TDY、Temporary Duty。アメリカの軍隊用語で出張を意味する。世界の僻地の出張記録!TDYの次は日常の雑感

現役時代の出張記録。人との出会いと感動。TDY編を終え、写真を交えた日常の雑感を綴る。

折々の写真&雑感 332

2021年07月23日 | エッセイ
 川崎の日本民家園に久しぶりに行った。コロナの影響で、あれほど多くいたボランティアの方々は誰一人いなかった。その所為か建物の内部に上がれるのは入り口近くにある原さんのお宅だけであった。

 我が家からは新宿経由で小田急線に乗らなければならないので行くのを躊躇っていた。だが、土曜日なら電車も空いているだろうと考え、意を決して日本民家園に行った。途中のスーパー・マーケットで昼食を買った。園内に蕎麦屋はあるが、外の休憩所で一人で食べる方が安全と考えたのだ。だが、失敗があった。蚊よけのスプレーを、どうせマスクをするのだからとその部分を除けて散布したのだ。マスクを外して食事をすることまでは考えなかった。食事中、蚊の集中攻撃にあったのには参った。


 元油屋を営んでいた井岡家の竈。ご存知のように、屋根の下は、例え土間であっても三脚の使用は許可されていない。それで縁側のように張り出た板敷きの上にカメラを水平に置き、リモート・コントローラーを使用してシャッタを切った。レリースでもよいが、三脚を使わない場合は長いコードが邪魔になる。


 佐地家の門。民家園に訪れる度に、この門を何度も何度も撮っている。この門を撮ることに依って今日の撮影が始まるのだとの覚悟のようなものを感じる。


 此の水車は現役であるが、最近は毎日動いていない。だが、今日は土曜日であるため勤務についていた。


 最初に手持ちで撮り、構図を決めてからISO感度を下げ、絞りをf11まで絞ってから井岡家の竈と同じ方法で撮った。




 中壇の右寄りの位置に白い点があるのにお気づきだろうか。板壁の節が抜けてしまった跡である。壁と云っても、この家は薄い板が一枚だけである。冬はさぞ寒かったであろうと想像する。




 菅原家を清宮家側から撮った。右下にあるのは船頭小屋である。
 
 凄い暑さと湿度だった。だが、家の中に入ると熱が遮断されて涼しい風が通り抜けていた。茅葺き屋根の威力を知らされた。だが、家の外に出ると地獄が待っていた。2時間ほどの撮影で逃げ帰ってきた。マダガスカル北部の海岸沿いで40度を超える暑さを何度も経験しているが、湿度が低いので辛さがなかった。だが、口で息をするとのどが焼けるように熱かった記憶がある。