マレーシアのペナンにインド人が経営するカレーの旨いレストランがある。レストランと云っても掘っ立て小屋に多少手直しをしたような店である。だが、お昼時には溢れるほどの客が群がる。店には入り切れず、外にある粗末なテーブルとガタがきている椅子に競って座る。私もその一人だった。大皿の上には火傷しそうなカレーがインディカ米の横にあふれるばかりに乗せられていた。具は肉ではなく、骨のついたままの白身の魚である。何と云う魚か知らない。辛かったが、実に美味かった。
夢中になって食べていると。スニーカーが何かに触られているように感じた。見るとネコが私のスニーカーの甲をトントンと叩いている。そして顔をじっと私の方に向けていた。腹をすかせた野良猫が私に餌をねだっていることと理解した。店員に小さい皿を持ってくるように云い、魚から骨を外し、カレーをきれいに取り去り、熱を冷まし、店員が持ってきた欠けた皿の上に乗せてネコの前に置いた。むさぶるように食べた。終わるとすぐに次を要求された。何回か繰り返されると面倒になり、カレーのついたままの魚を与えた。猫はそれを旨そうに食べた。この店に出入りしているネコどもは辛い味に慣れてしまっているのだろうか。可愛い猫だった。
我が家に二匹のネコと犬がいるのに、双子の上の娘が新宿からネコを拾ってきた。親に見捨てられた子ネコは辛うじて息をしている状態だった。急いで近くの獣医に連れて行くと即座に入院と云われた。5日程の入院で見違えるように元気になり、四つの足でしっかりと立っていた。そして全身が身ぎれいになっていた。
死にそうだった子ネコはポッチャリした、大振りの猫に成長した。雌ネコだった。彼女は私が食事をしていると私の太ももに前足を乗せ、じっと私を見上げるのが常だった。食べ物をねだっているのだ。決して声は出さないが、その目は真剣だった。娘や家内たちからは、それ以上に太らせないでと云われるが、その目を見るとつい食べ物を与えてしまう。
そんなわけで、くみしやすい私に一番懐いていた。ある日テーブルから消しゴムを落とすと夢中でそれを追いかけ、咥えてきて私の足元に置いた。それがきっかけで遊びが始まった。消しゴムを放り投げると猛スピードでそれを追いかけ、咥えてきて私の足元に置く。私が手を出しても、素知らぬ顔で床に置く。放り投げるのをやめると全身で催促される。時には無口な彼女がニャーと声を出す。咥えてきた消しゴムを渡せと手を出しても、それを無視して床に置く。ここが犬との違いのようだ。
何年かぶりに、子安運河に行ってきた。梅雨の最中に奇跡的に雨が止み、その上太陽まで顔を出してくれた。我々の写真仲間には二枚の「晴女」の秘密兵器がおいでになる。実にありがたい。
漁師町の中に寿司屋が開店した。だが、その店はお寿司やお刺身の特別な料理は予約が必要で、お昼を食べに行っても簡単なものしか食べられない。「穴子重」を注文した。白焼きの穴子がご飯の上に乗っていた。初めて食べる穴子の白焼きだった。

キヤノンEOS5DMkⅣに24-105mm、4Lを装着。 ISO:100、 f16、 1/90秒、 露出補正:-1、 WB:オート。

キヤノンEOS5DMkⅣに24-105mm、4Lを装着。 ISO:100、 f16、 1/125秒、 露出補正:-1、 WB:オート。

キヤノンEOS5DMkⅣに24-105mm、4Lを装着。 ISO:100、 f16、 1/90秒、 露出補正:-1、 WB:オート。

キヤノンEOS5DMkⅣに24-105mm、4Lを装着。 ISO:100、 f16、 1/90秒、 露出補正:-1、 WB:オート。

キヤノンEOS5DMkⅣに24-105mm、4Lを装着。 ISO:100、 f16、 1/20秒、 露出補正:-1、 WB:オート。
お昼を食べたすし屋の壁に昔の子安運河のモノクロ写真が貼ってあった。非常に風情のある写真に感銘を受けた。昼食後は、そのモノクロ写真を真似しようとカメラの設定をモノクロに変更した。最初の写真がこののんびりとくつろぐニャンコロだった。

キヤノンEOS5DMkⅣに24-105mm、4Lを装着。 ISO:200、 f16、 1/45秒、 露出補正:-1、 WB:オート。

キヤノンEOS5DMkⅣに24-105mm、4Lを装着。 ISO:100、 f16、 1/180秒、 露出補正:-1、 WB:オート。

キヤノンEOS5DMkⅣに24-105mm、4Lを装着。 ISO:100、 f11、 1/45秒、 露出補正:-1、 WB:オート。
窓ガラスの向こうにネコがいた。目を凝らしてじっと私の方を見ていた。ガラス戸は汚れていたが、撮ってみると意外と雰囲気があった。
夢中になって食べていると。スニーカーが何かに触られているように感じた。見るとネコが私のスニーカーの甲をトントンと叩いている。そして顔をじっと私の方に向けていた。腹をすかせた野良猫が私に餌をねだっていることと理解した。店員に小さい皿を持ってくるように云い、魚から骨を外し、カレーをきれいに取り去り、熱を冷まし、店員が持ってきた欠けた皿の上に乗せてネコの前に置いた。むさぶるように食べた。終わるとすぐに次を要求された。何回か繰り返されると面倒になり、カレーのついたままの魚を与えた。猫はそれを旨そうに食べた。この店に出入りしているネコどもは辛い味に慣れてしまっているのだろうか。可愛い猫だった。
我が家に二匹のネコと犬がいるのに、双子の上の娘が新宿からネコを拾ってきた。親に見捨てられた子ネコは辛うじて息をしている状態だった。急いで近くの獣医に連れて行くと即座に入院と云われた。5日程の入院で見違えるように元気になり、四つの足でしっかりと立っていた。そして全身が身ぎれいになっていた。
死にそうだった子ネコはポッチャリした、大振りの猫に成長した。雌ネコだった。彼女は私が食事をしていると私の太ももに前足を乗せ、じっと私を見上げるのが常だった。食べ物をねだっているのだ。決して声は出さないが、その目は真剣だった。娘や家内たちからは、それ以上に太らせないでと云われるが、その目を見るとつい食べ物を与えてしまう。
そんなわけで、くみしやすい私に一番懐いていた。ある日テーブルから消しゴムを落とすと夢中でそれを追いかけ、咥えてきて私の足元に置いた。それがきっかけで遊びが始まった。消しゴムを放り投げると猛スピードでそれを追いかけ、咥えてきて私の足元に置く。私が手を出しても、素知らぬ顔で床に置く。放り投げるのをやめると全身で催促される。時には無口な彼女がニャーと声を出す。咥えてきた消しゴムを渡せと手を出しても、それを無視して床に置く。ここが犬との違いのようだ。
何年かぶりに、子安運河に行ってきた。梅雨の最中に奇跡的に雨が止み、その上太陽まで顔を出してくれた。我々の写真仲間には二枚の「晴女」の秘密兵器がおいでになる。実にありがたい。
漁師町の中に寿司屋が開店した。だが、その店はお寿司やお刺身の特別な料理は予約が必要で、お昼を食べに行っても簡単なものしか食べられない。「穴子重」を注文した。白焼きの穴子がご飯の上に乗っていた。初めて食べる穴子の白焼きだった。

キヤノンEOS5DMkⅣに24-105mm、4Lを装着。 ISO:100、 f16、 1/90秒、 露出補正:-1、 WB:オート。

キヤノンEOS5DMkⅣに24-105mm、4Lを装着。 ISO:100、 f16、 1/125秒、 露出補正:-1、 WB:オート。

キヤノンEOS5DMkⅣに24-105mm、4Lを装着。 ISO:100、 f16、 1/90秒、 露出補正:-1、 WB:オート。

キヤノンEOS5DMkⅣに24-105mm、4Lを装着。 ISO:100、 f16、 1/90秒、 露出補正:-1、 WB:オート。

キヤノンEOS5DMkⅣに24-105mm、4Lを装着。 ISO:100、 f16、 1/20秒、 露出補正:-1、 WB:オート。
お昼を食べたすし屋の壁に昔の子安運河のモノクロ写真が貼ってあった。非常に風情のある写真に感銘を受けた。昼食後は、そのモノクロ写真を真似しようとカメラの設定をモノクロに変更した。最初の写真がこののんびりとくつろぐニャンコロだった。

キヤノンEOS5DMkⅣに24-105mm、4Lを装着。 ISO:200、 f16、 1/45秒、 露出補正:-1、 WB:オート。

キヤノンEOS5DMkⅣに24-105mm、4Lを装着。 ISO:100、 f16、 1/180秒、 露出補正:-1、 WB:オート。

キヤノンEOS5DMkⅣに24-105mm、4Lを装着。 ISO:100、 f11、 1/45秒、 露出補正:-1、 WB:オート。
窓ガラスの向こうにネコがいた。目を凝らしてじっと私の方を見ていた。ガラス戸は汚れていたが、撮ってみると意外と雰囲気があった。