◇ 教育と競争
竹田茂夫(法政大教授)
大阪維新の会の教育条例案は、政治家による教育目標の設定や解雇の脅しによる教育委員・教員の支配などを柱とするものだが、この恐るべき条例案はエンロンの職場統治を想起させる。
エンロンは一九九〇年代に急成長した米国のエネルギー関連企業で、二〇〇〇年末に時価総額で全米第七位という巨大企業だったが、そのわずか一年後に破綻した。
エンロンは事業・会計手法・企業組 . . . 本文を読む
◆ 量産される不当判決(補足)
…最近の主な最高裁判決…
5月30日 最高裁第二小法廷(須藤正彦裁判長)再雇用拒否処分取消等請求事件=上告棄却
6月 6日 最高裁第一小法廷(白木勇裁判長)損害賭償請求事件=上告棄却
6月14日 最高裁第三小法廷(田原睦夫裁判長)処分取消訴訟=上告棄却
6月21日 最高裁第三小法廷(大谷剛彦裁判長)広島・戒告処分取消訴訟=上告棄却
6月22日 最高裁第 . . . 本文を読む
量産される不当判決(下)
◆ 司法原則を逸脱する最高裁
予防訴訟原告団共同代表 永井栄俊
◆ 現代に生き残るお白州の思想
最高裁の法廷は、地裁・高裁のそれとは根本的に異なる。
地裁・高裁では、原告と被告側が左右に分かれ相対するように席が作られている。そしてその中間に裁判官席がある。いうならば、ボクシングのレフリーのような位置である。双方が弁論を競い、裁判官がそれを判定するような席の作りに . . . 本文を読む