過労死とか過労による自殺とかのニュースに接するたびに暗い気持ちになる。日本人の多くはアメリカ人の勤務態度を怠惰だとか効率が悪いと考えているようだが、私はそうは思わない。彼らの仕事の手順は実に合理的である。その合理性からコンピューターの基礎が生まれたとお考え頂きたい。
アメリカの公務員の最たるものは軍人であると思う。以前にも述べたように、私は15年ほどアメリカの空軍で働いた。その間、上司の許可なしに、或いは命令なしに残業をしたことは一度もなかった。アメリカでは「人」や「労働時間」に給料を払うのではなく、「仕事」、云い換えれば「職種」に給料を払うのである。その仕事を一週間で、或いは一カ月で終わらせる事が出来るなら、その代価として給料を払うのである。従って、一日に8時間働いてその仕事を規定の日数で終わらせる事が出来ないのは、その人間の能力がない証拠である。そのような考え方の下では残業は恥である。但し、通常の仕事以外に特別な仕事が派生してしまったときは、上司から残業をお願いされたり命令されたりする。当然に高額な残業手当が出た。
この仕事には、このような能力のある人間なら何時間で終わらせる事が出来るとの判断を、過去の膨大なデータから専門家が調べ、その「仕事」(「職種」)の給与の額を決めている。と云うことは、その仕事に就き、その給料を受取っている以上、規定の時間内で終わらせなければ、その給料を貰う資格がないのである。終わらせることが出来なければ、恥を忍んで残業するしかない。当然のこと残業手当は出ない。
与えられた仕事を終らせてしまえば、席を離れてしまっても読書をしていても問題はなかった。私はさっさと仕事を済ませ、隣のビルに遊びに行ってしまったことが月に何度もあった。また、勤務時間中でも床屋に行くことは許されていた。常に身体を清潔に保つことは軍人及び軍属の義務であった。自分の名前が書かれている白板の行き先欄に「Hair Cut(散髪)」と書いて基地内の床屋に行っていた。余談だが、昼食に小瓶のビールを一本なら飲むことを許されていた。私はその小瓶一本で酔っ払って寝てしまったことが何度もあるが、規定の一本なので咎められることはなかった。ただ、上司から「頼むから、忙しいときは飲まないでくれ」とは云われた。
30代の頃、「おわら風の盆」の踊り手の名人を主題にした小説を読んだ。それ以来毎年風の盆に行きたいと願っていたが、仕事が忙しく実現しなかった。それがやっと実現したのが2005年の9月であった。小説から想像していたよりずっと俗っぽくなり、会場は観光客で埋め尽くされていた。それでも風の盆の雰囲気は多少は残されていたようで、懲りずに2008年にも行ったのである。最初の2枚が2005年で後の4枚が2008年の写真である。

キャノンEOS10DにEF28-135mm、f3.5-5.6を装着。 ISO:400、 f4、 1/60秒、 露出補正:±0、 WB:オート。

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キャノンEOS5DにEF70-200mm、2.8Lを装着。 ISO:800、 f5.6、 1/60秒、 露出補正:-1、 WB:オート。

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キャノンEOS5DにEF70-200mm、2.8Lを装着。 ISO:800、 f2.8、 1/50秒、 露出補正:-1/3、 WB:オート。

キャノンEOS5DにEF70-200mm、2.8Lを装着。 ISO:800、 f2.8、 1/25秒、 露出補正:-1、 WB:オート。
2017年7月9日より、更新日を月曜日に代え、毎週日曜日に致しました。来週も貴方さまにご購読頂ければ、この上ない光栄です。
アメリカの公務員の最たるものは軍人であると思う。以前にも述べたように、私は15年ほどアメリカの空軍で働いた。その間、上司の許可なしに、或いは命令なしに残業をしたことは一度もなかった。アメリカでは「人」や「労働時間」に給料を払うのではなく、「仕事」、云い換えれば「職種」に給料を払うのである。その仕事を一週間で、或いは一カ月で終わらせる事が出来るなら、その代価として給料を払うのである。従って、一日に8時間働いてその仕事を規定の日数で終わらせる事が出来ないのは、その人間の能力がない証拠である。そのような考え方の下では残業は恥である。但し、通常の仕事以外に特別な仕事が派生してしまったときは、上司から残業をお願いされたり命令されたりする。当然に高額な残業手当が出た。
この仕事には、このような能力のある人間なら何時間で終わらせる事が出来るとの判断を、過去の膨大なデータから専門家が調べ、その「仕事」(「職種」)の給与の額を決めている。と云うことは、その仕事に就き、その給料を受取っている以上、規定の時間内で終わらせなければ、その給料を貰う資格がないのである。終わらせることが出来なければ、恥を忍んで残業するしかない。当然のこと残業手当は出ない。
与えられた仕事を終らせてしまえば、席を離れてしまっても読書をしていても問題はなかった。私はさっさと仕事を済ませ、隣のビルに遊びに行ってしまったことが月に何度もあった。また、勤務時間中でも床屋に行くことは許されていた。常に身体を清潔に保つことは軍人及び軍属の義務であった。自分の名前が書かれている白板の行き先欄に「Hair Cut(散髪)」と書いて基地内の床屋に行っていた。余談だが、昼食に小瓶のビールを一本なら飲むことを許されていた。私はその小瓶一本で酔っ払って寝てしまったことが何度もあるが、規定の一本なので咎められることはなかった。ただ、上司から「頼むから、忙しいときは飲まないでくれ」とは云われた。
30代の頃、「おわら風の盆」の踊り手の名人を主題にした小説を読んだ。それ以来毎年風の盆に行きたいと願っていたが、仕事が忙しく実現しなかった。それがやっと実現したのが2005年の9月であった。小説から想像していたよりずっと俗っぽくなり、会場は観光客で埋め尽くされていた。それでも風の盆の雰囲気は多少は残されていたようで、懲りずに2008年にも行ったのである。最初の2枚が2005年で後の4枚が2008年の写真である。

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キャノンEOS5DにEF70-200mm、2.8Lを装着。 ISO:800、 f2.8、 1/50秒、 露出補正:-1/3、 WB:オート。

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