ちくほう市の救急病院での話。交通事故の多発外傷、ひとまず命を取り留めたことを確認してから、傷の処置をしていました。にわかに待合室が騒がしくなって、一人の威勢の良いお兄さんが飛び込んできました。片腕に包帯をしており、血がにじんでいます。「いつまで待たせるとか」とわめき始めました。よくあることです。多発外傷がなんとかなった達成感と、ベースを流れていた若干のイライラ感と、当直救急医に少し慣れてきた余裕か、なんと「なにゆうとるか、こっちの方がひどいだろうが。軽症は待っとけ」と言ってしまったのです。言いながら、あちゃーこりゃ大変なことになったぞ、と思い、最後の語尾はやや震えたのを覚えています。さあ、殴られるか、どっちから逃げようかと考えた瞬間、威勢の良いお兄さん多発外傷を見てただちに反省したのか、「おっしゃ分かった。まだ待合にがたがたゆうとるんおるから、交通整理してくるわ。先生しっかりやってくれ」と急に良い兄貴になってしまいました。「いやいや、何もしなくて結構ですから、待合室でお待ちください」川筋気質と言われる気性の荒い人たちでしたが、男気スイッチもあったのですね。
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