
上図は笑点でおなじみの或る落語家の命式です。
彼の命式は…
日干:戊辰で、天干には偏印が二つ並ぶ命式でした(生時不明)。
印星(印綬・偏印)は学問・芸能・芸術の星で、印綬がメジャーならば偏印はマイナーな星とも言われ、学校では教えない様な学問という意味もあります。
歌舞伎の愛之助さんも、偏印双並びでしたので、お二人共に古典芸能に縁がある命式ともいえます。
命式の中心星が偏印の方は、少々変わった捉え方をする方が多く、物事を裏の方から見る傾向もあります。
良い意味では、偏印のちょっと変わったユニークさが、人気の原点になっているのかも知れません。
また、偏印は六親では義母という意味もあり、母意外の母の様な人。
例えば、祖母や保母さん等、実母以外の人にも縁がある背景を持っています。
上図の例題の方も、3歳の時に父親を亡くし、姑と折り合いが悪かった母親が家を出たため、9歳から父方の祖母(偏印)に育てられたと言っていました。
印星(偏印・印綬)の並びの方は、表面は柔らかそうですが、印星が比肩星を生ずることから、内面はやや頑固になる場合もあります。
そして、大運では、官星の大運が廻って来ると、「官印両全」の形となり社会でその才能を認められる時期とも言えます。
彼の場合は数え歳65歳~80歳に旺相する官星が16年間続きますので、この期間が最も活躍できる時期ともいえます。彼が晩年活躍されたのも、この大運の廻りから来るものだと言えるでしょう。
そして2016年、偏印の大運に入った年に勇退されました。
また、今年は戊戌 比肩の年、そして6月(7/6迄)は戊午 比肩の月。
比肩には新しい出発という意味もあり、7/2に新たな旅立ちをされたと思います。

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