鼻ab エ&E
エ(カ) 兎b エ&E
エ(キ) ~象b エ&E
1 エ(ク) ~象b→~長a アオMPP
1 エ(ケ) ~長a キクMPP
1 エ(コ) 鼻ab&兎b オカ&I
1 エ(サ) 鼻ab&兎b&~長a ケコケ&I
1 エ(シ) ∃y(鼻ay&兎y&~長a) エEI
1 ウ (ス) ∃y(鼻ay&兎y&~長a) ウエシEE
1 ウ (セ)∃x∃y(鼻xy&兎y&~長x) スEI
1 イ (ソ)∃x∃y(鼻xy&兎y&~長x) イウセEE
1 イ (〃)あるxはあるyの鼻であって、yは兎であり、xは長くない。 イウセEE
1 イ (〃)鼻が長くない、兎がゐる。 イウセEE
といふ『推論』が、成立する。
従って、
(09)~(13)により、
(14)
② 鼻は象が長い。⇔
② 象の鼻は長いが、象以外の動物の鼻は長くない。⇔
② ∀x∀y{[(鼻xy&象y)→長x]&[長x→(鼻xy&象y)]}⇔
② すべてのxと、すべてのyについて、(xがyの鼻であって、yが象である)ならば、xは長く、xが長いならば、(xはyの鼻であって、yは象である)。
といふ「等式」は、「正しい」。
従って、
(06)(14)により、
(15)
① 象は鼻が長い。⇔
① 象は鼻は長く、鼻以外は長くない。⇔
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(長z→鼻zx)}。
といふ「等式」は、「正しく」、
② 鼻は象が長い。⇔
② 象の鼻は長いが、象以外の動物の鼻は長くない。⇔
② ∀x∀y{[(鼻xy&象y)→長x]&[長x→(鼻xy&象y)]}。
といふ「等式」も、「正しい」。
然るに、
(16)
1 (1) ∀x∀y{[(鼻xy&象y)→長x]&[長x→(鼻xy&象y)]} A
1 (2) ∀y{[(鼻ay&象y)→長a]&[長a→(鼻ay&象y)]} 1UE
1 (3) (鼻ab&象b)→長a & 長a→(鼻ab&象b) 2UE
1 (4) 鼻ab&象b →長a 3&E
1 (5) 長a→ 鼻ab&象b 3&E
6 (6) 長a A
16 (7) 鼻ab&象b 56MPP
16 (8) 鼻ab 7&E
16 (9) 象b 8&E
16 (ア) 鼻ab&長a 68&I
16 (イ) ∃y(鼻yb&長y) アEI
1 (ウ) 象b→∃y(鼻yb&長y) 9イCP
エ(エ) 長a A
1 エ(オ) 鼻ab&象b 5エMPP
1 エ(カ) 鼻ab オ&E
1 (キ) 長a→鼻ab エカCP
1 (ク) ∀z(長z→鼻zb) キUI
1 (ケ) 象b→∃y(鼻yb&長y)&∀z(長z→鼻zb) ウク&I
1 (コ) ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(長z→鼻zx)} ケUI
―「何かヲカシイ!!」、初めての「挫折」か?、「大ピンチ!!」―
然るに、
(17)
1 (1) ∀x∀y{[(鼻xy&象y)→長x]&[長x→(鼻xy&象y)]} A
1 (2) ∀y{[(鼻ay&象y)→長a]&[長a→(鼻ay&象y)]} 1UE
1 (3) (鼻ab&象b)→長a & 長a→(鼻ab&象b) 2UE
1 (4) 鼻ab&象b →長a 3&E
1 (5) 長a→ 鼻ab&象b 3&E
6 (6) 鼻ab&象b A
16 (7) 長a 46MPP
16 (8) 鼻ab&象b 57MPP
16 (9) 長a 48MPP
然るに、
(18)
1 (1) ∀x∀y{[(鼻xy&象y)→長x]&[長x→(鼻xy&象y)]} A
1 (2) ∀y{[(鼻ay&象y)→長a]&[長a→(鼻ay&象y)]} 1UE
1 (3) (鼻ab&象b)→長a & 長a→(鼻ab&象b) 2UE
1 (4) 鼻ab&象b →長a 3&E
1 (5) 長a→ 鼻ab&象b 3&E
6 (6) 鼻ab&象b A
16 (7) 長a 46MPP
16 (8) 鼻ab&象b 57MPP
16 (9) 鼻ab 8&E
とするならば、
16 (ア) 長a 49MPP
とすることは、「出来ない」。
そのため、
(19)
1 (キ) 長a→鼻ab エカCP
は、「不可」であるといふ、「姑息な(?)手段」を用ひることにして、次のやうに、「計算」を続けることにする。
(20)
1 (1) ∀x∀y{[(鼻xy&象y)→長x]&[長x→(鼻xy&象y)]} A
1 (2) ∀y{[(鼻ay&象y)→長a]&[長a→(鼻ay&象y)]} 1UE
1 (3) (鼻ab&象b)→長a & 長a→(鼻ab&象b) 2UE
1 (4) 鼻ab&象b →長a 3&E
1 (5) 長a→ 鼻ab&象b 3&E
6 (6) 長a A
16 (7) 鼻ab&象b 56MPP
16 (8) 鼻ab 7&E
16 (9) 象b 8&E
16 (ア) 鼻ab&長a 68&I
16 (イ) ∃y(鼻yb&長y) アEI
1 (ウ) 象b→∃y(鼻yb&長y) 9イCP
1 (エ) ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)} ウUI
1 (〃)すべてのxについて、xが象であるならば、あるyはxの鼻であって、長い。 ウUI
1 (〃)象は鼻は長い。 ウUI
然るに、
(21)
1 (1)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(長z→鼻zx)} A
1 (2) 象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(長z→鼻za) 1UE
3 (3) 象a A
13 (4) ∃y(鼻ya&長y)&∀z(長z→鼻za) 23MPP
13 (5) ∃y(鼻ya&長y) 4&E
6 (7) 鼻ba&長b A
6 (8) 鼻ba 7&E
6 (9) 長b 7&E
13 (ア) ∀z(長z→鼻za) 4&E
13 (イ) 長b→鼻ba アUE
136 (ウ) 鼻ba 9イMPP
136 (エ) 鼻ba&象a 3ウ&I
13 (オ) 長b→鼻ba&象a 6エCP
カ(カ) ~(鼻ba&象a) A
カ(キ) ~(鼻ba&象a)∨長b カ∨I
カ(ク) (象ba&象a)→長b ク含意の定義
13 カ(ケ) ~長b オクMTT
136カ(コ) ~長b&長b 9ケ&I
136 (サ)~~(鼻ba&象a) カコRAA
136 (シ) (鼻ba&象a) サDN
cf.
(カ) ~(鼻ba&象a) を「仮定」したら、RAA(背理法)によって、
(シ) (鼻ba&鼻a) に「戻された」ため、
(キ) ~(鼻ba&象a)∨長b による、
(ク) (象ba&象a)→長b は「不可」である。
従って、
(21)により、
(22)
13 (オ) 長b→鼻ba&象a 6エCP
は、「妥当」であるが、
カ(ク) (象ba&象a)→長b ク含意の定義
は、「妥当」ではない。
従って、
(21)(22)により、
(23)
1 (1)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(長z→鼻zx)} A
1 (2) 象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(長z→鼻za) 1UE
3 (3) 象a A
13 (4) ∃y(鼻ya&長y)&∀z(長z→鼻za) 23MPP
13 (5) ∃y(鼻ya&長y) 4&E
6 (7) 鼻ba&長b A
6 (8) 鼻ba 7&E
6 (9) 長b 7&E
13 (ア) ∀z(長z→鼻za) 4&E
13 (イ) 長b→鼻ba アUE
136 (ウ) 鼻ba 9イMPP
136 (エ) 鼻ba&象a 3ウ&I
13 (オ) 長b→(鼻ba&象a) 6エCP
13 (カ) ∀y{長b→(鼻by&象y)} オUI
13 (キ)∀x∀y{長x→(鼻xy&象y)} カUI
13 (〃)すべてのxと、すべてのyについて、xが長いならば、xは鼻であって、yは象である。 カUI
13 (〃)長いのは、象の鼻である。 カUI
従って、
(20)(23)により、
(24)
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(長z→鼻zx)}
② ∀x∀y{長x→(鼻xy&象y)}
③ ∀x∀y{[(鼻xy&象y)→長x]&[長x→(鼻xy&象y)]}
④ ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}
に於いて、
① ならば、② であり、
③ ならば、④ である。
従って、
(15)(24)により、
(25)
① 象は鼻が長い。⇔
① 象は鼻は長く、鼻以外は長くない。⇔
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(長z→鼻zx)}。
といふ「等式」は、「正しく」、
② 鼻は象が長い。⇔
② 象の鼻は長いが、象以外の動物の鼻は長くない。⇔
② ∀x∀y{[(鼻xy&象y)→長x]&[長x→(鼻xy&象y)]}。
といふ「等式」は、「正しい」ものの、
①=② ではない。
然るに、
(26)
1 (1)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)& ∀z(長z→鼻zx)}
に於いて、
1 (1) ∀z(長z→鼻zx)
を「否定」すると、
1 (1)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~∀z(長z→鼻zx)}
然るに、
(27)
(ⅲ)
1 (1)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~∀z(長z→鼻zx)} A
1 (2) 象a→∃y(鼻ya&長y)&~∀z(長z→鼻za) 1UE
3 (3) 象a A
13 (4) ∃y(鼻ya&長y)&~∀z(長z→鼻za) 23MPP
13 (5) ∃y(鼻ya&長y) 4&E
13 (6) ~∀z(長z→鼻za) 4&E
13 (7) ∃z~(長z→鼻za) 6量化子の関係
8(8) ~(長c→鼻ca) A
8(9) ~(~長c∨鼻ca) 8含意の定義
8(ア) ~~長c&~鼻ca 9ド・モルガンの法則
8(イ) 長c&~鼻ca アDN
8(ウ) ~鼻ca&長c イ交換法則
8(エ) ∃z(~鼻za&長z) ウEI
13 (オ) ∃z(~鼻za&長z) 78エEE
13 (カ) ∃y(鼻ya&長y)&∃z(~鼻za&長z) 5オ&I
1 (キ) 象a→∃y(鼻ya&長y)&∃z(~鼻za&長z) 3カCP
1 (ク)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∃z(~鼻zx&長z)} キUI
1 (〃)すべてのxについて、xが象であるならば、あるyはxの鼻であって、長く、あるzはxの鼻でなくて、長い。 キUI
1 (〃)象は鼻以外も長い。 キUI
1 (〃)象は鼻も長い。 キUI
(ⅳ)
1 (1)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∃z(~鼻zx&長z)} A
1 (2) 象a→∃y(鼻ya&長y)&∃z(~鼻za&長z) 1UE
3 (3) 象a A
13 (4) ∃y(鼻ya&長y)&∃z(~鼻za&長z) 23MPP
13 (5) ∃y(鼻ya&長y) 4&E
13 (6) ∃z(~鼻za&長z) 4&E
7(7) ~鼻ca&長c A
7(8) 長c&~鼻ca 7交換法則
7(9) ~~長c&~鼻ca 8DN
7(ア) ~(~長c∨鼻ca) 9ド・モルガンの法則
7(イ) ~(長c→鼻ca) ア含意の定義
7(ウ) ∃z~(長z→鼻za) イEI
13 (エ) ∃z~(長z→鼻za) 67ウEE
13 (オ) ~∀z(長z→鼻za) エ量化子の関係
13 (カ) ∃y(鼻ya&長y)&~∀z(長z→鼻za) 5オ&I
1 (キ) 象a→∃y(鼻ya&長y)&~∀z(長z→鼻za) 3カCP
1 (ク)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~∀z(長z→鼻zx)} キUI
1 (〃)すべてのxについて、xが象であるならば、あるyはxの鼻であって、長く、すべてのzについて、zが長いならば、zはxの鼻である。といふわけではない。 キUI
1 (〃)象は鼻以外も長い。 キUI
1 (〃)象は鼻も長い。 キUI
従って、
(27)により、
(28)
③ ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~∀z(長z→鼻zx)}=象は鼻も長い。
④ ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∃z(~鼻zx&長z)}=象は鼻も長い。
に於いて、
③=④ である。
(15)(28)により、
(29)
① 象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(長z→鼻zx)}。
② 鼻は象が長い=∀x∀y{[(鼻xy&象y)→長x]&[長x→(鼻xy&象y)]}。
③ 象は鼻も長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∃z(~鼻zx&長z)}。
である。
従って、
(29)により、
(30)
① 象は鼻以外は長くない=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(長z→鼻zx)}。
③ 象は鼻以外も長い =∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∃z(~鼻zx&長z)}。
である。
然るに、
(31)
④ 象は鼻は長い。
といふのであれば、
④ 鼻以外については、長いとも、長くないとも、言ってゐない。
従って、
(29)(30)(31)により、
(32)
① 象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(長z→鼻zx)}。
③ 象は鼻も長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∃z(~鼻zx&長z)}。
④ 象は鼻は長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y) }。
である。
従って、
(29)(32)により、
(33)
「順番」を「付け直す」と、
① 象は鼻は長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y) }。
② 象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(長z→鼻zx) }。
③ 象は鼻も長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∃z(~鼻zx&長z)}。
④ 鼻は象が長い=∀x∀y{[(鼻xy&象y)→長x]&[長x→(鼻xy&象y)]}。
といふ、ことになる。
(34)
「述語論理」を用ひて、
① 象は鼻は長い。
② 象は鼻が長い。
③ 象は鼻も長い。
④ 鼻は象が長い。
といふ「日本語」を「分析」してゐるわけではない。
(35)
「述語論理」ではなく、「日本語」を用ひて、
① 象は鼻は長い。
② 象は鼻が長い。
③ 象は鼻も長い。
④ 鼻は象が長い。
といふ「日本語」を「分析」した「結果」が、「正しい」か「否」かを、「確認」する際に、「述語論理」を用ひることになる。
そのため、
(36)
「日本語」で考へた「結論」と、「述語論理」で「確認」した「結論」が「違ってゐる」場合は、
―「何かヲカシイ!!」、初めての「挫折」か?、「大ピンチ!!」―
といふ風に、「狼狽」することになる。