悩んだ末に今日、美容院に行ってきました。
もう40年近くお世話になっている美容院です。昨日予約を取るために電話しましたら
「明日、11時ならどなたとも重ならずに貸し切りでできます。お客さんごとに換気をし、私はきっちりマスクをしていますから、大丈夫ですよ」とのことでお願いしたのでした。
約束の時間にドアーを開けますと、挨拶もそこそこに「心配してました。いつもきっちり1か月でいらしていただくのに、半月も遅れているでしょう。何事かあったのかと心配してました」と。客の日程も頭に入れて、心配してくださるんだと有り難く思ったことでした。
そんな挨拶から始めましたので、話は年寄り話になりました。40年のお付き合いです。私も正に後期高齢者ですが、美容師さんも73・4になられますかしら、おばあさんの美容院です。
「来てくださるのが遅れると心配になってしまうのです」
「そうですよね。私の場合前科一犯ですものね。ご心配おかけしました」
「常連さんは皆いいお年になられましたから。90台の方も3・4人いらっしゃるのですよ。お元気で、杖もつかずにひょいひょいと元気に来てくださるのです。でも、少しご来店が遅れると、もしかして・・・と心配になるのです」
「そうねえ、何があっても可笑しくはない年ですものね」
「そうですよ、いつまでも来ていただきたいのは言うまでもありませんが、髪が仕上がってお帰りになる時、もしかしてこの方の髪をして差し上げるのはこれが最後かもしれないと思うこともあるのです。実際そんなことも経験しています。最高の仕上げで送り出さなければと思うのですよ」とのことでした。