新栄堂の占い日記

私はプロの占い師ですが、鑑定をしながら日頃感じる事…を書いております。

群盲象を評す(ぐんもうぞう をひょうす)

2023年09月04日 | 今日の出来事


群盲象を評す(ぐんもうぞう をひょうす)は数人の盲人が象の一部だけを触って感想を語り合うというインド発祥の寓話です。

ある日、6人の盲人が象(動物のゾウ)を触ってその正体を突きとめようとしました。
・1人目は象の鼻に触り、「象とはホースのようなものだ」と言いました。
・2人目は象の耳に触り、「象とはうちわのようなものだ」と言いました。
・3人目は象の足に触り、「象とは柱のようなものだ」と言いました。
・4人目は象の胴体に触り、「象とは壁のようなものだ」と言いました。
・5人目は象のしっぽに触り「象とはロープのようなものだ」と言いました。
・6人目は象の牙に触り、「象とは槍のようなものだ」と言いました。

それから6人の盲人たちは長いこと言い争い、それぞれが自分の意見を譲りませんでした。
この話には6人の盲人が登場してきました。
盲人達は、それぞれゾウの鼻や牙など別々の一部分だけを触ってその感想について語り合います。
その結果、触った部位によって感想が異なるため、各人が正しいと主張して対立します。
しかし、どれも間違ってはおらず部分的には正しい主張でもあります。

この寓話を通じて学べることは、「木を見て森を見ず」とも言えます。
わたしたちは、出来事やひとの一部を切り抜いて理解したつもりで言動や行動として表現してしまうこともあります。
故に、より大きな視点で物事を見れば、一部分しか見えていなかったことに気付き、全体像をつかむことができると思います。

四柱推命の命式は日干を中心に四柱八字で出来ています(これを命式と言います)。
年月日時の四っの柱の干支ですので、4×2=8で八字とも言えますね…。
日干が自分ですので、自分という日干に対して、年の干支、月の干支、日の支、時間の干支…7つがどの様な関係になっているのか…
その関係性や勢いを変通星や12運で表したのが命式表とも言えます。

この命式に対して、周期的な大きな運が大運であり、毎年の運が流年となります。
流派によって、看命の仕方は多少異なりますが…
当方の流派では、日干が自分自身(天皇)を表し、月上の天干星を、自分の代わりにその国を管理する(総理大臣)の様な星とも言います。
そして、命式本体に対して良い大運が来ていれば、その大運の期間は、それなりに運気の良い期間とも考えることができます。

変通星には、その星の意味を分かりやすくするために、吉凶が付いているのが一般的です。
例えば、食神という星(変通星)がありますが、この星は一般的に吉星と言われています。

先日、この様な問合せがありました。
無料占いをしたが当たっていない。
今は、食神で良い運期の期間なのに良くない!
何故なのか…?
確かに、一般的には食神の行運の時は悪くはないのですが、命式本体に強い偏印がある場合には…
この偏印は、食神を強く剋す星(変通星)ですので、ままならなくなる場合が多いです。
ままならなくなるとは、前にも進めず後ろにも下がれずといった状態や、健康問題・事故、子供の事等…
命式によって様々です。

また、一般的に正官の年は良いとも言われていますが、命式本体に強い傷官があり、その傷官が制御されてない場合…
強い傷官は正官を剋しますので、良くないことが生じる場合も多いものです。

故に、その年に現れた変通星だけを見て判断するのは、上記に書いた、象の一部分を見て判断している様なものとも言えます。
無料鑑定は、その年の変通星の意味を説明したものですので、命式本体や大運との関係を正しく理解する必要があります。

台風情報等でも、低気圧・高気圧・偏西風や前線、海水の温度等、様々な関係を理解して説明していますよね…
故に、運勢判断も、命式本体や大運等をすべて見て行うことが大切だと思います。

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