<転送歓迎>(重複ご容赦)・「都教委包囲首都圏ネットワーク」・「千葉高教組」・「新芽ML」の渡部です。
東京でまた一つ、新たな「君が代」不起立裁判が始まりました。
(後方に、入学式不起立者処分発令への抗議・支援行動(5月28日)も紹介しておきました)
提訴したのは、この3月まで八王子第五中の夜間中学で働いていた(定年で退職)近藤順一さん。
近藤さんはこれまで4回の処分を受けています。
・2007年 卒業式不起立・不斉唱により戒告処分
・2008年 同上 減給10分の1(1ヶ月)
・2009年 同上 減給10分の1(6ヶ月)
・2010年 同上 停職1月
うち、上の3回の処分に対し東京地裁に一括提訴。
下の1回(停職1月)は現在都人事委員会に不服審査請求中(3ヵ月後に裁判に合流予定)。
本日(5月17日)は、その第一回公判で、近藤さんの<意見陳述>が行われました。
以下はその抜粋です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「都教委は、私の行為を信用失墜行為としていますが、これは全く転倒した考えであり、『日の丸・君が代』を学校現場に強制する都教委にこそ非があり、私は一教員としてその職責を全うするため、不起立・不斉唱にいたりました。」
「私は政治思想的立場としては、浮き草のように揺れ動く無党派浮遊層の一人ですが、『武器無き民』として、内外のいかなる方面からの抑圧や強制に対しても非暴力不服従の抵抗を採りたいと考えています。
これが私の思想的核心であり、『日の丸・君が代』強制を受忍できない一つの理由です。」
「33年間、東京の教育に携わり、後半の17年間、夜間中学で働いてきました。
夜間中学では、戦災孤児、在日朝鮮人、中国からの引揚者等アジア太平洋戦争の影響を強く受けてきた方が学んできました。
現在では、約9割が来日外国人です。・・
外国人生徒は日本の学校とその教員が歴史的問題、現実の問題にどう対処しているのかをしっかりと見ていることを強く感じました。」
「国旗・国歌について、プロトコール(国際儀礼)の名で強制を合理化する視点がありますが、日々生徒と接して感じることは、お互いの国家、文化を尊重する自由で寛容ある対応こそ国際的信用を回復する道であり、『日の丸・君が代』を強制すること、儀礼を強制することは、国際的信用失墜行為であります。」
「都教委の強制は、教育課程において、生徒への直接指導の場面で教員がその態度、行動で示すことを強制しています。・・・
そのような情況に立たされた教員に可能な公務とは、生徒に異なる考え、異なる行動があること、不起立・不斉唱によって多様な道があることを身体で示すことしかありません。」
「それが生徒の学習権を保障すること、教員として範を示すことであり、一定の制限はあっても教員の教授の自由は認められるべきだと思います。」
「校内では生活指導の責任者でした。
生徒間で起こる暴力事件やいじめについて、加害者側を厳しく指導すると同時に、被害者にも暴力的報復にでないこと、決して泣き寝入りしないことを指導してきました。
私の不起立・不斉唱はこの指導理念と同一線上にあります。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
終了後の報告集会で、近藤さんは次のようなことを述べました。
「通達から7年、強制が普遍化しつつある。
しかし、それが当たり前になってはならない。
強制は思想・良心の自由を直撃するものだ。
学校現場で教員の心が折れる、教員に恥をかかせる、強制だ。
曖昧な姿勢ではいられない。
妥協なき闘いをする必要があると考えて裁判を起した。
この裁判を通じて、現場の人たちに『不起立・不斉唱』の意義を伝えていきたい。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<入学式不起立者処分発令抗議・支援行動>
5月28日(金) 13:30~
都教職員研修センター前にて(JR水道橋駅すぐ)
該当者は3名(うち1名は初めて)。
弾圧に抗して、闘いの火は確かに受け継がれています。
都教委は抗議行動を嫌がっています。
多数抗議行動に駆けつけて下さい。
*********************************************************
「都教委包囲首都圏ネットワーク」のブログのアドレス
http://kenken.cscblog.jp/
「千葉高教組『日の丸・君が代』対策委員会」のホームページ
http://homepage3.nifty.com/hinokimi/
東京でまた一つ、新たな「君が代」不起立裁判が始まりました。
(後方に、入学式不起立者処分発令への抗議・支援行動(5月28日)も紹介しておきました)
提訴したのは、この3月まで八王子第五中の夜間中学で働いていた(定年で退職)近藤順一さん。
近藤さんはこれまで4回の処分を受けています。
・2007年 卒業式不起立・不斉唱により戒告処分
・2008年 同上 減給10分の1(1ヶ月)
・2009年 同上 減給10分の1(6ヶ月)
・2010年 同上 停職1月
うち、上の3回の処分に対し東京地裁に一括提訴。
下の1回(停職1月)は現在都人事委員会に不服審査請求中(3ヵ月後に裁判に合流予定)。
本日(5月17日)は、その第一回公判で、近藤さんの<意見陳述>が行われました。
以下はその抜粋です。
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「都教委は、私の行為を信用失墜行為としていますが、これは全く転倒した考えであり、『日の丸・君が代』を学校現場に強制する都教委にこそ非があり、私は一教員としてその職責を全うするため、不起立・不斉唱にいたりました。」
「私は政治思想的立場としては、浮き草のように揺れ動く無党派浮遊層の一人ですが、『武器無き民』として、内外のいかなる方面からの抑圧や強制に対しても非暴力不服従の抵抗を採りたいと考えています。
これが私の思想的核心であり、『日の丸・君が代』強制を受忍できない一つの理由です。」
「33年間、東京の教育に携わり、後半の17年間、夜間中学で働いてきました。
夜間中学では、戦災孤児、在日朝鮮人、中国からの引揚者等アジア太平洋戦争の影響を強く受けてきた方が学んできました。
現在では、約9割が来日外国人です。・・
外国人生徒は日本の学校とその教員が歴史的問題、現実の問題にどう対処しているのかをしっかりと見ていることを強く感じました。」
「国旗・国歌について、プロトコール(国際儀礼)の名で強制を合理化する視点がありますが、日々生徒と接して感じることは、お互いの国家、文化を尊重する自由で寛容ある対応こそ国際的信用を回復する道であり、『日の丸・君が代』を強制すること、儀礼を強制することは、国際的信用失墜行為であります。」
「都教委の強制は、教育課程において、生徒への直接指導の場面で教員がその態度、行動で示すことを強制しています。・・・
そのような情況に立たされた教員に可能な公務とは、生徒に異なる考え、異なる行動があること、不起立・不斉唱によって多様な道があることを身体で示すことしかありません。」
「それが生徒の学習権を保障すること、教員として範を示すことであり、一定の制限はあっても教員の教授の自由は認められるべきだと思います。」
「校内では生活指導の責任者でした。
生徒間で起こる暴力事件やいじめについて、加害者側を厳しく指導すると同時に、被害者にも暴力的報復にでないこと、決して泣き寝入りしないことを指導してきました。
私の不起立・不斉唱はこの指導理念と同一線上にあります。」
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終了後の報告集会で、近藤さんは次のようなことを述べました。
「通達から7年、強制が普遍化しつつある。
しかし、それが当たり前になってはならない。
強制は思想・良心の自由を直撃するものだ。
学校現場で教員の心が折れる、教員に恥をかかせる、強制だ。
曖昧な姿勢ではいられない。
妥協なき闘いをする必要があると考えて裁判を起した。
この裁判を通じて、現場の人たちに『不起立・不斉唱』の意義を伝えていきたい。」
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<入学式不起立者処分発令抗議・支援行動>
5月28日(金) 13:30~
都教職員研修センター前にて(JR水道橋駅すぐ)
該当者は3名(うち1名は初めて)。
弾圧に抗して、闘いの火は確かに受け継がれています。
都教委は抗議行動を嫌がっています。
多数抗議行動に駆けつけて下さい。
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「千葉高教組『日の丸・君が代』対策委員会」のホームページ
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