2017年の最終ブログ(「折々の写真&雑感」146)で黒人の肌の色について多少書いた。このことに関し多くの方々から色々な質問を頂いた。私は歴史学者でもないし人種の専門家でもないが、アメリカの空軍で得た知識と貿易業から得た経験から多少のことはご説明出来ると思う。
アメリカ人が一般に云う「黒人」とは、アフリカから奴隷商人によって連れてこられたアフリカ人とその子孫である。色が黒いからと云ってエチオピア人、インド人及びその他の地域の人たちは「黒人」のカテゴリーには入れていない。而し、何らかの事情に依って他の国に暮らす人たちの中にも「黒人」はいる。だが、不思議なことに現在アフリカに住んでいる人たちや観光でアメリカにやって来る人たちのことを「黒人」とは云わないらしい。単に「アフリカ人」と呼び、その国名がわかれば「ケニア人」とか「コンゴ人」と呼んでいる。「黒人」に対する根強い人種差別から、このように区別しているのではなかろうか?差別をしていないと表面的には取繕っているが、その根は深いと私は感じている。
同じアフリカからの黒人でも、先のブログで触れたように肌の色が違う。濃さが違うと云った方がいいかもしれない。私と同じ事務所に黒人の大尉がいた。士官学校ではないが、南部の州立大学を出て空軍に入った。将校になるための試験を受けて少尉になり、中尉、大尉と昇官した。私とは仕事の内容が違っていたが、仲は良かった。彼に昼食を誘われ、将校クラブに行った時に私が疑問に思っていた黒人の肌の色の差について聞いた事があった。彼は次のように説明してくれた。「アフリカでは、その部族により色が違う。真っ黒だったり、薄茶色だったりするが、あのライアン二等兵のような肌の色は特別のような気がする。アメリカに連れて来られてからは色々な種族が交じり合い、その部族独特の肌の色を持っている黒人は少ないのではないだろうか」。アフリカ大陸から自主的にマダガスカルに渡って来たアフリカ系の住民の殆どは他の部族と交じり合っていない。現在は差ほどではないが、以前は厳然と部族間同士の住みわけがあった故であろうか。
ニグロ(Negro)は黒人を指す正式な学術用語であるが、ニガー(Nigger)は蔑称である。それが「Colored Person」(色付きの人)と呼ばれるようになり、現在は「アフリカ系アメリカ人」と呼ばれている。
かなり古い話だが、朝鮮戦争が終わったころ、白人と黒人との仲が極端に悪くなった時期があった。それを解決するために、「アフリカに帰るなら一人につき100万円を支払う」と当時の白人が中心だった政府が提案したそうだ。だが、誰一人100万円を受取らなかったと聞いている。現在の金額に直せば何千万円だったのではなかろうか。
先の大雪の翌日に、小田急線が通常通り運航していることを確かめてから日本民家園に行った。9時半の開園に間に合うように急いで行ったが、到着してみると「開園は12時頃」との張り紙があった。雪掻きをする前に客を入れるわけにはいかないとの配慮はありがたいが、我々は雪景色を撮りに来たのであるから、雪かきの前に入りたかった。結局は10時半ごろに開園になったが、私はビジター・センターでのんびり待っていたので、少し遅れてしまった。
嬉しいことに、偶然二人の写真仲間と園内で一緒になった。「こんな日に写真を撮りに行くなんて!」と家内に呆れられたが、仲間はいたのだ。お二人とも、行けば私がいると確信していたようだ。だが、残念なことに天気が良すぎてどんどん雪が溶けていった。而し、手がかじかむ程に寒いよりは良かったかもしれない。
キヤノンEOS5Dに24-105mm、4Lを装着。 ISO:100、 f11、 1/200秒、 露出補正:-1、 WB:オート。
日本民家園の入り口の前の道路。一般車の通行が禁止されているので生田緑地関係者の足跡だけが残されていた。
キヤノンEOS5Dに24-105mm、4Lを装着。 ISO:100、 f11、 1/40秒、 露出補正:-1、 WB:オート。
キヤノンEOS5Dに24-105mm、4Lを装着。 ISO:100、 f11、 1/200秒、 露出補正:-1、 WB:オート。
キヤノンEOS5Dに24-105mm、4Lを装着。 ISO:100、 f11、 1/200秒、 露出補正:-1、 WB:オート。
キヤノンEOS5Dに24-105mm、4Lを装着。 ISO:100、 f16、 1/25秒、 露出補正:-1、 WB:オート。
キヤノンEOS5Dに24-105mm、4Lを装着。 ISO:100、 f16、 1/125秒、 露出補正:-1、 WB:オート。
キヤノンEOS5Dに24-105mm、4Lを装着。 ISO:100、 f16、 1/200秒、 露出補正:-1、 WB:オート。
キヤノンEOS5Dに24-105mm、4Lを装着。 ISO:100、 f11、 1/20秒、 露出補正:-1、 WB:オート。
「訂正とお詫び」
2017年12月24日付の「折々の写真&雑感」145に、今回のモモコの出産に関して「コモモ、モモカに次いで三匹目」と書きましたが、モモコは2000年7月3日に長男のモモタロウを出産していたとのご指摘を友人から頂きました。現在は上野動物園には居ませんが、確かにモモコはモモタロウを出産していました。調べが行き届かず、誠に申訳ございませんでした。
アメリカ人が一般に云う「黒人」とは、アフリカから奴隷商人によって連れてこられたアフリカ人とその子孫である。色が黒いからと云ってエチオピア人、インド人及びその他の地域の人たちは「黒人」のカテゴリーには入れていない。而し、何らかの事情に依って他の国に暮らす人たちの中にも「黒人」はいる。だが、不思議なことに現在アフリカに住んでいる人たちや観光でアメリカにやって来る人たちのことを「黒人」とは云わないらしい。単に「アフリカ人」と呼び、その国名がわかれば「ケニア人」とか「コンゴ人」と呼んでいる。「黒人」に対する根強い人種差別から、このように区別しているのではなかろうか?差別をしていないと表面的には取繕っているが、その根は深いと私は感じている。
同じアフリカからの黒人でも、先のブログで触れたように肌の色が違う。濃さが違うと云った方がいいかもしれない。私と同じ事務所に黒人の大尉がいた。士官学校ではないが、南部の州立大学を出て空軍に入った。将校になるための試験を受けて少尉になり、中尉、大尉と昇官した。私とは仕事の内容が違っていたが、仲は良かった。彼に昼食を誘われ、将校クラブに行った時に私が疑問に思っていた黒人の肌の色の差について聞いた事があった。彼は次のように説明してくれた。「アフリカでは、その部族により色が違う。真っ黒だったり、薄茶色だったりするが、あのライアン二等兵のような肌の色は特別のような気がする。アメリカに連れて来られてからは色々な種族が交じり合い、その部族独特の肌の色を持っている黒人は少ないのではないだろうか」。アフリカ大陸から自主的にマダガスカルに渡って来たアフリカ系の住民の殆どは他の部族と交じり合っていない。現在は差ほどではないが、以前は厳然と部族間同士の住みわけがあった故であろうか。
ニグロ(Negro)は黒人を指す正式な学術用語であるが、ニガー(Nigger)は蔑称である。それが「Colored Person」(色付きの人)と呼ばれるようになり、現在は「アフリカ系アメリカ人」と呼ばれている。
かなり古い話だが、朝鮮戦争が終わったころ、白人と黒人との仲が極端に悪くなった時期があった。それを解決するために、「アフリカに帰るなら一人につき100万円を支払う」と当時の白人が中心だった政府が提案したそうだ。だが、誰一人100万円を受取らなかったと聞いている。現在の金額に直せば何千万円だったのではなかろうか。
先の大雪の翌日に、小田急線が通常通り運航していることを確かめてから日本民家園に行った。9時半の開園に間に合うように急いで行ったが、到着してみると「開園は12時頃」との張り紙があった。雪掻きをする前に客を入れるわけにはいかないとの配慮はありがたいが、我々は雪景色を撮りに来たのであるから、雪かきの前に入りたかった。結局は10時半ごろに開園になったが、私はビジター・センターでのんびり待っていたので、少し遅れてしまった。
嬉しいことに、偶然二人の写真仲間と園内で一緒になった。「こんな日に写真を撮りに行くなんて!」と家内に呆れられたが、仲間はいたのだ。お二人とも、行けば私がいると確信していたようだ。だが、残念なことに天気が良すぎてどんどん雪が溶けていった。而し、手がかじかむ程に寒いよりは良かったかもしれない。
キヤノンEOS5Dに24-105mm、4Lを装着。 ISO:100、 f11、 1/200秒、 露出補正:-1、 WB:オート。
日本民家園の入り口の前の道路。一般車の通行が禁止されているので生田緑地関係者の足跡だけが残されていた。
キヤノンEOS5Dに24-105mm、4Lを装着。 ISO:100、 f11、 1/40秒、 露出補正:-1、 WB:オート。
キヤノンEOS5Dに24-105mm、4Lを装着。 ISO:100、 f11、 1/200秒、 露出補正:-1、 WB:オート。
キヤノンEOS5Dに24-105mm、4Lを装着。 ISO:100、 f11、 1/200秒、 露出補正:-1、 WB:オート。
キヤノンEOS5Dに24-105mm、4Lを装着。 ISO:100、 f16、 1/25秒、 露出補正:-1、 WB:オート。
キヤノンEOS5Dに24-105mm、4Lを装着。 ISO:100、 f16、 1/125秒、 露出補正:-1、 WB:オート。
キヤノンEOS5Dに24-105mm、4Lを装着。 ISO:100、 f16、 1/200秒、 露出補正:-1、 WB:オート。
キヤノンEOS5Dに24-105mm、4Lを装着。 ISO:100、 f11、 1/20秒、 露出補正:-1、 WB:オート。
「訂正とお詫び」
2017年12月24日付の「折々の写真&雑感」145に、今回のモモコの出産に関して「コモモ、モモカに次いで三匹目」と書きましたが、モモコは2000年7月3日に長男のモモタロウを出産していたとのご指摘を友人から頂きました。現在は上野動物園には居ませんが、確かにモモコはモモタロウを出産していました。調べが行き届かず、誠に申訳ございませんでした。