日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(890)「EI(選言導入)」と「EE(選言除去)」。

2021-05-13 22:03:59 | 論理

(01)
(ⅰ)あるxはフランス人である。
(ⅱ)あるxは学生である。従って、
(ⅲ)あるxはフランス人の学生である。
といふ「推論」が、「妥当」であるならば、
(ⅰ)はフランス人である。
(ⅱ)は学生である。従って、
(ⅲ)はフランス人の学生である。
といふ「推論」は、「妥当」である。
然るに、
(02)
(ⅰ)ポールがフランス人で、
(ⅱ)ジャンが学生であったとしても、
(ⅲ)ポールが、フランス人の学生であるとは、限らない
従って、
(02)により、
(03)
(ⅰ)はフランス人である。
(ⅱ)は学生である。従って、
(ⅲ)はフランス人の学生である。
といふ「推論」は、「妥当」ではない。
従って、
(01)(02)(03)により、
(04)
(ⅰ)あるxはフランス人である。
(ⅱ)あるxは学生である。従って、
(ⅲ)あるxはフランス人の学生である。
といふ「推論」は、「妥当」ではない。
然るに、
(05)
(ⅰ)あるxはフランス人である。
(ⅱ)あるxは学生である。従って、
(ⅲ)あるxはフランス人の学生である。
といふ「推論」が、「妥当」ではないならば、
1   (1)   ∃x(Fx) A
 2  (2)   ∃x(Gx) A
  3 (3)      Fa  A
   4(4)      Ga  A
  34(5)   Fa&Ga  34&I
  34(6)∃x(Fx&Gx) 5EI
 23 (7)∃x(Fx&Gx) 246EE
12  (8)∃x(Fx&Gx) 137EE
といふ「推論」は、「妥当」ではない。
従って、
(04)(05)により、
(06)
1   (1)   ∃x(Fx) A
 2  (2)   ∃x(Gx) A
  3 (3)      Fa  A
   4(4)      Ga  A
  34(5)   Fa&Ga  34&I
  34(6)∃x(Fx&Gx) 5EI
 23 (7)∃x(Fx&Gx) 246EE
12  (8)∃x(Fx&Gx) 137EE
といふ「推論」は、「妥当」ではない。
然るに、
(07)
(ⅰ)ポールが、フランス人の学生であるならば、
(ⅱ)ポールといふ、フランス人が存在し、
(ⅲ)ポールといふ、学生も存在する。
従って、
(07)により、
(08)
(ⅰ)あるxはフランス人の学生である。従って、
(ⅱ)フランス人は、存在し、
(ⅲ)学生も存在する。
といふ「推論」は、「妥当」である。
従って、
(08)により、
(09)
(a)
1 (1)∃x(Fx&Gx) A
 2(2)   Fa&Ga  A
 2(3)   Fa     2&E
 2(4)∃x(Fx)    3EI
1 (5)∃x(Fx)    124EE
1 (6)      Ga  2&E
 2(7)   ∃x(Gx) 5EI
1 (8)   ∃x(Gx) 127EE
(b)
1 (1)∃x(Fx&Gx)     A
 2(2)   Fa&Ga      A
 2(3)   Fa         2&E
 2(4)∃x(Fx)        3EI
 2(5)      Ga      2&E
 2(6)   ∃x(Gx)     5EI
 2(7)∃x(Fx)&∃x(Gx) 46&I
1 (8)∃x(Fx)&∃x(Gx) 127EE
従って、
(06)(09)により、
(10)
EE(選言除去)の回数EI(選言導入)の回数
であるならば、その「推論」は、「妥当」ではない。
(11)
[2020前期火5]哲学(演習) 論理学 前期第10回授業(京都大学文学部・矢田部俊介)「形式的な算術体系」
を視聴してゐて、改めて、(10)であることを、「確認」しましたが、 矢田部先生が、そのように、説明してゐる。
といふわけでは、ありません。


(889)「排中律」への「代入例」と「直観主義論理は奇妙である。」

2021-05-13 17:33:52 | 論理

(01)
1 (1) ~(~P∨P)  A
 2(2)   ~P     A
 2(3)   ~P∨P   2∨I
12(4) ~(~P∨P)&
       (~P∨P)  13&I
1 (5)  ~~P     24RAA
1 (6)    P     5DN
1 (7)   ~P∨P   6∨I
1 (8) ~(~P∨P)&
       (~P∨P)  17&I
  (9)~~(~P∨P)  18RAA
  (ア)   ~P∨P   9DN
従って、
(01)により、
(02)
① ~P∨P=Pでないか、Pである(排中律
は、「恒真式(トートロジー)」である。
従って、
(02)により、
(03)
① P=∃x(Fx&~Gx)
であるとして、
② ~∃x(Fx&~Gx)∨∃x(Fx&~Gx)
といふ「論理式(排中律)」は、「恒真式(トートロジー)」である。
然るに、
(04)
(ⅰ)
1   (1) ~∃x(Fx&~Gx)∨∃x(Fx&~Gx) A
 2  (2) ~∃x(Fx&~Gx)            A
 2  (3) ∀x~(Fx&~Gx)            2量化子の関係
 2  (4)   ~(Fa&~Ga)            3UE
 2  (5)    ~Fa∨ Ga             4ド・モルガンの法則
 2  (6)     Fa→ Ga             5含意の定義
 2  (7)  ∀x(Fx→ Gx)            6UI
 2  (8)~~∀x(Fx→ Gx)            7∨I
 2  (9)~~∀x(Fx→ Gx)∨∃x(Fx&~Gx) 7∨I
 2  (ア) ~∀x(Fx→ Gx)→∃x(Fx&~Gx) 8含意の定義
  イ (イ)             ∃x(Fx&~Gx) A
  イ (ウ)~~∀x(Fx→ Gx)∨∃x(Fx&~Gx) イ∨I
  イ (エ) ~∀x(Fx→ Gx)→∃x(Fx&~Gx) ウ含意の定義
1   (オ) ~∀x(Fx→ Gx)→∃x(Fx&~Gx) 12アイエ∨E
   オ(カ)            ~∃x(Fx&~Gx) A
1  オ(キ)~~∀x(Fx→ Gx)            オカMTT
1  オ(ク)  ∀x(Fx→ Gx)            キDN
1   (ケ) ~∃x(Fx&~Gx)→∀x(Fx→ Gx) オクCP
(ⅱ)
1   (1) ~∃x(Fx&~Gx)→∀x(Fx→ Gx) A
 2  (2)             ∃x(Fx&~Gx) A
  3 (3)                Fa&~Ga  A
   4(4)             ∀x(Fx→ Gx) A
   4(5)                Fa→ Ga  4UE
  3 (6)                   ~Ga  3&E
  34(7)               ~Fa      56MTT
  3 (8)                Fa      3&E
  34(9)               ~Fa&Fa   78&I
  3 (ア)            ~∀x(Fx→ Gx) 49RAA
 2  (イ)            ~∀x(Fx→ Gx) 23アEE
12  (ウ)~~∃x(Fx&~Gx)            1イMTT
12  (エ)  ∃x(Fx&~Gx)            ウDN
1   (オ)  ∃x(Fx&~Gx)→∃x(Fx&~Gx) 2エCP
1   (カ) ~∃x(Fx&~Gx)∨∃x(Fx&~Gx) オ含意の定義
従って、
(04)により、
(05)
① ~∃x(Fx&~Gx)∨∃x(Fx&~Gx)
② ~∃x(Fx&~Gx)→∀x(Fx→ Gx)
に於いて、
①=② である。
然るに、
(06)
(ⅲ)
1  (1) ∀x(Fx→ Gx)  A
 2 (2) ∃x(Fx&~Gx)  A
1  (3)    Fa→ Ga   1UE
  4(4)    Fa&~Ga   A
  4(5)    Fa       4&E
  4(6)       ~Ga   4&E
1 4(7)        Ga   35MPP
1 4(8)    ~Ga&Ga   67&I
  4(9)  ~(Fa→ Ga)  18RAA
1  (ア)    Fa→ Ga   1UE
1 4(イ)  ~(Fa→ Ga)&
         (Fa→ Ga)  9ア&I
  4(ウ)~∀x(Fx→ Gx)  1イRAA
 2 (エ)~∀x(Fx→ Gx)  24ウEE
12 (オ) ∀x(Fx→ Gx)&
      ~∀x(Fx→ Gx)  1エ&I
1  (カ)~∃x(Fx&~Gx)  2オRAA
(ⅳ)
1   (1)~∃x(Fx&~Gx)  A
 2  (2)    Fa&~Ga   A
 2  (3) ∃x(Fx&~Gx)  2EI
12  (4)~∃x(Fx&~Gx)&
        ∃x(Fx&~Gx)  13&I
1   (5)  ~(Fa&~Ga)  24RAA
  6 (6)    Fa       A
   7(7)       ~Ga   A
  67(8)    Fa&~Ga   67&
1 67(9)  ~(Fa&~Ga)&
          (Fa&~Ga)  58&I
1 6 (ア)      ~~Ga   79RAA
1 6 (イ)        Ga   アDN
1   (ウ)    Fa→ Ga   6イCP
1   (エ) ∀x(Fx→ Gx)  ウUI
従って、
(06)により、
(07)
③  ∀x(Fx→ Gx)
④ ~∃x(Fx&~Gx)
に於いて、
③=④ である。
従って、
(05)(06)(07)により、
(08)
① ~∃x(Fx&~Gx)∨∃x(Fx&~Gx)
② ~∃x(Fx&~Gx)→∀x(Fx→ Gx)
③  ∀x(Fx→ Gx)
④ ~∃x(Fx&~Gx)
に於いて、
①=② であって、尚且つ、
③=④ である。
従って、
(03)(08)により、
(09)
① ~∃x(Fx&~Gx)∨ ∃x(Fx&~Gx)
② ~∃x(Fx&~Gx)→ ∀x(Fx→ Gx)
③  ∀x(Fx→ Gx)→~∃x(Fx&~Gx)
に於いて、
① は、「排中律(トートロジー)」であって、
② も、「排中律(トートロジー)」であって、
③ も、「排中律(トートロジー)」であって、
①=②=③ である。
然るに、
(10)
いまひとつの、特に言っておいてよいほどに一般的な語法は、「Fをもつ幾らかのものはGをもたない」あるいは「FをもつがGをもたないものが存在する」(「幾らかのフランス人は寛大でない」、「寛大でないフランス人が存在する」)である。これは明らかに、「xがFをもちそしてxがGをもたないようなxが存在する」、すなわち、
 (27)∃x(Fx&~Gx)
となる(論理学初歩、E.J.レモン、竹尾 治一郎・浅野 楢英 訳、1973年、123頁)。
従って、
(03)(09)(10)により、
(11)
①(寛大でないフランス人は存在しないか)、または(寛大でないフランス人は存在する)。
②(寛大でないフランス人が存在しない)ならば(すべてのフランス人は寛大である)。
③(すべてのフランス人が寛大である)ならば(寛大でないフランス人は存在しない)。
に於いて、
① は、「排中律(トートロジー)」であって、
② は、「排中律(トートロジー)」であって、
③ は、「排中律(トートロジー)」であって、尚且つ、
①=②=③ である。
然るに、
(12)
排中律 ~P∨P の拒絶古典論理に親しい者には奇妙に思われるが直観主義論理で命題論理式を証明するには、全ての可能な命題論理式に対して真または偽の証明が要求され、これは様々な理由によって不可能である(ウィキペディア)。
従って、
(11)(12)により、
(13)
古典論理」とは異なり、「直観主義論理」にの場合は、例へば、
③(すべてのフランス人が寛大である)ならば(寛大でないフランス人は存在しない)。
といふ「排中律」を、「恒真式(トートロジー)」である。とは、認めない(?)。
といふ、ことになる。
(14)
(ⅰ)ブログ開設から1161日で、「トータル閲覧数75757PV トータル訪問数55837UU」です。
(ⅱ)「プロフィール写真の下」に、[☆フォローする│何人]が、表示されません。ブログ設定で「読者登録ボタンを表示する」に設定するには、どうしたらよいのか、教えて下さるよう、お願い致します。
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とのことですが、「どうすれば、ソースコード(HTML)を編集できるようになるのか」といふことが、分かりません。