出版目指して、夜を日に継いで目下執筆中の労作を、当ブログ来訪者にこっそりお目にかけて、ご意見をたまわろうという趣向。そのかわり、出版されたら、必ず買ってね。
★サンデー毎日の続き
これを全部守らないと「処分」が待っている
都教委が昨年10月の「通達」で示した「日の丸・君が代」の取り扱いについての「実施指針」
1 国旗の掲揚について
入学式、卒業式における国旗の扱いは、次のとおりとする。
(1) 国旗は、式典会場の舞台壇上正面に掲揚する。
(2) 国旗とともに都旗を併せて掲揚する。この場合、国旗にあっては舞台壇上正面に向かって左、都旗にあっては右に掲揚する。
(3) 屋外における国旗の掲揚については、掲揚塔、校門、玄関等、国旗の掲揚状況が児童・生徒、保護者その他来校者が十分認知できる場所に掲揚する。
(4) 国旗を掲揚する時間は、式典当日の児童・生徒の始業時刻から終業時刻とする。
2 国歌の斉唱について
入学式、卒業式等における国歌の取り扱いは、次のとおりとする。
(1) 式次第には、「国歌斉唱」と記載する。
(2) 国歌斉唱にあたっては、式典の司会者が、「国歌斉唱」と発声し、起立を促す。
(3) 式典会場において、教職員は、会場の指定された席で国旗に向かって起立し、国歌を斉唱する。
(4) 国歌斉唱は、ピアノ伴奏等により行う。
3 会場設営等について
入学式、卒業式等における会場設営等は、次のとおりとする。
(1) 卒業式を体育館で実施する場合には、舞台壇上に演台を置き、卒業証書を授与する。
(2) 卒業式をその他の会場で行う場合には、会場の正面に演台を置き、卒業証書を授与する。
(3) 入学式、卒業式等における式典会場は、児童・生徒が正面を向いて着席するように設営する。
(4) 入学式、卒業式等における教職員の服装は、厳粛かつ清新な雰囲気の中で行われる式典にふさわしいものとする。
都教委通達の根拠とされる「学習指導要領」は・・・
入学式や卒業式などにおいては、その意義を踏まえ、国旗を掲揚するとともに、国歌を斉唱するよう指導するものとする。
(高等学校学習指導要領・第4章「特別活動」から)
以上が 配布したコピーの内容である。
サンデー毎日は立派な週刊誌である。
この間の状況を的確に捉えている。
記者・堀和世氏に敬意を表したい。
君が代斉唱中に、役人、指導主事という管理職であるが、歩きまわって見て回ったという。靴音は響いたのであろうか。
事細かな実施指針である。
そんな細かなことは、学習指導要領には書いていない。
復古的な、全員一致の行動が好きな教育長・教育委員らの妄念がこの指針にあらわれている。
全体主義国家の指針である。
北朝鮮を笑っていられない。
そのうち声の大きさまでもとアホなことを考えていたら、ほんとにその調査をやった自治体があったというニュースに接して吃驚した。
しかし、この指針の流れは結局そこまで行かざるを得ないであろう。
ここまでがんじがらめに指針を作れば、当然「立ちかたが悪い」とか、「歌っていない」とか、「声が小さい」とかが問題にされることとなる。
完全に統制するということは、ますます細かい点まで監視するほかないからである。
そのために出張旅費が浪費され、多くの人々が右往左往する。寒々を取り越しておぞましい光景である。
国旗・国歌の適正な実施が、学校経営上の最大の課題である、というに至っては最早噴飯ものである。
いじめがあったり、リンチがあったりするより、日の丸・君が代だということになる。
いい学校でも日の君なくば最低、ひどい学校でもそれさえ貫徹すればいい学校となる。
こんな愚かなと誰しもが感じることをよく堂々と教育委員会・教育庁が出すものだ。
愚劣なことを平然と或いは誇ってやるのがファシズムというものなのであろう。
一回目で戒告処分なんて聞いたことがない。さらに二回目は減給だ。三回目は、巷では免職かという声さえ飛んでいる。
もはや教育庁というより、脅迫庁とでも言ったほうがふさわしい。
喫煙三回で退学なんていう学校を思い出したりもする。
管理職の質問で傑作なのがあった。
「都教委の来校で(式の)雰囲気が壊されるのではないか」という質問である。
30代、40代の若造が式場で校長より上座に座る。設置者だからだという。
知事が来たって来賓だよ。
これには久し振りに心底怒りを覚えた。
途中で切れてしまったが、養護学校等の話が出ている。いろんな話が伝わってきた。
介護している教員は正座せよとか、無理にでも壇上に上げよとか。
甚だしきはそのためにレンタルで何十万円もかけてスロープを作った学校があるとか一体どうなっているんだろう。
壇上に卒業生の作品を飾るのも禁止だという。
ここまでくれば愚かなというより背筋が寒くなる。
私がこのコピーを保護者の方々に配布し簡単に説明・要望した心情をご理解願いたい。
開式前15分ころに、抗議しつつも無抵抗で追い出されてそれで「威力業務妨害罪」とは・・・。
(続)
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★サンデー毎日の続き
これを全部守らないと「処分」が待っている
都教委が昨年10月の「通達」で示した「日の丸・君が代」の取り扱いについての「実施指針」
1 国旗の掲揚について
入学式、卒業式における国旗の扱いは、次のとおりとする。
(1) 国旗は、式典会場の舞台壇上正面に掲揚する。
(2) 国旗とともに都旗を併せて掲揚する。この場合、国旗にあっては舞台壇上正面に向かって左、都旗にあっては右に掲揚する。
(3) 屋外における国旗の掲揚については、掲揚塔、校門、玄関等、国旗の掲揚状況が児童・生徒、保護者その他来校者が十分認知できる場所に掲揚する。
(4) 国旗を掲揚する時間は、式典当日の児童・生徒の始業時刻から終業時刻とする。
2 国歌の斉唱について
入学式、卒業式等における国歌の取り扱いは、次のとおりとする。
(1) 式次第には、「国歌斉唱」と記載する。
(2) 国歌斉唱にあたっては、式典の司会者が、「国歌斉唱」と発声し、起立を促す。
(3) 式典会場において、教職員は、会場の指定された席で国旗に向かって起立し、国歌を斉唱する。
(4) 国歌斉唱は、ピアノ伴奏等により行う。
3 会場設営等について
入学式、卒業式等における会場設営等は、次のとおりとする。
(1) 卒業式を体育館で実施する場合には、舞台壇上に演台を置き、卒業証書を授与する。
(2) 卒業式をその他の会場で行う場合には、会場の正面に演台を置き、卒業証書を授与する。
(3) 入学式、卒業式等における式典会場は、児童・生徒が正面を向いて着席するように設営する。
(4) 入学式、卒業式等における教職員の服装は、厳粛かつ清新な雰囲気の中で行われる式典にふさわしいものとする。
都教委通達の根拠とされる「学習指導要領」は・・・
入学式や卒業式などにおいては、その意義を踏まえ、国旗を掲揚するとともに、国歌を斉唱するよう指導するものとする。
(高等学校学習指導要領・第4章「特別活動」から)
以上が 配布したコピーの内容である。
サンデー毎日は立派な週刊誌である。
この間の状況を的確に捉えている。
記者・堀和世氏に敬意を表したい。
君が代斉唱中に、役人、指導主事という管理職であるが、歩きまわって見て回ったという。靴音は響いたのであろうか。
事細かな実施指針である。
そんな細かなことは、学習指導要領には書いていない。
復古的な、全員一致の行動が好きな教育長・教育委員らの妄念がこの指針にあらわれている。
全体主義国家の指針である。
北朝鮮を笑っていられない。
そのうち声の大きさまでもとアホなことを考えていたら、ほんとにその調査をやった自治体があったというニュースに接して吃驚した。
しかし、この指針の流れは結局そこまで行かざるを得ないであろう。
ここまでがんじがらめに指針を作れば、当然「立ちかたが悪い」とか、「歌っていない」とか、「声が小さい」とかが問題にされることとなる。
完全に統制するということは、ますます細かい点まで監視するほかないからである。
そのために出張旅費が浪費され、多くの人々が右往左往する。寒々を取り越しておぞましい光景である。
国旗・国歌の適正な実施が、学校経営上の最大の課題である、というに至っては最早噴飯ものである。
いじめがあったり、リンチがあったりするより、日の丸・君が代だということになる。
いい学校でも日の君なくば最低、ひどい学校でもそれさえ貫徹すればいい学校となる。
こんな愚かなと誰しもが感じることをよく堂々と教育委員会・教育庁が出すものだ。
愚劣なことを平然と或いは誇ってやるのがファシズムというものなのであろう。
一回目で戒告処分なんて聞いたことがない。さらに二回目は減給だ。三回目は、巷では免職かという声さえ飛んでいる。
もはや教育庁というより、脅迫庁とでも言ったほうがふさわしい。
喫煙三回で退学なんていう学校を思い出したりもする。
管理職の質問で傑作なのがあった。
「都教委の来校で(式の)雰囲気が壊されるのではないか」という質問である。
30代、40代の若造が式場で校長より上座に座る。設置者だからだという。
知事が来たって来賓だよ。
これには久し振りに心底怒りを覚えた。
途中で切れてしまったが、養護学校等の話が出ている。いろんな話が伝わってきた。
介護している教員は正座せよとか、無理にでも壇上に上げよとか。
甚だしきはそのためにレンタルで何十万円もかけてスロープを作った学校があるとか一体どうなっているんだろう。
壇上に卒業生の作品を飾るのも禁止だという。
ここまでくれば愚かなというより背筋が寒くなる。
私がこのコピーを保護者の方々に配布し簡単に説明・要望した心情をご理解願いたい。
開式前15分ころに、抗議しつつも無抵抗で追い出されてそれで「威力業務妨害罪」とは・・・。
(続)
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