新栄堂の占い日記

私はプロの占い師ですが、鑑定をしながら日頃感じる事…を書いております。

脳内物質と変通星?

2020年09月01日 | 四柱・その他
或る本にこの様な事が書かれていました。(脳内物質 仕事術:樺沢紫苑)
「人間の感情は脳内物質でつくられている」とのことです…
人間の脳の中には、数百億個もの神経細胞が存在し、それらは相互に複雑なネットワークを形成しているらしい。
この脳の神経系は電気の配線のように、全てつながった状態のイメージが持たれがちですが、実際はそうではないとのこと。
神経細胞と神経細胞の接続部分には「シナプス」と呼ばれるわずかな隙間があり、シナプス前膜からは「神経伝達物質」が分泌されており、シナプス後膜には、その神経伝達物質を受け取る「受容体」があるとのこと。
つまり、神経伝達物質が受容体と結合することで、刺激が伝達されるのだとのことです。
その神経伝達物質を俗称の「脳内物質」という言葉で説明すると…
どの脳内物質を、どのように分泌させるかで、神経ネットワークのつながり方が変わって来るらしい。
脳内物質は50以上も存在するが、その中でも重要な役割を担っており、研究も進んでいる代表的な物質が以下の7つだとのこと。

《脳内物質の概略》
 (脳内物質)…………(特徴と感情・気分)……………(他の関連キーワード)
1. ドーパミン……………幸福物質:幸福・快感……………報酬系・学習脳。
2. ノルアドレナリン……闘争or逃走:恐怖・不安・集中…ストレス反応・仕事脳・交感神経。
3. アドレナリン…………興奮物質:興奮・怒り……………交感神経(昼の神経)
4. セロトニン……………癒しの物質:落ち着き・平常心…心の安定・共感脳。
5. メラトニン……………睡眠物質:眠気……………………回復物質・アンチエイジング。
6. アセチコリン…………記憶と学習:ひらめき……………副交感神経(夜の神経)・ニコチン・シーター波。
7. エンドロフィン………脳内麻薬:多幸感・恍惚感………アルファ波。
の7つだそうです。

これらの脳内物質は「バランス」が重要だそうです。…(四柱推命も五行のバランスが重要ですが…)
例えば、ドーパミンとノルアドレナリンとセロトニンは、脳の主要な機能を担っているらしいですが…
ドーパミンは「快」を求め、ノルアドレナリンは「不快」を避け、セロトニンは、それらを調整しているとのこと。
セロトニンは、ドーパミンが出過ぎたときに抑制的に働き、そして、ノルアドレナリンの分泌もコントロールするとのこと。セロトニンはドーパミンやノルアドレナリンのバランスを調整する「支点」の様な役割を担っているのだそうです。
脳内物質そのものが、能動的に脳内物質のバランスを維持しょうと働いているのだそうです。
それぞれのバランスが崩れてしまったら、脳がうまく働かないからだそうです。

ドーパミンサイクルが回転し過ぎ、制御不能な状態になれば「依存症」となり、アルコール依存や覚醒剤依存、そしてギャンブル依存や買い物依存症もその一つだそうです。
また、ドーパミンが過剰に分泌されると、幻覚も出て来るそうで「統合失調症」がその様な状態だそうです。
そして、ドーパミンが生成できず、不足した状態が「パーキンソン病」で、運動機能に障害が現れるとも言っています。
※ 脳内物質はバランスが重要なのですね…。
仕事のストレス、不規則な生活、睡眠不足、偏った食事…。
この様な生活習慣は身体のみならず、「脳内物質」のバランスもおかしくしているとの事です。

四柱推命では中庸といって、陰陽五行のバランスを重要視しますが、脳内物質もバランスなのですね…。

上記3番のアドレナリン、皆様も聞いた事があると思います。
アドレナリンは恐怖や不安を感じたときに、交感神経の指令を受けて副腎髄質から分泌され「闘争」や「逃走」を助けるホルモンと言われています。
アドレナリンが血中に放出されると心拍数や血圧が高まり、筋肉に血液が行き渡るそうです。
そして、血糖を高め、瞳孔を開き、覚醒度を上げ、注意・集中力を高め、身体と脳を「臨戦状態」にするそうです。

かって、ハンマー投げの室伏選手が、ハンマーを投げる直前に大きな声を出すところをテレビで観たことがあるひとも多いでしょうが、室伏選手に限らず、投擲競技の選手たちはどうどうして大きな声を出すのでしょうか…?
「気合を入れるため」といった心理的な理由を考える人が多いでしょうが、実はそうではなく、ズバリ、アドレナリンを分泌させるためだというのです。…大きな声を出して叫ぶことで、脳に刺激が与えられ、アドレナリンが分泌されるのだそうです。この「シャウティング効果」は、他のスポーツでも用いられています。
「ファイト」や「オー」もその一つだそうです。
腹の底から絞り出すような大きな「叫び」によって、アドレナリンが誘発されるのだそうです。

アドレナリンの効果には以下の二つがあるそうです。
1. 身体機能や筋力などを一時的にアップさせる(身体に対する効果)。
2. 集中力や判断力を高める(脳に対する効果)。

火事場の馬鹿力、野球選手が「ボールが止まって見えた」、プロボクサーが「パンチがゆっくり見えた」もアドレナリンの影響かも知れません…。
しかし、アドレナリンの効果は長くても30分も続かないということです。
また、アドレナリンは「怒り」によっても分泌が促されます。
そして、興奮し過ぎて自分が抑えられなくなることもあります。
アドレナリンが分泌されると平時を超えた身体機能と集中力が引き出されて実力以上の力が発揮されるのでしょうね…。

アドレナリンは闘争物質で、興奮・怒りの気分が支配するとの事です。
この物質を四柱推命の五行や変通星に当てはめれば「金」や偏官ともいえます。
五行の金には「義・殺気・剣」という意味もあり、攻撃・闘争本能もある強い五行です。
また、変通星の偏官には下記の様な意味もあります。
1. プライド・責任感・行動力・義理人情。
2. 武人(武官)の星。
3. 七殺と呼ばれ、暴れる星。
4. 良く働けば英雄(革命)、悪く働けば犯罪者・被害者。
5. 血気怒気。

故に偏官が主体の命式の方は、強い行動力やプライドを持たれた方が多いものです。
武人である偏官をコントロールしている命式の方は、義理人情に厚く強い胆力を持った方が多いですね…。
偏官をコントロールするには…
身旺で、偏官を抑える食神や、印綬を持っている命式です。

逆に身弱の命式で、偏官を抑える食神や印綬が無く、偏官が太過していたり、傷官で剋されている場合は、カッとなって偏官が暴れる場合も多い様です(七殺化する)。

行運では…
・既婚の女性で、日頃から夫に対する不満等が有る場合、偏官の年になると、離婚したい思いが爆発する場合もあります。
・サラリーマン等で、職場の異動等も偏官の年が多い様で、思い切って転職をされる方もおられます。
・偏官の年は、現状を変えたくなるエネルギーが強くなります。
※ 良し悪しは、命式本体や廻って来る偏官の強弱にもよると思いますが、偏官の年には、アドレナリン的な要素が出て来る年とも言えるのだと思います。

(付録)
今年は、日干:甲の方は偏官 沐浴の年です…。
命式本体や大運との関係にもよりますが…
やや荒れる年とも言えます。
現状を変えたくなる場合もありますし、カッと来る人もおられるでしょうし、命式によっては、他の人から非難・批判される場合もあります。命式よって出方は様々ですが…。

また、日干:庚の方は今年は比肩の年。
松下幸之助さんは、この様な事を言っていました(出処進退-仕事において大切なこと)。
昔は、“出処進退”というものが非常に大切なものだと教えておったようであります。
何が大切であるかというと“出処進退”がいちばん大切である。
私は“出処進退”ということは辞職するという意味ではないと思うんです。
もっと激しいものであり、それは死に直面することであると思います。
こと志に反する場合には、死をもってこれにあたるというようなことだと思うんです。
そういうような考え方があって初めて、ものはなし遂げられると思うのであります。
或る 日干 庚様、長い間本当にご苦労様でした…。

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新栄堂

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