◇ 熊本・真和中の自由社版採択に抗議
「あぶない教科書を子どもたちに渡さない熊本県民連絡会」事務局の田中信幸です。熊本市の中高一貫校私立真和中学が、自由社版の歴史教科書を採択していることが10月に判明しました。
今年の教科書採択で私たちは熊本県内の市町村教委に対して、自由社版も扶桑社版も採択しないように申し入れ、各地でキャラバン行動に取り組みました。ところが、9月17日の県教委の発表でこうしたあぶない教科書が県下の公立中学で採択されていない事を確認した直後、こうした事実が判明しました。
真和中は受験校であり、これまでは熊本市の公立中学が採用する出版社の教科書をほぼ100パーセント採用してきました。「右翼的な学校」という評判も聞いたことがありません。あまり目立たなかった真和中がなぜ自由社版を採択したのか、私たちもその理由がわかりませんでした。
そこで10月30日に当会として真和中を訪問して、教頭や事務局長にその理由を聞こうとしたところ、逆に「あなた達は採択のことを誰に聞いたのか」「なにをねらっているのか」など質問攻めに会いました。とうとう採択に至る経過や理由について質問しても答えませんでした。その後真和中は「当校は違法な採択はしていない」などと開き直り、不誠実な対応を続けるので、11月16日に当会の要望書を持って申し入れに行きました。すると申入書も受け取らないばかりか、同行したマスコミの取材も拒否しました。その後記者会見を通じて私たちの主張を発表し、翌日の新聞各紙とNHKのニュースで大きく報道されました。
その後、関係者からの情報などを総合すると、真和中の上田祐規校長は、熊本の私学協会の会長であり、九州の私学協会の会長、さらに全国の私学協会の副会長を務めるなど、私学界のドンと言うべき人物であることがわかりました。中央の政界にも人脈を持ち、森嘉郎元首相の講演会を数年前同校で開いたことがあるなど、藤岡信勝らに通じるパイプを持っている可能性が見えてきました。逆にこういう人物を「つくる会」がねらったことも考えられます。全国の私学への影響も大きいものがあります。
ただ、真和中は今後「右翼系の学校」という看板を背負っていこうと、大きく「梶を右に切る」つもりかどうか定かではありません。中途半端に採択の事実を隠そう隠そうとする姿勢は、逆に父母の反発を買います。「サンデー毎日」の受験特集にもランク入りし、普通の受験校としてそれなりの力をつけてきたと自負する同校が、「右翼系学校」に経営戦略を切り替えたのかどうか見えてきません。
私たちは、県民をあげて真和中に採択を撤回するよう求めます。現在県内の様々な関係者、団体に抗議と撤回の申し入れを呼びかけています。同時に全国の皆様に対しても抗議と採択撤回の要請を真和中へ集中していただくようお願いしたいと考えます。真和中への抗議はなるべくファックスか郵送でお願いします。同時に送られた原稿をメールかFAXで当会の方へも知らせていただければ、後日記者会見でマスコミに発表します。
また、熊本県と姉妹関係にあり、市民団体同士でも深く交流している韓国忠清南道の市民社会団体、さらにはソウルの「アジアの平和と歴史教育連帯」にも抗議をお願いします。12月10日には子どもと教科書ネット21事務局長の俵義文さんの講演会を予定しています。
抗議の送り先は以下の通りです。真和中についてもう少し知りたい方は同校のホームページを御覧ください。よろしくお願いします。以上
(真和中の連絡先)〒862-0976熊本県熊本市九品寺3丁目1-1 校長上田祐規
電話:096-366-6177 FAX:096-364-8182
(真和中ホームページ)http://www.shinwa.ed.jp/
(呼びかけ) あぶない教科書を子どもたちに渡さない熊本県民連絡会
(共同代表)堀浩太郎 南佳代子 小笠原和行
(連絡先)熊本市本荘2-6-1-107 田中気付
Mail tanaka5@h5.dion.ne.jp
※署名運動が始まっています。
『新しい歴史教科書をつくる会WATCH』(2009/11/27)
http://hatopoppo.iza.ne.jp/blog/entry/1340211/
「あぶない教科書を子どもたちに渡さない熊本県民連絡会」事務局の田中信幸です。熊本市の中高一貫校私立真和中学が、自由社版の歴史教科書を採択していることが10月に判明しました。
今年の教科書採択で私たちは熊本県内の市町村教委に対して、自由社版も扶桑社版も採択しないように申し入れ、各地でキャラバン行動に取り組みました。ところが、9月17日の県教委の発表でこうしたあぶない教科書が県下の公立中学で採択されていない事を確認した直後、こうした事実が判明しました。
真和中は受験校であり、これまでは熊本市の公立中学が採用する出版社の教科書をほぼ100パーセント採用してきました。「右翼的な学校」という評判も聞いたことがありません。あまり目立たなかった真和中がなぜ自由社版を採択したのか、私たちもその理由がわかりませんでした。
そこで10月30日に当会として真和中を訪問して、教頭や事務局長にその理由を聞こうとしたところ、逆に「あなた達は採択のことを誰に聞いたのか」「なにをねらっているのか」など質問攻めに会いました。とうとう採択に至る経過や理由について質問しても答えませんでした。その後真和中は「当校は違法な採択はしていない」などと開き直り、不誠実な対応を続けるので、11月16日に当会の要望書を持って申し入れに行きました。すると申入書も受け取らないばかりか、同行したマスコミの取材も拒否しました。その後記者会見を通じて私たちの主張を発表し、翌日の新聞各紙とNHKのニュースで大きく報道されました。
その後、関係者からの情報などを総合すると、真和中の上田祐規校長は、熊本の私学協会の会長であり、九州の私学協会の会長、さらに全国の私学協会の副会長を務めるなど、私学界のドンと言うべき人物であることがわかりました。中央の政界にも人脈を持ち、森嘉郎元首相の講演会を数年前同校で開いたことがあるなど、藤岡信勝らに通じるパイプを持っている可能性が見えてきました。逆にこういう人物を「つくる会」がねらったことも考えられます。全国の私学への影響も大きいものがあります。
ただ、真和中は今後「右翼系の学校」という看板を背負っていこうと、大きく「梶を右に切る」つもりかどうか定かではありません。中途半端に採択の事実を隠そう隠そうとする姿勢は、逆に父母の反発を買います。「サンデー毎日」の受験特集にもランク入りし、普通の受験校としてそれなりの力をつけてきたと自負する同校が、「右翼系学校」に経営戦略を切り替えたのかどうか見えてきません。
私たちは、県民をあげて真和中に採択を撤回するよう求めます。現在県内の様々な関係者、団体に抗議と撤回の申し入れを呼びかけています。同時に全国の皆様に対しても抗議と採択撤回の要請を真和中へ集中していただくようお願いしたいと考えます。真和中への抗議はなるべくファックスか郵送でお願いします。同時に送られた原稿をメールかFAXで当会の方へも知らせていただければ、後日記者会見でマスコミに発表します。
また、熊本県と姉妹関係にあり、市民団体同士でも深く交流している韓国忠清南道の市民社会団体、さらにはソウルの「アジアの平和と歴史教育連帯」にも抗議をお願いします。12月10日には子どもと教科書ネット21事務局長の俵義文さんの講演会を予定しています。
抗議の送り先は以下の通りです。真和中についてもう少し知りたい方は同校のホームページを御覧ください。よろしくお願いします。以上
(真和中の連絡先)〒862-0976熊本県熊本市九品寺3丁目1-1 校長上田祐規
電話:096-366-6177 FAX:096-364-8182
(真和中ホームページ)http://www.shinwa.ed.jp/
(呼びかけ) あぶない教科書を子どもたちに渡さない熊本県民連絡会
(共同代表)堀浩太郎 南佳代子 小笠原和行
(連絡先)熊本市本荘2-6-1-107 田中気付
Mail tanaka5@h5.dion.ne.jp
※署名運動が始まっています。
『新しい歴史教科書をつくる会WATCH』(2009/11/27)
http://hatopoppo.iza.ne.jp/blog/entry/1340211/
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