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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

シリーズ「解雇理由」の2010年11月分

2011年01月23日 | 格差社会
 「個人事業主として業務委託契約をしたが、他社に派遣され連日の残業や休日出勤や深夜労働で働かせられている。
 会社に話が違うと問い合わせをしたら、すぐに『業務終了』の通知が届いた」

 みなさんへ
 シリーズ「解雇理由」の2010年11月分です。
 2010年11月にNPO法人労働相談センターと全国一般東京東部労組に寄せられたメール相談から「解雇・退職勧奨・退職強要」事例を紹介します。
 一般の会社もブラック企業並みの乱暴な解雇を平気で行ってきています。「ブラック企業の全国化」と言っても決してオーバーではありません。
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シリーズ「解雇理由」2010年11月分
(「解雇・退職勧奨・退職強要」のメール相談事例のまとめ)

NPO法人労働相談センター
全国一般東京東部労組
2011年1月7日

 ◇ 解雇シリーズ2010年11月分

1、パートの4カ月契約。仕事が遅れたことを理由にチーフから「裏に来いよ」と呼ばれ連れ出され説教。「明日から来なくていい。自分には解雇する権限がないからお前から辞めろ」と言われた
2、ある大学の国際交流分野のセンターの派遣社員。派遣社員は重要な業務をやらされ企画・運営を正規職員に指示する立場にいた。夏休み・冬休みは派遣職員のみが働き残業や休日出勤も正規職員の代わりにやらされている。あまりにも仕事が多いので業務分担の再編成を求めたら「雇い止め」を通告された
3、著しい嫌がらせやセクハラ。休憩もない10時間労働などで退職した。当然会社都合退職扱いとなる「特定受給資格者」に該当しているのに、ハローワークは自己都合退職と認定して「特定受給資格者」を認めてくれない。これでは失業手当が3か月後にならないと支給されない。その間の生活費がない。ひどい
4、夜9時から朝まで40年間製麺工場で働き続けた80歳の祖母。10年前、それまで20万円の賃金を9万5千円にさせられ、それでも頑張っていたのに突然経営者からヤクザのような脅しを受けて辞めると言わされた。祖母は大変気落ちしている。慰めたい。年齢のこともあり諦めるしかないのか(千葉女性)
5、個人事業主として業務委託契約をしたが、他社に派遣され「連日の残業や休日出勤や深夜労働」を要求され働かせられている。会社に話が違うと問い合わせをしたら、すぐに「業務終了」の通知が届いた

6、海外工場の代表として長期駐在をしてほしいとのある会社からの強い要望を受けて、家族もようやく説得して、転職・赴任した。2年間家族ともども大変な苦労してようやく軌道に乗せたとたんに社長が赴任してきて「後は自分がやるからお前たち家族はすぐに帰国しろ」と命令。嫌なら現地で別な会社を探せという
7、正社員の事務。些細なミスに対して「お前は馬や豚と同じ家畜だ。鎖に繋ぐ」「お前は人間ではない鬼だ」「お前の子供もいじめにあう。友達もできない」と皆の前で罵倒される状態が半年続き、ついに「退職届けを出せ」と言われた。「退職勧奨のため退職」と記載したら「一身上の都合」と書き直せと執拗に迫られている
8、140名のIT会社。勤続4年の営業スタッフ。ノルマの未達成を理由に解雇

9、60名の製造業。総務部の事務員。シングルマザー。正社員として入社の条件で区内への転職を強く求められ、費用50万円を人から借金して引っ越し。2年も経たないうちに業績不振を理由に全員解雇と言ってきた。許せない
10、51歳。26年間勤めた会社をリストラされ、再就職先とは2カ月アルバイトの後正社員との雇用契約結ぶも8カ月たっても正社員雇用の約束を守ってくれないまま勤務中に脳梗塞で倒れる。健康保険加入もなく私傷病手当支給もないため療養中は生活費ゼロ。幸い後遺症もなく復職の打診をしても復帰を拒む会社

11、社長が車で来た時に気が付かないで挨拶をしなかったら「社長を無視した」と退職勧奨
12、持病のため入院して出社したら「完治しないなら、治療に専念したら」「他の社員に迷惑」「君がいなくても代わりはいる」「君が弱いからだ」と退職勧奨
13、建築会社に日当8千円で雇用契約。いざ出社したら「一人親方」とされ「保険費負担」「道具代負担」「交通費自己負担」「移動費負担」。仕事は夜8時までこき使われる。おかしいと文句を言ったら突然解雇
14、同じ労働者から「仕事に向いていないから辞めろ」と脅かされている

15、仕事上のミスを理由に解雇され解雇予告手当もでないので労基署に相談したら会社は「解雇ではない」と主張しはじめた

16、看護師。師長のパワハラ。「お前」「大勢の前で怒鳴る」「別室に呼び出され30分以上も説教と退職しろと罵倒」。ついに神経症になり退職の意思を伝えたら自己退職だと言われた
17、ブラジルから帰化した50代女性労働者。子供がいじめにあい2・3日休んだら派遣会社から突然登録解除の通告を受ける
18、パート。先輩パートが職を奪われまいといじめを始める。仕事をさせないとか上司が外出したすきに「帰れ帰れ」「いつやめるの」と大声で連発される。上司に相談したら逆に私が雇い止めの通告を受けた
19、訪問介護登録ヘルパー。利用者が減ったからやめてくれと言われている

20、居酒屋で上司から「髪が長い」と髪をはさみで切られ、顔に黒ペンで落書きされ、体に女性の乳房を書き、乳首を黒く塗りつぶされ、それを笑いながらアイフォンの動画に取られた。人事部に訴えたら逆に退職に追いこまれた。くやしい

21、新出版社を作ったからぜひ働いてくれと請われて勤めたが、2カ月たっても正式契約もせず賃金もくれない。やめるしかないのか
22、新聞配達。風邪で起きられずに一日だけ休んだら「仕事が出来ないなら辞めろ」と退職願いを自己都合扱いで書かされた
23、身体障害者。会社から「一旦やめたことにして失業保険をもらって欲しい」と言われ退職した。「失業給付が終了したら再雇用する」と文書で約束したのに約束を守ってくれない
24、完全歩合給に変更され、売上がゼロなら賃金もゼロにされた。先月は一円も支給されなく辞めるしかない
『労働相談センター・スタッフ日記』(2011年01月07日)
http://blog.goo.ne.jp/19681226_001/e/b25107d63a540ffca88a8364eef6028b

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