あら10勝スルリ…プロ初無四球もお預け ― スポーツ報知
◆オリックス4x-3楽天(24日・京セラドーム大阪)
ベンチで祈っていた田中の首が大きく前に折れた。9回2死二塁。カウント2―3からの日高の打球は無情にも中堅・鉄平の頭上を越えて弾んだ。あと1死、あと1球で逃した白星。高卒新人ではドラフト制後6人目となる2ケタ10勝目は、またもお預けとなった。
「(同点に追いつかれたのは)仕方ないこと。僕も今日は1失点だけど、5、6点取られる時もある。こういう日があって当然。いかに自分がやれることをやるかだと思う」はっきりした口調で悔しさをのみ込んだルーキー。自身の内容は誇れるものだった。「調子がよくなかったので三振を狙わず、打たせて取ろうと思った」球威よりも制球を重視。8安打を浴びたが、プロ22度目の登板で初めて無四球で乗り切った。
「おとりんの一言」
楽天は、1―1で迎えた8回表、二死一、二塁からリックのタイムリーで2―1と勝ち越し点を上げたが、9回裏、二死二塁から小山が打たれて2―2の同点に追いつかれてしまった。
延長戦に入り、二死一、三塁のチャンスから4番手・大久保の暴投により1点を拾い3―2としたが、その裏、抑えに入った渡辺がラロッカに2ランを打たれて逆転サヨナラ負け、またしてもマ~君の10勝目が消えてしまった。
8回表一死まで1失点、今季初の無四球と好投したマ~君には、勝利が目前だっただけに残念な試合となってしまった。