パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

原発汚染水で太平洋岸を壊滅させるな!など

2011年06月11日 | フクシマ原発震災
 たんぽぽ舎です。【TMM:No1106】 転送歓迎
 ◆ 地震と原発事故情報 その91 ◆
 ☆ 4つの情報をお知らせします(6月10日)

  ★1.『原発汚染水で太平洋岸を壊滅させるな!』山崎久隆
  ★2.『「節電しないと今夏、大停電」もウソ―週刊東洋経済』
  ★3.『“スペースたんぽぽ”の準備すすむ-新しい会議室』
  ★4.『7/16-17浜岡原発NO・連帯ツアーに参加者が続々と』

 ★1.「原発汚染水で太平洋岸を壊滅させるな!
    最優先として汚染水対策をせよ。海を殺すな!」
山崎久隆
 原発汚染水が限界に達しつつある中、福島第二原発の汚染水まで海に投棄すると言い出した。汚染を除去してから捨てるとしているが、汚染水を投棄するなど、もはや耐えられるような状況に無いのを理解していないらしい。
 さらに第一原発の汚染水も、このままいけば、大量に海に流出し、千葉以北の太平洋岸は壊滅的打撃を免れない。
 いま溜まっている10万トンを超える汚染水は、内蔵放射能量はおそらく100京ベクレルを遙かに超え、いままでに放出した77京ベクレルの倍以上になるかもしれない。その中には、大気への大量放出は辛くも免れたストロンチウムプルトニウムが大量に含まれている。
 海棲生物に数百ベクレルのストロンチウムやプルトニウムが見つかれば、その漁場は相当期間放棄せざるを得ないだろう。田畑ならば土地の除染(客土だけで無く化学除染もコストをかければ出来る)も可能だが、海ではどうしようもない。
 セラフィールド再処理工場汚染では、2200兆ベクレルの汚染物を十数年にわたって垂れ流しにしたため、陸上部でがんや白血病などが多発した。主にセシウム、ストロンチウム汚染だった。福島で放出された放射性物質は既にセラフィールド再処理工場汚染の二年分に相当する。さらに流出しようとしている放射能は、その50年分(あるいは50倍)にもなる。これを止めなければ、汚染規模はそのうち太平洋全域に拡散する。その恐ろしさについて東電はいっこうに理解していないようだ。
 もし、放出された放射能が千島列島で取れる海産物で発見されれば、ロシアから莫大な賠償請求をされる。さらに海流に乗ってカナダ、米国沿岸に到達したら、いったいどれほどの補償を求められるだろうか。その後、ハワイ諸島、カリフォルニアの沿岸部に到達したらどうなるか。
 天文学的な賠償請求を受けることになる。払えるかどうかなんて次元では無く、国際的に日本は最悪の汚染国、ロシアがソ連時代を通じて北極海などに海洋投棄してきた放射性物質に対して私たちが抱いた感情と同じ感情を世界中の人たちが私たちに対して抱く。
 こういう恐ろしさを感じ取っているのならば、最優先課題汚染水の処理と敷地のがれき撤去、そして放射性物質の地下への流出を止めることだ。しかし、そういう行動を真剣にとっているとも思えない。主観的にがんばってみても、これまで出来ていないのだから、とにかく世界中に救援を求めるべきだし、日本原燃や原子力研究開発機構の高レベル放射性廃棄物を取り扱うノウハウを持ったメンバーを入れているはずだ。アレバ社製の除染システムは、あまり信用できない。また、アレバ社製の装置にのみ頼り切り、他に複線で対策を並行的に試みていないことは、そもそも3・11に犯した失敗そのものだ。電源回復と言えば電源車しか頭に無い、回線回復と言えば、従来通りの送電線をつなぎ込むことしか考えていない、水を入れると言えば、減圧にベントしか考えていない。
 複線でいろいろな方法を同時並行に行うことが出来ない、硬直した対応は、また失敗してしまう可能性が高い
 背に腹は代えられない、かっこつけてる場合じゃ無い、なりふり構わず何とかする。政府が何と言おうと危機的状況だと世界中に発信する。HPに英文で「SOS」と書いたって良いじゃないか。
 そういう行動をとれない人たちが、今の東電を動かしているのだから、絶望的なのだ。
 しかし私たちは絶望していたら、こんどは海を失う。


 ★2.「節電しないと今夏、大停電」もウソ―週刊東洋経済が記事掲載
 原子力発電所の停止で大停電がやってくる―。
 夏の電力最盛期を1ヶ月後に控え、6月1日、スーパークールビズが始まった。今夏は原発事故を起こした東京電力だけでなく、九州電力「玄海」のように、定期点検中の原発も再運転が危ぶまれており、全国的に電力不足に陥るという予想が台頭。東電管内などでは、家庭や企業に対して「一律15%」の節電を要請する構えだ。が、一部では「夏の停電説は、原発が必要なことをアピールするプロパガンダではないか」との見方が広がっている。(中略)3・11原発震災後、今年の電力供給は一時危ぶまれたが、その後休止中の火力発電を立ち上げることで供給能力が回復。
 現状では、今夏のピーク時電力需要予想5500万kwに対して、供給能力予測が5620万kwと、すでに想定需要を上回っている。(中略)「こんなにハイペースで引き上げられるのは、もともと能力を隠していたと勘ぐられても仕方ない」(業界関係者)。そもそも、3月に行った計画停電は、原発に加え火力発電が被災したことによる供給量の低下の影響も多かった。「頑張れば停電しなくて済む日もあったはずだ。東電や政府は、その情報を正確に伝えず、世論を操作したのではないか」と、名古屋大学大学院環境研究科の高野雅夫准教授は指摘する。
 一方、政府の要請によって浜岡原発の全原子炉を停止した中部電力では、2011年度に占める原子力の電源構成はわずか12%。「原発を止めたとしても水力と火力だけで3000万kwの設備容量があり、今年のピーク容量見通しは賄える」(高野准教授)
 夏場のピークといっても、「実際は夏場の数日間、しかも数時間程度。その9割は事業所が使用する。工場の休み時間を1時間ずらすなど、ピークを下げるやり方はいくらでもある」。(同教授)
 また、家庭部門でも、「電気湯沸かし器など、電力消費量の多いものを使うのをやめればバブル期の水準まで消費量を落とせる」。(出典、週刊東洋経済6月11日号)
・みんなで、「原子力がなくても電力は足りている」ということを、しっかりと頭に入れましょう。
  スペースたんぽぽ(たんぽぽ舎と同じビル4F)講演会のお知らせ
      6月21日(火)「今年も電気は足りている」

  電力不足PR(実は原発推進したいPR)カラクリ、ゴマ化しを切る!
  データを使って説明
        18:30開場、19:00開催、21:00まで
 お話:山崎久隆(たんぽぽ舎副代表)  参加費用:1000円



 ★3.「“スペースたんぽぽ”の準備すすむ 講座いくつも開設 募金趣意書づくり」
 たんぽぽ舎が事務所を置くダイナミックビル(現在5F使用)の4F(約100平方m=60畳)が空き室となったので、今回思い切って、4Fも借りることになりました。「スペースたんぽぽ」と名付け、講座や学習会中心です。
 たんぽぽ舎と運動的には連携ですが、会計(財政)は独立財政としました。1ヶ月40万円の家賃+共益費(ガス、電気、水道代他)です。
 6月21日(火)と22日(水)にオープン記念行事(講演会)をします。
 募金趣意書も近日出来上がります。
 多くの皆さんのご賛同とご利用をお願いします。


 ★4.「浜岡ツアーに参加者が続々 募集バス2台80名、現在44名申込み」
 世界で最も危険な浜岡原発NO!連帯バスツアー
 怒りのバス・ツアー 参加者募集中
    7月16日(土)~17日(日)(1泊)
    バス・宿泊格安 バス2台(予定) 先着80名
 費用:9,500円(バス代、宿泊代、朝食代、国内旅行保険代含む)
 ・16日(土)朝8時30分JR品川駅(高輪口)集合
 ・17日(日)夕方静岡発~東京へ

 石橋克彦氏(地震学者/神戸大学名誉教授)講演(16日1時~)
  16日 午後1時・静岡労政会館 夕方・交流集会
  17日 午前・浜岡原発と海岸見学
       午後・全国集会・デモ(静岡市常葉公園)
 申し込み:たんぽぽ舎 TEL 03-3238-9035
      反原発自治体議員・市民連盟 T/F 03-5211-7199


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