―「昨日の記事(252・253)」を補足します。―
(01)
① P→Q(PならばQである。)
に於いて、「逆も真である」ならば、そのときに限って、「PとQは、等しい。」
従って、
(01)により、
(02)
①(H&Z→N)&(N→H&Z)
②(H&Z→N)&(N→H )
③(H&Z→N)&(N→ Z)
に於いて、
① ならば、そのときに限って、「H&Zは、Nに等しい(Nは、H&Zに等しい)。」
従って、
(02)により、
(03)
②(H&Z→N)&(N→H&Z)├(H&Z→N)&(N→H )
といふ「連式」は、
②「H&Zが、Nに等しい。」ならば「H&Zは、Nに等しくない。」
といふ風に、「主張」してゐる。
然るに、
(04)
1 (1)(H&Z→N)&(N→H&Z) A
1 (〃) H&Zは、Nに等しい。 A
1 (2) H&Z→N 1&E
1 (3) N→H&Z 1&E
4(4) N A
14(5) H&Z 34MPP
14(6) H 5&E
1 (7) N→H 46CP
1 (8)(H&Z→N)&(N→H ) 27&I
1 (〃) H&Zは、Nに等しくない。 27&I
といふ「計算」は、
②(H&Z→N)&(N→H&Z)├(H&Z→N)&(N→H )
といふ「連式」が、「正しい」といふことを、示してゐる。
従って、
(03)(04)により、
(05)
1 (1)(H&Z→N)&(N→H&Z) A
1 (〃) H&Zは、Nに等しい。 A
1 (2) H&Z→N 1&E
1 (3) N→H&Z 1&E
4(4) N A
14(5) H&Z 34MPP
14(6) H 5&E
1 (7) N→H 46CP
1 (8)(H&Z→N)&(N→H ) 27&I
1 (〃) H&Zは、Nに等しくない。 27&I
といふ「計算」は、
②「H&Zが、Nに等しい。」ならば「H&Zは、Nに等しくない。」
といふ風に、「主張」してゐる。
然るに、
(06)
②「H&Zが、Nに等しい。」ならば「H&Zは、Nに等しくない。」
といふ「主張」は、
②「A=B である。」ならば「A=B ではない。」
といふことなので、「矛盾」に、他ならない。
従って、
(05)(06)により、
(07)
1 (1)(H&Z→N)&(N→H&Z) A
1 (〃) H&Zは、Nに等しい。 A
1 (2) H&Z→N 1&E
1 (3) N→H&Z 1&E
4(4) N A
14(5) H&Z 34MPP
といふ「計算」は、「受け入れざる」を得ないが、
14(6) H 5&E
1 (7) N→H 46CP
1 (8)(H&Z→N)&(N→H ) 27&I
1 (〃) H&Zは、Nに等しくない。 27&I
といふ「計算」は、「受け入れる」ことは、出来ない。
然るに、
(08)
1 (1)(H&Z→N)&(N→H&Z) A
に於いて、
H=鼻xy
Z=象y
N=長
といふ「代入(置換)」を行ふと、
1 (1)(鼻xy&象y→長)&(長→鼻xy&象y) A
従って、
(07)(08)により、
(09)
1 (1)鼻は象が長い。 A
1 (〃)∀x∀y{[(鼻xy&象y)→長x]&[長x→(鼻xy&象y)]} A
1 (2) ∀y{[(鼻ay&象y)→長a]&[長a→(鼻ay&象y)]} 1UE
1 (3) (鼻ab&象b)→長a & 長a→(鼻ab&象b) 2UE
1 (4) 鼻ab&象b →長a 3&E
1 (5) 長a→ 鼻ab&象b 3&E
6 (6) 長a A
16 (7) 鼻ab&象b 56MPP
16 (8) 鼻ab 7&E
16 (9) 象b 8&E
16 (ア) 鼻ab&長a 68&I
16 (イ) ∃y(鼻yb&長y) アEI
1 (ウ) 象b→∃y(鼻yb&長y) 9イCP
エ(エ) 長a A
1 エ(オ) 鼻ab&象b 5エMPP
といふ「計算」は、「受け入れざる」を得ないが、
1 エ(カ) 鼻ab オ&E
1 (キ) 長a→鼻ab エカCP
1 (ク) ∀z(長z→鼻zb) キUI
1 (ケ) 象b→∃y(鼻yb&長y)&∀z(長z→鼻zb) ウク&I
1 (コ)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(長z→鼻zx)} ケUI
1 (〃)象は鼻が長い。 ケUI
といふ「計算」は、「受け入れる」ことは、出来ない。
然るに、
(10)
1 (ウ) 象b→∃y(鼻yb&長y) 9イCP
1 (エ) ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)} ウUI
1 (〃)象は鼻は長い。 ウUI
従って、
(07)~(10)により、
(11)
① 鼻は象が長い。
② 象は鼻は長い。
③ 象は鼻が長い。
に於いて、
① ならば、② であるが、
① ならば、③ ではない。
然るに、
(12)
「日本語」で以て、
① 鼻は象が長い。
② 象は鼻は長い。
③ 象は鼻が長い。
といふ「日本語」を「分析」すると、
① ならば、② であるが、
① ならば、③ ではない。
然るに、
(13)
1 エ(カ) 鼻ab オ&E
1 (キ) 長a→鼻ab エカCP
1 (ク) ∀z(長z→鼻zb) キUI
1 (ケ) 象b→∃y(鼻yb&長y)&∀z(長z→鼻zb) ウク&I
1 (コ)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(長z→鼻zx)} ケUI
1 (〃)象は鼻が長い。 ケUI
といふ「計算結果」を、「受け入れる」とすると、
① 鼻は象が長い。
② 象は鼻は長い。
③ 象は鼻が長い。
といふ「日本語」を「分析」すると、
① ならば、② ではあるが、
① ならば、③ でもある。
といふ、ことになる。
従って、
(12)(13)により、
(14)
「日本語」 による「分析」と、
「述語計算」の「結果」が、「矛盾」してしまい、それ故、
―「何かヲカシイ!!」、初めての「挫折」か?、「大ピンチ!!」―
といふ風に、「狼狽」する。
然るに、
(07)(08)(09)により、
(15)
1 エ(カ) 鼻ab オ&E
1 (キ) 長a→鼻ab エカCP
1 (ク) ∀z(長z→鼻zb) キUI
1 (ケ) 象b→∃y(鼻yb&長y)&∀z(長z→鼻zb) ウク&I
1 (コ)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(長z→鼻zx)} ケUI
1 (〃)象は鼻が長い。 ケUI
といふ「計算」は、「受け入れる必要」は無い。
従って、
(16)
「日本語」 による「分析」と、
「述語計算」の「結果」が、「矛盾」し、
―「何かヲカシイ!!」、初めての「挫折」か?、「大ピンチ!!」―
といふ「大ピンチ」は、実際には、「ピンチ」ではなかった。といふ、ことになる。