(01)
排中律
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 ナビゲーションに移動検索に移動 排中律(はいちゅうりつ、英: Law of excluded middle、仏: Principe du tiers exclu)とは、論理学において、任意の命題 P に対し"~P∨P"(Pでないか、または Pである)が成り立つことを主張する法則である。これは、論理の古典的体系では基本的な属性であり、同一律、無矛盾律とともに、(古典的な)思考の三原則のひとつに数えられる。しかし、論理体系によっては若干異なる法則となっている場合もあり、場合によっては排中律が全く成り立たないこともある(例えば直観論理)。
従って、
(01)により、
(02)
「直観論理」の場合は、
①「排中律」は、必ずしも、「真」ではない。
従って、
(02)により、
(03)
「直観論理」の場合は、
①「排中律」の「否定」は、必ずしも、「偽」ではない。
然るに、
(04)
(a)
1 (1) ~P∨ P A
2 (2) P&~P A
3 (3) ~P A
2 (4) P 2&E
23 (5) ~P& P 34&I
3 (6) ~(P&~P) 25RAA
7 (7) P A
2 (8) ~P 2&E
2 7 (9) P&~P 78&I
7 (ア) ~(P&~P) 29RAA
1 (イ) ~(P&~P) 1367ア∨E
ウ (ウ) P A
エ(エ) ~P A
ウエ(オ) P&~P ウエ&I
1 ウエ(カ) ~(P&~P)&
(P&~P) イオ&I
1 ウ (キ) ~~P エカRAA
1 ウ (ク) P キDN
1 (ケ) P→ P ウクCP
(b)
1 (1) P→ P A
2 (2) P&~P A
2 (3) P 2&E
12 (4) P 13MPP
2 (5) ~P 2&E
12 (6) P&~P 45&I
1 (7) ~(P&~P) 26RAA
8 (8) ~(~P∨ P) A
9 (9) ~P A
9 (ア) ~P∨ P 9∨I
89 (イ) ~(~P∨ P)&
(~P∨ P) 8ア&I
8 (ウ) ~~P 9イDN
8 (エ) P ウDN
オ(オ) P A
オ(カ) ~P∨ P オ∨I
8 オ(キ) ~(~P∨ P)&
(~P∨ P) 8カ&I
8 (ク) ~P オキRAA
8 (ケ) P&~P エク&I
1 8 (コ) ~(P&~P)&
(P&~P) 7ケ&I
1 (サ)~~(~P∨ P) 8コRAA
1 (シ) ~P∨ P サDN
(b)
従って、
(04)により、
(05)
① ~P∨ P :排中律
② ~(P&~P) :矛盾律
③ P→ P :同一律
に於いて、
① ならば、② であり、② ならば、③ であり、
③ ならば、② であり、② ならば、① である。
従って、
(05)により、
(06)
① ~P∨ P
② ~(P&~P)
③ P→ P
に於いて、
①=②=③ であるが、特に、
①=② は、「ド・モルガンの法則」である。
従って、
(06)により、
(07)
① ~P∨ P
② ~(P&~P)
に於いて、
①=② であるため、
① ~(~P∨ P)
② ~~(P&~P)
に於いて、
①=② である。
従って、
(07)により、
(08)
「二重否定律(DN)」により、
① ~(~P∨ P)≡(Pでないか、または、Pである)といふわけではない。
② (P&~P)≡(Pであって、Pでない)。
に於いて、
①=② である(ド・モルガンの法則)。
従って、
(08)により、
(09)
①「排中律」の「否定」
②「 矛盾 」
に於いて、
①=② である(ド・モルガンの法則)。
従って、
(03)(09)により、
(10)
「直観論理」の場合は、
①「排中律」の「否定」は、必ずしも、「偽」ではなく、尚且つ、
①「排中律」の「否定」は、「ド・モルガンの法則」により、
②「 矛盾 」に「等しい」。
従って、
(10)により、
(11)
「直観論理」の場合は、
②「矛盾(P&~P)」は、必ずしも、「偽」ではない。
然るに、
(12)
②「矛盾(Pであって、Pでない)」は、必ず、「偽」であるに違ひない。
従って、
(01)~(12)により、
(13)
「排中律が全く成り立たないこともある(例えば直観論理)。」
といふ「説明」が、私には、理解できない。