新栄堂の占い日記

私はプロの占い師ですが、鑑定をしながら日頃感じる事…を書いております。

星の太過と不足(比劫)。

2020年09月08日 | 四柱・その他
変通星の太過と不及について書きたいと思います。
変通星には比劫、食傷、財星、官星、印星があります。
比劫が固まる命式を持つ方は、とにかく自我意識が強いですね…。
自分というものが「どん」とあるのだと思います。
自分が物事の中心ですので、他の人に合わせるのはあまり好きではないと思います。
良い面では独立心旺盛ですが、悪い意味では孤独になる場合もあります。
優先順位の一番に自分の尊厳というのがあるのだと思います。
この様な命式をを持つ方は、自分磨きをされると良いかも知れません。

確かに自分という存在はとても重要ですが、人の心はどの様な状態の時に安定するかと言いますと…
自分と親(上)との関係、そして自分と配偶者(横)との関係、自分と子供(下)との関係が良い時だと思います。
その延長線上に、前(先輩)、後(後輩)等の近い人との情関。
人は、近い人との情的な関係が良い時に心が安定し、幸福感を感じるのですね…。

お金があると幸福だと思う人も多い様ですが…
何百兆円あったとしても、使う目的が無ければ、その様な大金は必要ありません。
お金、地位、名誉、権力、腕力…、それらは、全て力のエネルギーなのですが…
その力のエネルギーをどの様に活かすかがこれからの時代のポイントの様な気がします。

東洋思想には「陰陽」の法則がありますが、
陰は陽の為に、陽は陰の為にが本来の陰陽の関係だと思います。
一番のポイントは、相手の為に…なのかも知れません。
本来は、相手の為に生きる事と、自分の為に生きる事が一つなのだと思います。

しかし、比劫(比肩・劫財・敗財)が太過しますと、どうしても自分が中心になりやすいのですね…。
特に、月上の天干に比劫が出ている命式の場合は、大運の最初(幼少時)が必ず比劫になります。
比劫は、宝(家庭)を表す財星を剋する星ですので、幼少時の家庭環境がもう一歩という場合も多いものです。
小さい頃は、両親の愛が全てだと思います。
この時期に、曇り空だったということも言えます…。
中には霙が降るような寒さ(寂しさ)という場合もありますね…。
親が忙しくて、かまってもらえなかったという場合もあります。
それで、人に頼らずに自分で…という方も多い様です。

比劫が太過しますと、不思議とその様な環境が与えられますし、自分もその様な捉え方や価値観を持つ傾向が出てきます。
自分を確りと持つことは良いことですが、その方向性が、相手の為なのかがポイントかも知れません。

逆に比肩が1個で、その反対に位置する財星と官星とに星(●)が固まる命式の人が居ます。
もう少し具体的に書けば…
命式の天干に財星と官星とが並び、五行の財星と官星とに合わせて7個以上の星(●)が固まる命式の方ですね…。
四柱八字、全部で8つの星(●)があるわけですが、比肩に1個、財官に残りの7個の星と言うわけですね…。
財星は優しさ、官星は責任感を表しますので、優しく抱きかかえて、責任を持って背負う人ですね…。
一本足で、多くを抱えたり背負ったりする場合もあります。
この様な命式の方は、外的(お金や仕事)なものに振り回されてコントロールできなくなる場合もあります。
いわゆる「財殺の命」というものですね…。
この場合は、比肩が少ないというのよりも、財官に星が太過と考えた方が合いますね…。

その様に考えると、究極的には五行のバランスが重要だと思います。
特に、平時の時はバランスが良い人が良いのかも知れません…。
バランスの悪い命式を持つ方は、特別な役割があるのかも知れんせんね…。

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