おせっちゃんの今日2

こちらでお仲間入りいたします。
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誰か町まで行く人いませんか

2022-09-05 18:25:18 | いろいろ

心を打たれました。ほんの日常の言葉です。

テレビには砂漠が写っていました。タクラマカン砂漠だとのことでした。そこに住んでいるのは”シルクロードの謎の民”とも呼ばれている、また、楼蘭の末裔とも言われる人々でした。

昔は、数あるオアシスの水で草木も生い茂り、多くの人々の生活があったと言います。だんだんオアシスは涸れていきました。住む人も次第に少なくなって、村の多くは砂に埋もれてしまったということです。

テレビは、その少くなった人々を映します。雪解けの水が川となって流れてくるとき、人々は力を合わせ、人力で土手を築き、流れを元に返すべく働くのです。どうにか自分たちの生活できるだけの水を確保できるように汗するのです。それでもそこに暮らす子供たちはほとんどが、将来は街に出るのだと、この地を好きだと言いながら、離れていくようです。

ある父親の所へ既に街に出た上の子から手紙が来たようです。何かお金が要るようです。父親はなけなしのお金を渡そうとします。そこまではよくあることですよね。

父親は工面したお札を握って(日本円にしたら2千円ほどだと言っていました)オアシスの市場付近へ行きます。そこで叫ぶのです。
「誰か町まで行く人はいませんか?」「持って行ってもらいたいものがあるのです」
「息子にお金が要るのです。誰かもって行って渡してくれませんか」

ああこういう不便だけれど、人と人の繋がりがあり、人を疑うことはなく、当たり前のこととして引き受ける民なんだなあ、と心がふっと温まるような気がすると同時に、自分が寂しい気がしました。

 


全国短歌大会 入選歌

2022-09-03 14:22:54 | 新聞記事から

自分勝手に決めた夏休み中にとり置いた新聞記事を掻き混ぜていてこんな短歌を見つけました。

正式に言うと第51回全国短歌大会(現代歌人協会主催、朝日新聞社後援)。
特に短歌が好きだとか、自分でも作っているとかの関心も、能力もない私ですが、惹かれて読みました。
さすがに入選歌です。見事!と感じました。
今週は他人の何とかで・・・誤魔化すようですが、この歌を書き写して締めます。

大会賞 所沢市 佐久間敬喜さん

    父逝きて十三年をとどまりてゐたる釘抜く父の力を

大会賞 世田谷区 平安まだらさん

    プラカードを日除け代りにするあいだ太陽に見せていた「NO WAR」

朝日新聞社賞 横浜市 田部井清子さん

    病室の窓から見える位置に立ちメールせしのちマフラーを振る

学生短歌賞 名古屋市 渡邊美愛さん

    大人への背伸びが足りず一七のいまへ命令形の夕焼け

学生証 大阪府豊中市 葉村直さん

    門限をはじめて破るきみといて給水塔の影がふくらむ


SDGs

2022-09-02 13:35:44 | パソコン教室

横文字も、カタカナ文字も、理解できない言葉だらけの世界に生きている化石婆さんです。
そんな婆さんが、昨日、パソコン教室でSDGsを主題に、何でもいいからハガキ大で作品を創れという難問に取り組みました。
もう20年を超えるほど通い続けている教室です。
我らの先生は、モットーが「100回同じ質問をしてくださっても、同じ笑顔でお答えします」とのことで、本当に笑顔で訛くら頭の婆さんを引っ張ってくださっているのです。自宅で分からないことがあるとメールや電話で質問をしても、必ずお返事がいただけます。
教室も兄弟姉妹校が結ばれていて、いろいろ新しいことを取り入れてカリキュラムを組んでくださいます。

昨日のSDGsも、各教室の生徒の作品展をしてくださるのです。昨年までは参加賞がもらえ、素晴らしい1~3等には豪華賞品が出るというものでした。
今年は、参加者全員に、自分の作品を表紙にして、メモ帳を作ってくださるのだそうです。1000人を超える参加者があると言います。一人一人違ったメモ帳ですよ。製作者のご苦労を心配しながら、楽しみにしているのです。

前置きが長くなりました。私の作品を載せます。写真のものの左下に、SDGsのロゴを入れます。いつものことながら、ツリバナの熟した実は、伊藤信男さんの写真です。右下の俳句(とも言えない句ですが)が私の駄句です。
幼い頃のふるさとの村ではこうした暮らしでした。貧しい、戦後の混乱期でした。でも、見事にSDGsの趣旨に沿った暮らしです。海を、地球を守るためにはこうした考えを小さい積み重ねとして、暮らしていくべきだとの句です。


9月のマイカレンダーお見せいたします

2022-09-01 16:13:17 | いろいろ

秋らしい爽やかさを期待した9月になりましたが、今日は夏に逆戻りの蒸し暑い日でした。台風の縁を回って南の温かい空気が入ってくるのだそうです。
沖縄近辺に行き先を決めかねているのか、留まった台風は、さあ、これから、上手く九州を避けてくれるといいのですが。被害のないように祈ります。

9月のカレンダーは、いつもの伊藤信男さんの写真を使わせてもらっています。その名も床しい紫式部です。紫色が気品があって好きです。

バッタが秋を待ちかねるようにすっきりと姿を見せてくれています。おんぶバッタかな?田舎育ちのおせっちゃんは虫は嫌いではありません。この虫ではありませんが、「バッタ」という言葉から漱石の坊ちゃんを思い出しました。松山の中学生とのバトルを面白く読んだのでした。

さあ、今日は不快指数かなり高かったと思いますが、爽やかな秋空と、空気と、目前でしょう。皆さん頑張りましょう。いざ、いきめやも!!