おせっちゃんの今日2

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新聞で見つけた俳句 2

2021-01-29 14:12:19 | いろいろ

つい先日の朝日新聞 俳句欄でこんな俳句を見つけました。

人の世に後るるもよし日向ぼこ

香川県琴平町の三宅久美子さんの句です。(三宅様、無断引用すみません)。

勝手な想像ですが、作者の三宅様は私ほどの高齢ではないかもしれませんが、パソコン(これもすでに古いと言われますが)やスマホや、やれネット社会だ、オンライン会議だ、などは苦手の方に違いないと思い、親しみを覚えたのでした。この句を選ばれた選者氏もご同様か。(もし違っていたら謝ります)

何しろ私は山口県の片田舎で育ちました。伝達手段は、お隣に持って行く回覧板、学期初めに配られる連絡網で、次々走って伝えに行く方法でした。
電話は村の有力者のうちにありましたが、1畳ほどの広さの「電話室」があって、村人は余程のことがあるときは恐る恐る借りたものでした。電報という手段はありましたが、我が家では父が常日頃いい聞かせていました。「親の臨終を知らせる時くらい緊急の時以外は使うものではない!!」と。

そんな暮らしが身につきましたので、今でも、用事があるとき以外は電話をかけることは抵抗がありますし、用事がすんだら速やかに切るのが当然と思うのです。おしゃべりして長電話ということは悪だと意識されます。

こんな年寄りを積み残したまま、手のひらに載るほどのスマホですべてが動くようです。最近ではコロナ退治の有力候補のワクチン接種の準備が進められ始めたようですが、この予約その他がほとんどスマホ経由のネットのようです。

さてできるかなあ。まあ、日向ぼこをしながらそっと様子を見るしかないな。

昨年末まで整形でリハビリを担当してくださった若い先生が「う~ん、そんな時代があったのですね。中学生になった時、スマホを買ってもらってから、一時も手放さず暮らしてきましたから、想像できません」とマッサージをしながらおっしゃった。人の世に後くるるばあさんは世の中の困り者かいな。