新栄堂の占い日記

私はプロの占い師ですが、鑑定をしながら日頃感じる事…を書いております。

甲子(60干支)

2013年11月06日 | 日干・納音・生日観法
● 甲子…60干支の最初の干支。

・十二運(沐浴)
・納音12運(自死)
・納音(海中金:金)
・日柱の神殺(福生貴人・学士)

○ 甲…人の中心に立ちやすく人情的。人間関係は巧く積極性・地位・名誉を司り、グループの中心的な存在で、社会的に芽を出す。天上の三奇「甲戊庚」の一つ。種子が発芽するにあたって、まだ厚皮を被っている状態。
○ 子…幼児を描いた象形文字で、子供の頭髪がどんどん伸びる様を示す。知性的だが、冷たく客観的に物事を見つめ、細かいところに気づく。変化を求め、器用で小才が利き、倹約家で利害に敏感なところがある。子は滋(し)で、種を水に浸すことで柔らくなり万物が育ち始める意味。陽支の水。
○ 沐浴…荒れる運で成長に伴って反抗期があったり荒波を通過する時期。色情・酒色・肉親の生死別・曖昧等がある。また敗神とも呼ぶ。沐浴が生日にあると、前向きでチャレンジ精神も旺盛だが、その分だけ波乱も多くなり気苦労もある。印綬星が少ないとオッチョコチョイになる場合もあり、鈍重な人を嫌う。肉親関係の生死別に逢う傾向にあり、離婚率も高くなる。性格も我儘でマイペースで感受性も強くなる。女性の場合は結婚の相性に注意。
○ 自死…温和で英知が深く先見の明がある。縁の下の力持ち的な人生を送りやすく、学術・技芸・芸術・語学・芸能関係等に向く。甲子・乙卯は神経過敏。
○ 福生貴人…生来の福分が厚く金銭的にも恵まれ、生涯大きな困難に逢う事が少ないとされる。難事に遭遇しても、人からの援助引立てを受けるとされている。
○ 学士…学問、芸術を意味する星で学事及び技芸が発展し学才があり、一を聞いて十を知るとも言われている。感受性が強く神経質な面があるが、学者肌の徳を持つ。

■聡明で頭の回転が速く直観力のある人が多い様です。前向きでチャレンジ精神もあるが、おっちょこちょいなところもあり、また 内面には反抗心も秘めている。親兄弟との縁が薄い人が多く、人生にも波乱が多い傾向がある。また、配偶者運が変わりやすく離婚率も比較的高い。故に、女性の場合は相性の良い結婚が必要で、婦人病等にも注意。しかし、英知が深く学問や技芸・語学等の才能を持った人も多い。


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日柱:丙

2013年11月05日 |  四柱推命(十干と十二支)
丙は自然界では太陽や溶鉱炉を表す。

五行の中で最強の陽火で、少々の水(官星)が却って水蒸気爆発を起こして、火の勢いが強くなる場合もある。
そのぐらい、丙の火は強烈なところがある。また、最強の丙火は庚の剛金を鍛錬する事ができますが、辛の柔金に対しては手を抜く傾向がある(丙辛干合=水の△)。故に日干が丙の人は庚の偏財を動かすことが出来るので、営業等の財の運用が得意な人が多い。
日干:丙で地支に寅午戌が揃うと火局して「炎上格」となる。明るい性格の人が多いが、何かと火に縁があるので年まわりによっては火事等には注意が必要。

○ 春生れの丙火

寅卯辰(234月)生れの場合は相令で良いが、四柱に木(甲乙寅卯)が多いときは火がくすぶるので注意が必要。
この場合は、木気を制する金気(庚辛・申酉)が必要。

○ 夏生れの丙火

夏生れ(巳午未)の丙(太陽)は暑過ぎるので良くない(丙は月令を得ない方が良い)。
丙午は帝旺羊刃となり、大変強い自我心を持つ場合が多い。
この季節生れの場合はある程度水が多い方が良いといわれている。また水源の金(金生水)もあれば、尚更良い。
最終的には五行のバランスがとれているのが良い。

○ 秋生れの丙火

秋生れ(申酉戌)は金気旺盛で火は衰えやすい。
火に応援を与えながら、五行のバランスが整えられるのが良い。

○ 冬生れの丙火

冬は寒いですね…。したがって、冬生れの丙火(太陽)は大変ありがたいものです。
他流派では、日干:丙に壬(水)が並ぶと、「反照の精」とか称して、大変良い意味としています。
ただし、水が多過ぎる場合は、戊(土)の堤防が必要となります。
この場合も最終的には、五行のバランスと均衡が大切です。


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日柱:乙

2013年11月03日 |  四柱推命(十干と十二支)
乙木は自然界では草花やつる草を表します。

○ 春生れの乙木

甲木(大木)は、斧やノコギリ(金)で切りだし、製材所で加工される事を通して、社会で有用な材になるので、大木を伐採できる秋・冬生れが良いといわれている。しかし、乙木は草花なので、斧やノコギリは必要ありません。
乙木(草花やつる草)の場合は、春・夏生れ、特に春生れが最良といわれています。
乙の場合は、丙(太陽の光熱)と、壬・癸の水分を必要とし、己(柔らかい土)も大切です。庚の斧は必要ありませんが、木(乙・甲)が多過ぎる場合は、ハサミで剪定をしたり、カマで切る事も必要です。
乙木=さつき・つつじ等の低木や田畑の苗や草花等を表します。

○ 夏生れの乙木

夏(巳・午・未)生れは、火気旺盛で暑いので、多めの水気(壬・癸)が必要です。

○ 秋生れの乙木

申・酉・戌月(秋)生れは、草木がその役目を終わる時期なので多量の金気は必要ありません。
乙木を育てる雨露(癸)と、太陽の光(丙)、そして肥沃な土(己)があれば良いとされています。

○ 冬生れの乙木

冬は、寒いので太陽の熱(丙)があることが特に大切です。

(ポイント)

・乙木は、春・夏生れが最良。
・庚の斧はいらないが、木太過の場合は、ハサミ(辛)での選定も必要。
・柔らかい田園の土(己)と、火(丙・丁)と水(壬・癸)が必要。
・雨(癸)が無い場合は、壬(川の水)を上手に使う。
・甲木は大きく堅いが、ポキッと折れやすい、乙木は細くきゃしゃだが、柔軟で折れにくく忍耐強くしぶとい。
・アスリート等に多いのが日干:乙木。身体が柔らかいので、怪我をしにくい。
・格闘技の寝技系に多いのが乙木、打撃系に多いのが庚。


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日柱:甲

2013年11月01日 |  四柱推命(十干と十二支)
甲は陽木、自然界では大木を意味します。
大木は、どっしりしていて、太陽に向かって真っすぐに育とうという気概があります。

○ 春生れの甲木(大木)

寅・卯・辰 月生れは月令を得た生れですので一応は強運となります。
この「甲」は陽木で、太い幹の大木となりますから、水分はたっぷりと根に蓄えている。
水はある程度あれば良い。しかし、太陽の高熱(丙)や大地の温気(丁)はたっぷりと欲しいですね(特に寅月は)。
すくすくと育ったら、伐採され、製材所で加工されて柱や板として世の中で役立ってもらう必要があります。
その為には加工される「庚」斧やノコギリが必要です。
また、大木がよって立つ土壌(土、出来れば己)があれば申し分ないですね。
日干:甲の人は、適度な水と熱(火)、そして、土壌(土)と、育ったら切り出す斧(金)のバランスですね。

○ 夏生れの甲木

巳(五月)・午(六月)・未(七月)生れの場合は、旺盛な火気の影響を受けるので、多めの水分(壬癸・亥子)が必要ですね。

○ 秋生れの甲木

秋生れ(申8・酉9・戌10 月)は甲木の成長は止まりますが、大木の伐採時期は秋から冬にかけて行います。
ですから、世の中で役にたつかどうかとう観点では、秋月生れの甲木は理に適っています。
したがって、甲木の秋・冬生れは、世の中で活用しやすい命式と見ます。
甲の場合は、月令を得ない方が良い場合が多いという理由の一つでもあります。

○ 冬生れの甲木

甲木にとって、亥(11)・子(12)・丑(1)の冬月生れは、水気に恵まれ、水生木と甲木が強くなると見がちですが、冬季は何事も不活発になり水の働きも鈍化します。ですから、冬生れには(丙丁・巳午)の火気(熱)がどうしても必要です。


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