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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

冷えない冷蔵庫、映らないテレビ、汚染水処理できない「ALPS」

2013年10月16日 | フクシマ原発震災
 ▼ 役立たずの汚染水処理「ALPS」
   製造元に“返金の意思”聞くと…
(ゲンダイネット)


 東電は先月30日、トラブルで緊急停止していた汚染水処理設備「ALPS」の試験運転を再開。ヒマさえあれば水漏れや不具合で停止しているが、今回の停止理由は作業中に置き忘れたゴム製シートが排水口をふさいだ単純ミスというから、逆に開いた口がふさがらなくなる。
 「ALPSは、東芝が製造。62種類の放射性物質を同時に除去できるという触れ込みで、汚染水処理の救世主として昨年3月に建設が開始されました。東電の工程表通りなら、今年9月には本格稼働しているはずなのに、いまだに試験運転の体たらくです」(担当記者)
 最初に稼働した仏アレバ社と米キュリオン社の処理装置は、さらに役立たずだ。事故直後の11年3月末、サルコジ前大統領やアレバ社のアンヌCEOらがゾロゾロと来日し、「我々には汚染水処理の実績がある」と豪語して“押し売り”した。ところが、運転開始からわずか5時間で停止。その後もトラブル続きで、今やほとんど粗大ゴミと化している。
 東電によれば、この機械代と建設費は約531億円。東電は個別の支払いには触れないが、アレバ社に約80億円、キュリオン社に約100億円を支払ったとみられる。いやはや、火事場ドロボウというか、まんまとぼったくられたものだ。
 東芝のALPSも相当な金額がかかったようだが、建設費用について東電は「答えられない」と、こちらも非公表だ。
 <冷えない冷蔵庫買わされたようなもの>
 冷えない冷蔵庫や映らないテレビなら、普通は突き返して返金してもらう。東芝はどう考えているのか。
 「入札というプロセスを経て受注した製品ですので、冷蔵庫とは違います。トラブルで性能を十分に発揮できなくても、代金の返金は考えていません」(同社広報部)
 国は今、汚染水処理対策の切り札として、凍土壁を総費用470億円で公募入札している。税金で払う以上、役立たずはもういらない。
『ゲンダイネット』(2013年10月3日)
http://gendai.net/articles/view/syakai/144947
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