日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(1013)「含意の定義・ド・モルガンの法則・パースの法則」

2021-11-12 14:35:49 | 論理

(01)
(ⅰ)
1 (1)  P→ Q  A
 2(2)  P&~Q  A
 2(3)  P     2&E
12(4)     Q  13MPP
 2(5)    ~Q  2&E
12(6)  Q&~Q  45&I
1 (7)~(P&~Q) 26RAA
(ⅱ)
1  (1)~(P&~Q)  A
 2 (2)  P      A
  3(3)    ~Q   A
 23(4)  P&~Q   23&I
123(5)~(P&~Q)&
       (P&~Q)  14&I
12 (6)   ~~Q   35RAA
12 (7)     Q   6DN
1  (8)  P→ Q   27MPP
(02)
(ⅱ)
1   (1)  ~(P&~Q)  A
 2  (2) ~(~P∨ Q)  A
  3 (3)   ~P      A
  3 (4)   ~P∨ Q   3∨I
 23 (5) ~(~P∨ Q)&
         (~P∨ Q)  24&I
 2  (6)  ~~P      35RAA
 2  (7)    P      6DN
   8(8)       Q   A
   8(9)   ~P∨ Q   8∨I
 2 8(ア) ~(~P∨ Q)&
         (~P∨ Q)  29&I
 2  (イ)      ~Q   8アRAA
 2  (ウ)    P&~Q   7イ&I
12  (エ)  ~(P&~Q)&
          (P&~Q)  1ウ&I
1   (オ)~~(~P∨ Q)  2エRAA
1   (カ)   ~P∨ Q   オDN
(ⅲ)
1   (1)   ~P∨ Q   A
 2  (2)    P&~Q   A
  3 (3)   ~P      A
 2  (4)    P      2&E
 23 (5)   ~P&P    34&I
  3 (6)  ~(P&~Q)  35RAA
   7(7)       Q   A
 2  (8)      ~Q   2&E
 2 7(9)    Q&~Q   78&I
   7(ア)  ~(P&~Q)  29RAA
1   (イ)  ~(P&~Q)  1367ア∨E
従って、
(01)(02)により、
(03)
①   P→ Q
② ~(P&~Q)
③  ~P∨ Q
に於いて、すなはち、
①  Pならば、Qである。
②(PであってQでない)といふことはない。
③  Pでないか、または、Qである。
に於いて、
①=② であって、
②=③ である(ド・モルガンの法則)。
従って、
(03)により、
(04)
①   P→ Q
② ~(P&~Q)
③  ~P∨ Q
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(04)により、
(05)
①   P→ Q
② ~(P&~Q)
③  ~P∨ Q
に於いて、
①=② であって、
①=③ であって、
②=③ であるものの、
①=② を、「含意の定義(Ⅰ)」とし、
①=③ を、「含意の定義(Ⅱ)」とし、
②=③ を、「ド・モルガンの法則」とする。
然るに、
(06)
(ⅰ)
1  (1)   (P→ Q)→ P  A
1  (2) ~{(P→ Q)&~P} 1含意の定義(Ⅰ)
1  (3)~{~(P&~Q)&~P} 2含意の定義(Ⅰ)
1  (4)   (P&~Q)∨ P  3ド・モルガンの法則
 5 (5)    P&~Q      A
 5 (6)    P         5&E
  7(7)           P  A
1  (8)    P         15677∨E
   (9)  ((P→Q)→P)→P 18CP
(ⅱ)
1  (1)  (P→Q)→P    A
1  (2) ~(P→Q)∨P    1含意の定義(Ⅱ)
1  (3)~(~P∨Q)∨P    2含意の定義(Ⅱ)
 4 (4)~(~P∨Q)      A
 4 (5)  P&~Q       4ド・モルガンの法則
 4 (6)  P          5&E
  7(7)        P    A
1  (8)  P          14677∨E
   (9) ((P→Q)→P)→P 18CP
従って、
(06)により、
(07)
①((P→Q)→P)→P
②((P→Q)→P)→P
に於いて、
① は、「含意の定義(Ⅰ)&ド・モルガンの法則」によって、「恒真(トートロジー)」であって、
② は、「含意の定義(Ⅱ)&ド・モルガンの法則」によって、「恒真(トートロジー)」である。
然るに、
(08)
パースの法則
排中律や二重否定の除去と等価な命題のひとつで、変なものとして、パースの法則があります。
任意の命題P, Qについて、
((P→Q)→P)→P
が成り立つ
『「PならばQ」ならばP』ならばP
なんか、パズルのような命題ですね。
(排中律、二重否定の除去、パースの法則 - Qiita)
従って、
(07)(08)により、
(09)
①「パースの法則」は、「含意の定義(Ⅰ)&ド・モルガンの法則」によって、「恒真(トートロジー)」であって、
②「パースの法則」は、「含意の定義(Ⅱ)&ド・モルガンの法則」によって、「恒真(トートロジー)」である。
従って、
(03)(09)により、
(10)
①  Pならば、Qである。
②(PであってQでない)といふことはない。
③  Pでないか、または、Qである。
に於いて、
①=② であって、
②=③ である(ド・モルガンの法則)
が故に、
④((PならばQである)ならばP)ならばPである。
といふ「パースの法則」は、「恒真(トートロジー)」である。
然るに、
(11)
(ⅲ)
1  (1)   (P→~Q)→ P   A
1  (2) ~{(P→~Q)&~P}  1含意の定義(Ⅰ)
1  (3)~{~(P& Q)&~P}  2含意の定義(Ⅰ)
1  (4)   (P& Q)∨ P   3ド・モルガンの法則
 5 (5)    P& Q       A
 5 (6)    P          5&E
  7(7)           P   A
1  (8)    P          15677∨E
   (9)  ((P→~Q)→P)→P 18CP
(ⅳ)
1  (1)  (P→~Q)→P    A
1  (2) ~(P→~Q)∨P    1含意の定義(Ⅱ)
1  (3)~(~P∨~Q)∨P    2含意の定義(Ⅱ)
 4 (4)~(~P∨~Q)      A
 4 (5)   P& Q       4ド・モルガンの法則
 4 (6)   P          5&E
  7(7)         P    A
1  (8)   P          14677∨E
   (9) ((P→~Q)→P)→P 18CP
従って、
(06)(07)(11)により、
(12)
①((P→ Q)→P)→P
②((P→ Q)→P)→P
だけでなく、
③((P→~Q)→P)→P
④((P→~Q)→P)→P
に於いて、
③ は、「含意の定義(Ⅰ)&ド・モルガンの法則」によって、「恒真(トートロジー)」であって、
④ は、「含意の定義(Ⅱ)&ド・モルガンの法則」によって、「恒真(トートロジー)」である。
従って、
(09)~(12)により、
(13)
④((PならばQである)ならばP)ならばPである。
⑤((PならばQでない)ならばP)ならばPである。
は、両方とも、「パースの法則」であって、「恒真式(トートロジー)」である。
従って、
(13)により、
(14)
④((PならばQの真偽に)拘はらず、P)ならばPである。
は、「パースの法則」であって。「恒真式(トートロジー)」である。
従って、
(10)(14)により、
(15)
① Pならば、Qである。
②(PであってQでない)といふことはない。
③ Pでないか、または、Qである。
に於いて、
①=② であって、
②=③ である(ド・モルガンの法則)
が故に、
④((PならばQの真偽に)拘はらず、P)ならばPである。
といふ「パースの法則」は、「恒真(トートロジー)」である。
然るに、
(16)
①   Pならば、Qである。
② (PであってQでない)といふことはない。
③   Pでないか、または、Qである。
④((PならばQの真偽に)拘はらず、P)ならばPである。
に於いて、
①=②=③ であることは、「当然」であり、
④ が「真」であることも、「当然」である。
従って、
(08)(16)により、
(17)
パースの法則
排中律や二重否定の除去と等価な命題のひとつで、変なものとして、パースの法則があります。
とは言ふものの、「パースの法則」は、少しも、「変なもの」ではない。
然るに、
(18)
パースの法則が、「排中律や二重否定の除去」と等価である。
といふ「言ひ方」に関しては、私には、理解できない。