私の友人の一人に髭の非常に濃い奴がいる。朝に剃っても午後になると目立つようになり、退社時間になるとかなり濃く目立つ。所謂「after 5 o‘clock shadow」だ。彼には他社に勤務するガール・フレンドがいた。何回目かのデートの時、「私に会いたければ、ちゃんと髭を剃ってから来なさいよ。そんな無精髭でよく会社を首にならないわね!」と強く云われた。一番気にしていることを云われた友人は何も云わずにその場を立ち去った。
現役を離れてからは、出かける日を除いて、日課であった朝の髭剃りを省略している。実に気分がいい。自由を得た気分だ。アルバイト、云いかえれば楽しみの一つで行っていたエキストラの有る日はきちんと髭を剃って参加していた。エキストラの仕事は前日にならないとどの番組の仕事を貰えたか、集合場所や時間もわからない。朝の4時半ごろに家を出なければならないこともあった。そんな時は前の日の入浴時に髭を剃る。通常は髭を剃って行くが、中には二、三日は髭を剃らないで来るようにと云われたこともあった。私は人並みの濃さだが、中には上記の友人並みに濃い奴もいた。彼は云われたことを忠実に守り、三日も髭を剃らないで参加した。鍾馗様のようであった。
エキストラの仕事は毎日あるわけではなかった。有れば嬉しかったが、無い日はそれ以上に嬉しかった。「何処へも行かなくて済む!」「面倒な髭剃りをしなくて済む!」何とも云えぬ解放感に浸れる。此の解放感を味わいたくてエキストラをやっていると云った仲間もいた。同感である。
今でもエキストラ時代の夢を見る。集合場所がわからず探し廻ったり、時間に遅れたりする夢だ。例えエキストラでも時間に遅れれば撮影に支障をきたす。何が何でも時間に間に合わせる。「サラリーマン時代より緊張しますね。責任感も出てきますね」と私に云った仲間もいた。プロの役者でありながら平気で遅刻する人もいる。今もテレビでよく見かける女優がその一人だった。本人は一流の女優と考えているらしいが、我々エキストラの間では「三流」で通っていた。男優でも女優でも、一流と云われる人たちが遅刻したことなど聞いた事がない。それなりの努力をしているのだ。
よせばいいのに、また土曜日に上野動物園に行ってしまった。案の定「北京動物園」と化していた。此の日は涼しくて助かったが、それでもパンダを目当てにやってきた人たちには過酷な幕開けであった。
キャノンEOS7DMkⅡに100-400mm、4.5-5.6Lを装着。 ISO:400、 f5.6、 1/80秒、 露出補正:-1/3、 WB:オート、 PLフィルター使用。
昨年の12月に上野動物園にやって来たオスの「ブラン」(5才)。三頭いるトラの中では一番若い。何年も上野動物園のトラを見てきたが、このように温泉でくつろぐように池の中に入ったトラを観たのは初めてであった。実にのんびりとしていた。
キャノンEOS7DMkⅡに100-400mm、4.5-5.6Lを装着。 ISO:400、 f5.6、 1/100秒、 露出補正:-1、 WB:オート、 PLフィルター使用。
キャノンEOS7DMkⅡに100-400mm、4.5-5.6Lを装着。 ISO:400、 f8、 1/125秒、 露出補正:-1/3、 WB:オート、 PLフィルター使用。
ご存知とは思うが、ホッキョクグマのメスは「デア」でオスが「イコロ」である。写真は二枚ともオスのイコロである。
キャノンEOS7DMkⅡに100-400mm、4.5-5.6Lを装着。 ISO:400、 f8、 1/100秒、 露出補正:-1/3、 WB:オート、 PLフィルター使用。
キャノンEOS7DMkⅡに100-400mm、4.5-5.6Lを装着。 ISO:100、 f11、 1/200秒、 露出補正:-1/3、 WB:オート。
嫁さん候補の「ユイ」に振られっぱなしの「ジロー」。応援してやりたいのだが、具体的にどのようにしてやればいいのか見当がつかない。気のせいか悲しげな眼をしているように見えた。
キャノンEOS7DMkⅡに100-400mm、4.5-5.6Lを装着。 ISO:100、 f11、 1/200秒、 露出補正:-1/3、 WB:オート。
このでかいあくびを観れば、そうでもないと安心した。ジローとは長い付き合いなので、一日も早く子孫を増やしてもらいたい。結婚適齢期は当の昔に迎えているのだ。
現役を離れてからは、出かける日を除いて、日課であった朝の髭剃りを省略している。実に気分がいい。自由を得た気分だ。アルバイト、云いかえれば楽しみの一つで行っていたエキストラの有る日はきちんと髭を剃って参加していた。エキストラの仕事は前日にならないとどの番組の仕事を貰えたか、集合場所や時間もわからない。朝の4時半ごろに家を出なければならないこともあった。そんな時は前の日の入浴時に髭を剃る。通常は髭を剃って行くが、中には二、三日は髭を剃らないで来るようにと云われたこともあった。私は人並みの濃さだが、中には上記の友人並みに濃い奴もいた。彼は云われたことを忠実に守り、三日も髭を剃らないで参加した。鍾馗様のようであった。
エキストラの仕事は毎日あるわけではなかった。有れば嬉しかったが、無い日はそれ以上に嬉しかった。「何処へも行かなくて済む!」「面倒な髭剃りをしなくて済む!」何とも云えぬ解放感に浸れる。此の解放感を味わいたくてエキストラをやっていると云った仲間もいた。同感である。
今でもエキストラ時代の夢を見る。集合場所がわからず探し廻ったり、時間に遅れたりする夢だ。例えエキストラでも時間に遅れれば撮影に支障をきたす。何が何でも時間に間に合わせる。「サラリーマン時代より緊張しますね。責任感も出てきますね」と私に云った仲間もいた。プロの役者でありながら平気で遅刻する人もいる。今もテレビでよく見かける女優がその一人だった。本人は一流の女優と考えているらしいが、我々エキストラの間では「三流」で通っていた。男優でも女優でも、一流と云われる人たちが遅刻したことなど聞いた事がない。それなりの努力をしているのだ。
よせばいいのに、また土曜日に上野動物園に行ってしまった。案の定「北京動物園」と化していた。此の日は涼しくて助かったが、それでもパンダを目当てにやってきた人たちには過酷な幕開けであった。
キャノンEOS7DMkⅡに100-400mm、4.5-5.6Lを装着。 ISO:400、 f5.6、 1/80秒、 露出補正:-1/3、 WB:オート、 PLフィルター使用。
昨年の12月に上野動物園にやって来たオスの「ブラン」(5才)。三頭いるトラの中では一番若い。何年も上野動物園のトラを見てきたが、このように温泉でくつろぐように池の中に入ったトラを観たのは初めてであった。実にのんびりとしていた。
キャノンEOS7DMkⅡに100-400mm、4.5-5.6Lを装着。 ISO:400、 f5.6、 1/100秒、 露出補正:-1、 WB:オート、 PLフィルター使用。
キャノンEOS7DMkⅡに100-400mm、4.5-5.6Lを装着。 ISO:400、 f8、 1/125秒、 露出補正:-1/3、 WB:オート、 PLフィルター使用。
ご存知とは思うが、ホッキョクグマのメスは「デア」でオスが「イコロ」である。写真は二枚ともオスのイコロである。
キャノンEOS7DMkⅡに100-400mm、4.5-5.6Lを装着。 ISO:400、 f8、 1/100秒、 露出補正:-1/3、 WB:オート、 PLフィルター使用。
キャノンEOS7DMkⅡに100-400mm、4.5-5.6Lを装着。 ISO:100、 f11、 1/200秒、 露出補正:-1/3、 WB:オート。
嫁さん候補の「ユイ」に振られっぱなしの「ジロー」。応援してやりたいのだが、具体的にどのようにしてやればいいのか見当がつかない。気のせいか悲しげな眼をしているように見えた。
キャノンEOS7DMkⅡに100-400mm、4.5-5.6Lを装着。 ISO:100、 f11、 1/200秒、 露出補正:-1/3、 WB:オート。
このでかいあくびを観れば、そうでもないと安心した。ジローとは長い付き合いなので、一日も早く子孫を増やしてもらいたい。結婚適齢期は当の昔に迎えているのだ。