日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(875)「矛盾」しても「結論」は「不変」である。

2021-05-05 11:52:40 | 論理

(01)
(ⅰ)
1(1) P&Q A
1(2)   Q 1&E
(ⅱ)
1 (1) P&Q A
 2(2)~P   A
 2(3)~P∨Q 2∨I
 2(4) P→Q 3含意の定義
1 (5) P   1&E
12(6)   Q 45MPP
(ⅲ)
1 (1) P&Q A
 2(2)~P   A
 2(3)~P∨R 2∨I
 2(4) P→R 3含意の定義
1 (5) P   1&E
12(6)   R 45MPP
従って、
(01)により、
(02)
① P&Q   ├ Q
② P&Q,~P├
③ P&Q,~P├
といふ「連式(sequents)」、すなはち、
① Pであって、Qである。      故に、Qである。
② Pであって、Qであって、Pでない。故に、Qである。
③ Pであって、Qであって、Pでない。故に、Rである。
といふ「連式(sequents)」は、「3つ」とも「妥当(valid)」である。
然るに、
(02)により、
(03)
① Pであって、Qである。├
② Pであって、Qであって、Pでない。├
③ Pであって、Qであって、Pでない。├
といふ「前提」に於いて、
①と②は、『矛盾』し、
①と③は、『矛盾』し、
  ②は、『矛盾』であり、
  ③は、『矛盾』である。
然るに、
(04)
①├ Qである。
②├ である。
③├である。
といふ「結論」に於いて、
①=② であるが、
②=③ ではない
従って、
(01)~(04)により、
(05)
「演繹推理」に於いては、前提の追加で、もし諸前提の間に矛盾(P&~P)が生じれば、(Qでも、Rでも、)何でも結論になりうるから
勿論もとの結論(Q)をそのまま認めてもよい(岩波全書、論理学入門、1979年、156頁改)。
といふ、ことになる。