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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

就職内定者座談会(下)

2011年01月23日 | 格差社会
 <はたらく>就職内定者座談会(下)
 ◇ 長期化で自分見つめ直す


 -就活で最も苦労したのは。
 B 当初は出版社志望で、エントリーシートの志望動機などを書く欄が多くて大変だった。先輩や親、大学の先生など、多くの人に見てもらったら、言うことがみんな違い、何がいいのか悪いのか、分からなくなった。
 D 企業のホームページや会社四季報などで情報を集めても、いざ志望動機を書くとなると難しかった。先に内定を得ていた友人らに見てもらい、自分の売りを把握した上で「どう企業に貢献できるかのアピールが大事」と分かってから書けるようになった。
 C 説明会などで遠方に行くことが多く、六万円ほど交通費がかかった。スーツ代もかさんだ。
 A 就活が忙しくなると平日にアルバイトが入れられず、金銭的につらかった。事前に十万~十五万円ためたが、すぐ無くなった。
 -就活の長期化をどう思うか。
 D 学業と両立できれば問題なく、学生次第。早い時期に将来を考えられていい
 A 三年生の一月から選考が始まった企業があり、早く面接を受けられてその後の就活に役立った。三年生の夏から就活に縛られている感じはしたが。
 C 短期化しても学生が今より学業に専念するとは思えない。二カ月ぐらいの短期勝負はかえってきつい。就活中は「自分の人生で何が幸せか」などと考えた。自分と向き合う時間と思えば期間は長くてもいい。僕はよく考えた結果、転勤が多い大手をやめた。
 -就職内定率が最低となっている。
 C 時代のせいにするのは甘いと思う。普段から努力している学生は、それなりの結果を出している。
 D 内定を得られないのは、採用数が絞られている現状では仕方がない。ただ研究成果はいいのに面接が通らない先輩がいて、もったいないと思っていた。僕は友人と一緒に就活対策サークルをつくり、セミナー開催や面接練習をした。就活は一人ではできない。仲間がいた方が有利。
 -役立ったことや後輩へのアドバイスは。
 A 就職情報サイトは便利だが、情報に踊らされてほかの学生と同じことをやっていたら着地点は一緒。自分に必要な情報を選び、活用する賢さが必要。
 C スケジュール管理が大変だったのでエクセルで表を作り、企業別に進み具合をまとめて一覧にしていた。
 B 面接のときは、意識して笑顔を作った。自信が無くなるとキョロキョロするので、面接官から目をそらさないようにした。
 D 見た目が草食系と言われるので大きい声であいさつし、自分の気分も盛り上げた。面接官に「元気がいい」とほめられた。
 C 「理系でなぜ銀行」と必ず聞かれるので、簿記の資格を取った。面接時の話題として役立った。
 (聞き手・福沢英里)

 ◆座談会参加者
 Aさん(22)
 私大文系男子、メーカー内定
 Bさん(22) 私大文系女子、広告代理店内定
 Cさん(22) 国立大理系男子、地方銀行内定
 Dさん(24) 国立大(院)理系男子、通信会社内定


 『東京新聞』(2011年1月14日【暮らし】)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/CK2011011402000106.html

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