私も何度か妻とともにお伺いしたことがある。
料理好きでいつも工夫した珍しい料理を出し歓待してくれた。
芸大出でパリにも住んでいたような方なのに、
親しみのある温かい人柄が好ましかった。
「先日、春日山の原生林を歩きました。
滝沢の道の渓流の向こう側にあった「夕日観音様」です、・・・ずっと見守ってくれていますよ」
二月堂のお香と私の好きなやさしいピアノ曲CDが添えられていた。 仏前に供えた。
妻の付き合は幅広かった。
地位貧富や芸術家だろうと臆さないところがあった。
私は小心者で、相手を見て尻込みする性質である。
磨崖仏であろうか、
私も元気になればこういう道を辿ってみたい。