《ICAN 国際運営委員 川崎哲のメッセージ》
☆ ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)のノーベル平和賞の受賞に寄せて
ノーベル平和賞が核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)に授与されたという報に接し、驚きと喜びを感じております。今、移動中の機内におり、受賞理由など詳細を読んでおりませんので、簡単なコメントのみさせていただきます。
まず、この受賞は、核兵器の禁止と廃絶を願って、勇気をもって声をあげてきた全ての人たち、とりわけ、広島、長崎の原爆被爆者の皆様に向けられたものだと思います。そして、世界中で行なわれてきた核実験や、核兵器開発過程で被害を受けてきた人たちにも向けられてきたものだと思います。
こうした核被害者の皆様のたゆまぬ努力と、私たち市民運動の協力、そして心ある諸政府の尽力により、本年7月、核兵器禁止条約が、国連で成立しました。
この平和賞は、全ての政府に、一刻も早く、核兵器禁止条約に署名・批准することを求めています。ひるがえって、我が日本には、大きな宿題が投げかけられました。
唯一の戦争被爆国であり、世界に平和国家として歩むことを誓ったはずの日本が、今日、核兵器禁止条約への署名を拒み、平和憲法を変えてしまうことを議論しています。
こうした問題について、私たち日本の市民は真剣に再考を迫られるでしょう。
最後に、核兵器廃絶を訴えながら、核兵器のない世界を見ることなくこの世を去った全ての被爆者の皆様に心より哀悼の誠を捧げます。
取り急ぎ短いコメント以上で失礼します。
『船旅を通じて国際交流を深めるNGOピースボート』(2017/10/6)
http://peaceboat.org/wordpress/wp-content/uploads/2017/10/20171006_kawasaki.pdf
ピースボートは2017年のノーベル平和賞を核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)が受賞したことを大変歓迎しています。ICANとは、100カ国以上にわたる450以上の団体のネットワークです。
広島と長崎の原爆が投下されてからの72年間、被爆者は自身が経験された恐ろしい出来事を語り続け、被爆者がもう生まれないようにと、核兵器の非人道性と核兵器廃絶を訴え続けてきました。
被爆者の方々の努力と、それによって動かされた人・団体・政府の努力の結晶として今年の7月7日には核兵器禁止条約が採択され、9月20日には署名が始まりました。
ICANは多岐に渡る多様なメンバーから構成され、市民社会を人道的核廃絶へと導き、条約制定へとつなげました。
今日の世界情勢の中で、今回ノーベル委員会が核兵器禁止条約の重要性、核なき世界への第一歩であるという事実、そして被爆者と市民社会が条約制定に欠かせない存在だったことを公認して下さったことを嬉しく思います。
「条約の重要性を公認するこの賞は、未だ条約に署名・批准していない政府を後押しすることになるでしょう。そしてICANのメンバー、市民社会の人々が核兵器廃絶に向けて努力を続け、禁止条約を新たな世界の基準として確立させ、核兵器が廃絶されるまでの後押しになるでしょう。」とピースボートの共同代表、ICAN国際運営委員である川崎哲が語りました。
日本を拠点に活動している国際NGOピースボートは、2008年より「ヒバクシャ地球一周 証言の航海」を通して、被爆者とともに活動をし、ICANのメンバーとして運動前進に貢献してきたことを光栄に思います。
「今年、核兵器禁止条約が締結されました。被爆者が70年以上もの長い間願い続けてきたことの入り口にたどり着きました。この記念すべき年に受賞したことは意義深いことです。今までの私たちの証言がいささかでもノーベル平和賞受賞に貢献したのではないかと嬉しく思っています。」と16歳の時に広島で被爆者した三宅信雄さんが語りました。
連絡先:
ピースボート共同代表、ICAN 国際運営委員 川崎哲
電話+81 (0) 90 8310 5370 メール kawasaki@peaceboat.gr.jp
ピースボート: http://www.peaceboat.org / www.facebook.com/peaceboat
『船旅を通じて国際交流を深めるNGOピースボート』(2017/10/6)
http://peaceboat.org/wordpress/wp-content/uploads/2017/10/20171006_ICAN-Nobel_Statement_JPN.pdf
☆ ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)のノーベル平和賞の受賞に寄せて
ノーベル平和賞が核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)に授与されたという報に接し、驚きと喜びを感じております。今、移動中の機内におり、受賞理由など詳細を読んでおりませんので、簡単なコメントのみさせていただきます。
まず、この受賞は、核兵器の禁止と廃絶を願って、勇気をもって声をあげてきた全ての人たち、とりわけ、広島、長崎の原爆被爆者の皆様に向けられたものだと思います。そして、世界中で行なわれてきた核実験や、核兵器開発過程で被害を受けてきた人たちにも向けられてきたものだと思います。
こうした核被害者の皆様のたゆまぬ努力と、私たち市民運動の協力、そして心ある諸政府の尽力により、本年7月、核兵器禁止条約が、国連で成立しました。
この平和賞は、全ての政府に、一刻も早く、核兵器禁止条約に署名・批准することを求めています。ひるがえって、我が日本には、大きな宿題が投げかけられました。
唯一の戦争被爆国であり、世界に平和国家として歩むことを誓ったはずの日本が、今日、核兵器禁止条約への署名を拒み、平和憲法を変えてしまうことを議論しています。
こうした問題について、私たち日本の市民は真剣に再考を迫られるでしょう。
最後に、核兵器廃絶を訴えながら、核兵器のない世界を見ることなくこの世を去った全ての被爆者の皆様に心より哀悼の誠を捧げます。
取り急ぎ短いコメント以上で失礼します。
2017年10月6日 日本時間19時
アイスランドでのヒバクシャ被爆証言に向かう飛行機内より
ピースボート共同代表
ICAN 国際運営委員
川崎哲(かわさきあきら/48歳)
アイスランドでのヒバクシャ被爆証言に向かう飛行機内より
ピースボート共同代表
ICAN 国際運営委員
川崎哲(かわさきあきら/48歳)
『船旅を通じて国際交流を深めるNGOピースボート』(2017/10/6)
http://peaceboat.org/wordpress/wp-content/uploads/2017/10/20171006_kawasaki.pdf
☆ 核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)が
2017年ノーベル平和賞を受賞しました
2017年10月6日
2017年ノーベル平和賞を受賞しました
2017年10月6日
ピースボートは2017年のノーベル平和賞を核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)が受賞したことを大変歓迎しています。ICANとは、100カ国以上にわたる450以上の団体のネットワークです。
広島と長崎の原爆が投下されてからの72年間、被爆者は自身が経験された恐ろしい出来事を語り続け、被爆者がもう生まれないようにと、核兵器の非人道性と核兵器廃絶を訴え続けてきました。
被爆者の方々の努力と、それによって動かされた人・団体・政府の努力の結晶として今年の7月7日には核兵器禁止条約が採択され、9月20日には署名が始まりました。
ICANは多岐に渡る多様なメンバーから構成され、市民社会を人道的核廃絶へと導き、条約制定へとつなげました。
今日の世界情勢の中で、今回ノーベル委員会が核兵器禁止条約の重要性、核なき世界への第一歩であるという事実、そして被爆者と市民社会が条約制定に欠かせない存在だったことを公認して下さったことを嬉しく思います。
「条約の重要性を公認するこの賞は、未だ条約に署名・批准していない政府を後押しすることになるでしょう。そしてICANのメンバー、市民社会の人々が核兵器廃絶に向けて努力を続け、禁止条約を新たな世界の基準として確立させ、核兵器が廃絶されるまでの後押しになるでしょう。」とピースボートの共同代表、ICAN国際運営委員である川崎哲が語りました。
日本を拠点に活動している国際NGOピースボートは、2008年より「ヒバクシャ地球一周 証言の航海」を通して、被爆者とともに活動をし、ICANのメンバーとして運動前進に貢献してきたことを光栄に思います。
「今年、核兵器禁止条約が締結されました。被爆者が70年以上もの長い間願い続けてきたことの入り口にたどり着きました。この記念すべき年に受賞したことは意義深いことです。今までの私たちの証言がいささかでもノーベル平和賞受賞に貢献したのではないかと嬉しく思っています。」と16歳の時に広島で被爆者した三宅信雄さんが語りました。
連絡先:
ピースボート共同代表、ICAN 国際運営委員 川崎哲
電話+81 (0) 90 8310 5370 メール kawasaki@peaceboat.gr.jp
ピースボート: http://www.peaceboat.org / www.facebook.com/peaceboat
『船旅を通じて国際交流を深めるNGOピースボート』(2017/10/6)
http://peaceboat.org/wordpress/wp-content/uploads/2017/10/20171006_ICAN-Nobel_Statement_JPN.pdf
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