もう今年も10日以上が経ち今更年末年始のことをとも思いますが、ぜひ書いておきたくて。
年が改まってすぐ、新年一番のNHKの番組です。私はこれが大好きで、紅白、半分目覚めたり、寝込んだりしながらそれでもつけっぱなしになっているテレビを、本気になって見るのです。
「明けましておめでとう 生でダラダラさだまさし」という番組です。本来なら、今年は国技館が予定されていたようですが、ファンの観客を入れて、さだまさしがファンからのハガキを読み上げて、学生時代の落研で鍛えた話術で、自分の考えを話したり、笑わせたりする番組です。今回は無観客でした。
彼の真面目な真っ当な意見と、時にはいわゆる品のない話も交えて知らないうちに大事なことを考えさせられたりするのです。3・4曲は歌ってもくれます。
彼の最近作に、中村哲氏をたたえた歌があります。それを歌う前の中村氏の偉大さ、人間性を語る話に思わずシンとなりました。
中村氏は医者です。アフガニスタンに暮らし、医療に携わり、そこから専門外の土木工事、水を引くことをした人です。彼は人々からの称賛を受けるとこんなことを言っていたと言います。
「道で倒れている人がいたら、手を差しのべる―――それが普通のこと」
「私にできることをなせば良い」
さだまさしが、3.11の震災にあった時、歌手なんて何の役にも立たない、何もできない、と落ち込んでいた時、この言葉は自分を押してくれたと語っていました。
昨日、朝いつもよりちょっと朝寝をし、起き抜けにつけたテレビが、さだまさしを映していました。NHKの「おはよう日本」でした。
中村氏のことがガフワラという人によって、絵本になったというのです。それをさだまさしが訳をつけて、「カカ・ムラド(ナカムラのおじさん)」として発売されたとのことです。
今朝の朝日新聞1面の左下隅にその絵本の広告が載っています。
中村哲氏のご冥福をお祈りいたします。そしてアフガニスタンに平和を!!