新栄堂の占い日記

私はプロの占い師ですが、鑑定をしながら日頃感じる事…を書いております。

変通星と12運

2020年08月18日 | 四柱・その他
変通星は全部で10個(11個)あります。
比肩・敗財(劫財)・食神・傷官・偏財・正財・偏官・正官・偏印・印綬ですね…。
また、12運は「胎・養・長生・沐浴・冠帯・建禄・帝旺・衰・病・死・墓・絶」と全部で12個あり、運勢の強弱を表しています。
そして、変通星と12運はセットで見ます。
12運の強さは下記の様に分類することも出来ます。
・中庸運(安定運):胎・養・長生。
・荒れる運:沐浴。
・旺相運(強運):冠帯・建禄・帝旺。
・弱運(衰退):衰・病。
・休囚運:死・墓・絶。 ですね…

例えば、変通星の「正官」を大樹に例えれば、大樹は栄養豊かな大地に種を蒔かれると良いでしょう…。
痩せた土地ではなく、栄養豊かな大地がポイントだと思います。
そして、大樹は、春が最も勢いがある季節といえます。
栄養豊かな春の大地を12運で例えると、長生・冠帯・建禄・帝旺の様なものです。
正官とい社会的な運に長生・冠帯・建禄等の12運が付くと、大運さえ良ければ、男性の場合は社会運(仕事運)は良いといえます。
(正官を剋す強い傷官が出ていなければ…)。
しかし、貴人と言われる正官が出ていても、その12運に死・墓・絶の休囚運が付いた場合、社会的な地位や立場をいただいても、脚を掬われる場合もあります。
同じ正官でも下に付く12運によって運気の強さが変わってきます。

通常、吉星と言われている食神・財星・正官・印綬等の12運は、旺相(長生・冠帯・建禄)運が良いと言われています。
また、比肩・劫財(敗財)等の凶星に付く12運は、中庸の方が悪さが出難いと言われていますし、傷官の場合は休囚運の方が、傷官の悪さが出難いとも言われています。
変通星によって少々異なるのですね…。
12運の中で荒れるのが沐浴です。
沐浴は、旺相運ですので前向きなのですが、まだ熟していない思春期の様なところもあります。
例えば…
比肩の12運に沐浴が付くと、やや我儘な傾向が出てきますし、
食神の12運が沐浴の場合は、少々お色気問題に注意の暗示も出てきます。
また、傷官の12運が沐浴の場合は、神経過敏の傾向が出てきますし、
偏財の12運に沐浴が付くと、男命の場合は、女性問題に注意の暗示も出てきます。
正財 沐浴の年は、妻が荒れる場合もありますし、
官星に付く沐浴の場合も、社会運が荒れる場合も出てきます。
女命の場合、貴人の正官に沐浴が付いている命式は、夫選びを慎重に…
そして、印星に沐浴が付く場合で多印星の場合は、ネガティブ思考になりやすい場合もあります。
等々、様々ですね…。
※ 上記は、部分的な要素ですので、実際の鑑定は命式全体を見る必要がありますが、命式本体に沐浴が2つ並ぶ場合は、やや人生が荒れる傾向も出てきます。

その反対に、比較的安定した12運が長生です。
凶星と言われる変通星の12運に長生が付きますと、凶星の悪さが出難い場合もあります。
勿論、吉星の12運が長生の場合は、その吉星の良さが出やすいとも言われいます。
その他、様々…
この様に、変通星に付く12運によって、その変通星のニュアンスも少々変わってきます。

変通星には吉星・凶星がありますが、吉星にも吉面と凶面とがあり、凶星にも吉面と凶面とがあります。
たとえ凶星が出ていても、その凶星を抑える変通星が出ていれば、苦労しながら人格を磨くことが出来ますが、その12運が良くない場合は、少々荒れながらの人生になる場合もあるようです。
※ 今回のポイントは、変通星と12運はセットで見るということでした。

(過去の参考記事)
変通星のついて
変通星の並び
12運について

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コメント (3)
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