かまぼこをそれ程好きではなかった。出されれば食べたが、自分から進んで食べたいとは思っていなかった。10代が終る頃に仙台の笹かまぼこを初めて食べた。なんと美味であったことか。それ以来かまぼこに対する評価が変った。そして、笹かまぼこを抜くほどの美味しいかまぼこに出会ったことはない。小田原の、東海道線の踏切近くにあるかまぼこ店のかまぼこが美味しいとの評判であった。当時の吉田茂首相がわざわざ車を停めさせて購入したと云われている。だが、その店のかまぼこでも、私にとっては仙台の笹かまぼこに太刀打ち出来るものではないと思っている。
当時、食卓に出された笹かまぼこは一枚であった。それ程に大きく、一枚でも充分な量であった。それがどんどん小さくなってきた。今では二枚出されても満足出来ない。仙台の笹かまぼこの名店である「阿部蒲鉾」と「鐘崎蒲鉾」の笹かまぼこの味は、いくら小さくなっても流石である。
スーパーマーケットで売っている笹かまぼこは、形はそれを真似ているが、味は天と地ほどの差がある。それに、上記二店の名品と比べてはるかに小さい。値も格段に違うので仕方ないと云えばそれまでだが、「笹かまぼこ」を名乗るならそれ相応の品物にして頂きたい。
私は食い意地が張っているので、味だけではなく大きさにも拘る。その大きさが年々小さくなっていくような気がしてならない。それに引き換え、日本の米は驚くほどに進化を遂げている。粒が大きくなり、味が年々よくなっている。白米のご飯には非常な拘りを持っている。従って混ぜご飯にはそれほどの興味を感じない。あくまでも白いご飯である。息子や娘たちが小学生のころ、彼らはご飯とおかずの区別をしていなかった。ご飯を食べるためのおかずではなく、ご飯もおかずも同一線上の食べ物だとの認識を持っていたのだ。我が家の子供たちだけではなく、食料の豊富になってから生まれてきた子たち共通の認識のように感じる。中には同一線上ではなく、なんとはなしにご飯とおかずとの認識を持っている若者はいる。
下の写真の日本民家園に行ったのは10月の終りで、紅葉には程遠かったが年間パスが切れる前に、せこいようだが、もう一度行っておこうと思い立って行ったのだ。
水車の前で、三澤家で一緒になった白人の二人連れのご婦人たちとまた顔を合わせた。「またお会いしましたわね」と笑顔を向けられた。そして「素晴らしい場所ですね。初めての日本民家園に興奮しています」といきなり云われた。「そうでしょう、私は年間パスを買って、最低でも年に5回や6回は来ます」と云うと、「私も年間パスを買いましたわ。600円でした」。それを聞いて65歳以上だと判断したが、白人にしては若く見えた。そして非常に上品な感じの美人だった。「私は自由ヶ丘に住んでいますが、友人は明日ベルギーに帰ります」。その友人は私に笑顔を向けて頷いた。
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この#250が本年最後のブログになります。最後までお付き合い頂き,深く感謝致します。また、ご購読者の皆様にはよいお年を迎えられることを心より願っております。次回、一月五日の#251でお目にかかれるのを楽しみに致しております。
当時、食卓に出された笹かまぼこは一枚であった。それ程に大きく、一枚でも充分な量であった。それがどんどん小さくなってきた。今では二枚出されても満足出来ない。仙台の笹かまぼこの名店である「阿部蒲鉾」と「鐘崎蒲鉾」の笹かまぼこの味は、いくら小さくなっても流石である。
スーパーマーケットで売っている笹かまぼこは、形はそれを真似ているが、味は天と地ほどの差がある。それに、上記二店の名品と比べてはるかに小さい。値も格段に違うので仕方ないと云えばそれまでだが、「笹かまぼこ」を名乗るならそれ相応の品物にして頂きたい。
私は食い意地が張っているので、味だけではなく大きさにも拘る。その大きさが年々小さくなっていくような気がしてならない。それに引き換え、日本の米は驚くほどに進化を遂げている。粒が大きくなり、味が年々よくなっている。白米のご飯には非常な拘りを持っている。従って混ぜご飯にはそれほどの興味を感じない。あくまでも白いご飯である。息子や娘たちが小学生のころ、彼らはご飯とおかずの区別をしていなかった。ご飯を食べるためのおかずではなく、ご飯もおかずも同一線上の食べ物だとの認識を持っていたのだ。我が家の子供たちだけではなく、食料の豊富になってから生まれてきた子たち共通の認識のように感じる。中には同一線上ではなく、なんとはなしにご飯とおかずとの認識を持っている若者はいる。
下の写真の日本民家園に行ったのは10月の終りで、紅葉には程遠かったが年間パスが切れる前に、せこいようだが、もう一度行っておこうと思い立って行ったのだ。
水車の前で、三澤家で一緒になった白人の二人連れのご婦人たちとまた顔を合わせた。「またお会いしましたわね」と笑顔を向けられた。そして「素晴らしい場所ですね。初めての日本民家園に興奮しています」といきなり云われた。「そうでしょう、私は年間パスを買って、最低でも年に5回や6回は来ます」と云うと、「私も年間パスを買いましたわ。600円でした」。それを聞いて65歳以上だと判断したが、白人にしては若く見えた。そして非常に上品な感じの美人だった。「私は自由ヶ丘に住んでいますが、友人は明日ベルギーに帰ります」。その友人は私に笑顔を向けて頷いた。
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