
初夏のような陽射しがふりそそぎ、半袖でもいいくらいの暖かさである。
家内が下仁田ネギの苗を買ってきたので、畑に二列ほど植え込んだ。
ふと、そばの竹薮を見たら、菫が紫色の小さな花を付けていた。

「山路来て、なにやらゆかし、すみれ草」は、たしか、芭蕉の句だったと
思うのだが・・・
わざわざ郊外の山などに行かなくても、まだまだ、身近で見られるうちは
幸せというべきことなのだろうか。

【菫(すみれ)】
スミレ科の多年草。春、葉間に数本の花茎を出し、
濃紫色の花一つをつける。
相撲取草(すもうとりぐさ)。菫々菜(きんきんさい)。
万葉集(8)「春の野に菫摘みにと来しわれそ」
(出典:「広辞苑第五版」電子辞書)