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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

大阪ネットワークニュースから(3)

2017年01月06日 | 日の丸・君が代関連ニュース
 ◆ 大阪地裁の不当判決断固糾弾!
   「君が代」処分・解雇処分を許さない!

佐藤訓子

 2014年8月28日に大阪地裁に提訴した再雇用拒否訴訟の判決は、12回の公判を経て12月12日に判決が出ます。大阪地裁・内藤裕之裁判長が出すはじめての「君が代」不起立を理由にした再雇用拒否訴訟での判決です。
 第1回の公判(14年10月30日)のあとの報告会で、弁護団のN弁護士は裁判について「安倍政権が推し進めようとする国家像にみあう教育に抵抗する教員、従わない教員を追放しようとしています。その意味でも重要な裁判です」と報告しました。
 安倍政権は06年に教育基本法を改悪し、同時に改憲国民投票法の制定と防衛庁の省昇格を強行しました。第2次政権では、教育委員会制度の改悪、教科書検定基準の強化による国定化、道徳の教科化をおしすすめ、戦後教育の再編に突き進んでいます
 安倍政権は戦争法を強行成立させ、11月20日、自衛隊を南スーダンにPKO派兵しました。武力行使を可能とするこれまでと段階を画するものです。
 かつて教育労働者は「天皇のため、お国のために命をささげよ」と教え、子どもたちを戦場に送り出し侵略戦争に加担してきました
 とりわけ私は小学校の教育労働者として、かつて尋常小学校の訓導(教員)が天皇制国家教育のもと「皇国臣民」「少国民」をつくりだす先兵であった責任は重大だと考えてきました。私は教育労働者として、侵略戦争を再びくり返してはならない、軍国主義・皇民化教育・差別教育を許してはならないと考えています。
 豊中市教委は、最終準備書面で「卒業式において学習指導要領に基づき、国歌斉唱を児童に指導するという原告の担当業務に要求される水準に達しておら…ず、業務に支障が生ずる」「勤務実績において再任用に不適である」と書いています。
 「君が代」に立って歌うことだけが教育労働者の「業務」「水準」など認めることはできません。天皇制のシンボル「日の丸・君が代」に反対する教育労働者をひとり残らず学校現場から排除するものであり許すことはできません。
 豊中市の採用選考審査会(審査会)には記録もなく、選考基準もなく、構成員も明らかではありません。審査会の担当者(幹事)は、事前審査と称して校長の内申書の「不適」の理由「今後の卒業式や入学式の運営が危惧される」と書き直しを命じて再提出させていました。
 豊中市の小中学校の再雇用希望者は私の年度以前も以降も全員が採用されています。再雇用拒否は、再雇用制度の趣旨に反するものであり、私の労働者としての生活を破壊するものです。
 2016年からは、「戒告処分」「減給処分」撤回の裁判も始まりました。3つの「君が代処分」撤回裁判において大阪のZAZAの仲間、各地で「日の丸・君が代」反対を闘っている教育労働者とともに処分撤回をかちとりたいと思います。
 (編集局追記)12月12日、大阪地裁裁判長・内藤は、再雇用拒否訴訟について原告佐藤さんの請求を退ける不当判決を下しました。卒業式の式進行や「厳粛な」雰囲気を保つためなら、思想・良心の自由は制約を受けても許されるという、憲法を無視した相変わらずのトンデモ判決です。奥野さん判決に続く反動判決です。佐藤さんは即刻高裁に控訴しました。今後も皆さんの変わらぬ支援と連帯をお願いします。
『大阪ネットワークニュース 第11号』(2016/12/25)

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