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「武蔵村山市の卒業証書授与式の実施について」という文書の撤回を求める

2012年03月29日 | 暴走する都教委
 武蔵村山市教育委員会 教育長 持田浩志様
2012年3月9日
多摩島嶼地区教職員組合 委員長 新井利勝

◆ 「武蔵村山市の卒業証書授与式の実施について」という文書の撤回を求めると共に小中学校に卒業式へのあり方を強制をしないよう要求する

 武蔵村山市教育委員会では、○月○日付けで、卒業式に関する文書を出しているが、それには通知とも通達とも書かれていない。しかし、一端教育委員会から文書が学校に出されると校長はそれを強制と受け止めかねないので、文書の性格を明らかにするとともに下記の理由から、文書の撤回と学校行事である卒業式の詳細なやり方に対する市教委の介入をやめるよう要求する

 ①目的に児童生徒の集団における規律と気品を育てるとあるが、それはふだんの生活の結晶として培われる物であり行事の目的にはふさわしくない。
 ②「10.23通達の内容に加え、野外の屋上と校門に国旗を掲揚する」として複数の旗の掲揚を求めたり、「児童生徒保護者が舞台に向いて座り、国歌斉唱の時は全出席者に起立をもとめる。」として、国旗に対する礼を児童生徒のみではなく一般市民にまで要求するのは思想信条の自由、良心の自由を規定する憲法に違反する
 ③「卒業証書授与は壇上で行い、厳粛性確保の観点から、卒業証書授与に際しての児童・生徒が決意を表明したり夢を語ったりする場は設定しない。」と卒業式の内容や式次第にまで画一的なやり方を強制するのは、学校の教育課程編成権に対する侵害であり、それぞれの学校の校風を奪うものである。
 ④「呼びかけの際は校長が壇上に立つ。式歌は感謝の気持ちを表すものとし、「仰げば尊し」など設定・児童生徒の服装も式典にふさわしいものにする。」感謝は本来自然に出てくる物であり強要する物ではない。校長に対して呼びかけを行うことにより児童生徒の自主性を奪い感謝を強要するのは子どもの心の自由を奪う行為である。また、服装まで制限するのは、表現の自由に反する。
 ⑤児童生徒の返事や国歌斉唱が適切な声量で行えるようにするといった事前指導に関しては、様々な家庭に育つ児童生徒に良心に反することを継続的に強制することであり、問題である
 ⑥その他・来賓は赤・校長は白の胸章をつける。式典後の桜茶などの乾杯は地域関係者に依頼、座席を設定の仕方、スポットライトなどの活用などあまりにも詳細に規定しているが、市教委が全ての学校のあり方まで規定するのは、教育に対する不当な支配に当たる
以上

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