変通星の中に敗財(はいざい)と劫財(ごうざい)という星があります。
敗財は下から読むと財が敗れる。
劫財は下から読むと財が力ずくで去る。
と書きます。
財は大切なものを表しますので、人間にとって大切なものは、「愛・命・財」になります。
愛が去ると人との別れですし、命が敗れると病気になり、財が無くなるのも嫌ですね…。
四柱本体の中心星(当方の流派では月上)に敗財や劫財を持っている人は、生まれつきこの様な要素の一部を持っている傾向があります。
また、四柱本体に敗財や劫財が無くても、行運(大運・流年)に廻って来る場合は注意が必要だと言われています。
特に敗財や劫財を抑える官星(正官・偏官)が無い場合は尚更です。
それでは、敗財と劫財について記入したいと思います。
(敗財)
・日干と同一五行で陰陽が異なる(日干が陽干の場合)
・我、分離、弱気の失敗。
・兄弟姉妹、ライバル。
・財を尅する。人情に流される。
(劫財)
・日干と同一五行で陰陽が異なる(日干が陰干の場合)
・我、分離、強気の失敗。
・兄弟姉妹、ライバル。
・財を尅する。賭博性。
比肩・敗財・劫財は共に財を尅す3兄弟ですが、その違いは…
・一本気な比肩。
・楽して儲けたいが、少々弱気な敗財。
・風呂敷を広げ、楽して儲けたい強気な劫財。
比肩に比べ、敗財や劫財の方が人間関係が巧みなところがある。
四柱本体にもともと比劫が強(身旺)い命式の方は、「自分はこうしたい」という思い(欲)が強い傾向があります。
良い欲は、生きる原動力にもなりますが、天の法則から反した欲を持つと、そこに魔が刺し、その結果として大切な宝(財)を失うことも多い様です。過分な欲には魔が刺しやすいということですね…。
・権力欲
・財欲
・色欲
分を超えた欲は自分ではコントロール不能になる場合も多い様です。
特に、敗財・劫財の12運に荒れる沐浴や過ぎる帝旺が付く場合は要注意です。
劫財(沐浴)の大運に投資で大損をした人も多いと思いますし、敗財の大運で情に流されて道を外す人も結構います。
この様な年回りは慎重に過ごす事が必要だと思います。
また、四柱本体に敗財を持つ方は、商売等のお金儲けはしない方が良いかも知れません。
情と一緒にお金も流される場合もあるからです。
私は、敗財を持つ方は、人様から「ありがとうございました」と言われる仕事をしたら良いと言っています。
頭が良ければお医者さんとか、人助けが仕事なら一番良いと思います。
あるいは、ボランティアなども良いと思います。
陰徳善行…敗財を持たれた方は、普段から徳積みをすると良いかも知れません。
また、命式本体に確りした劫財と食神がある人は、「劫達の命」と言って、特殊な財に恵まれる場合もあります。
気の流れが劫財→ 食神→ 偏財と流れると良いですね…。
天の法則を知って、敗財と劫財の良さを出したいものです。
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