☆ 福島県内すべての原発の廃炉を求める請願書 ☆
【請願趣旨】東日本大震災・福島原発事故から3ヶ月が過ぎました。福島原発事故は未だに収束の目処が立たず、政府・東京電力の取り組みや情報公開に対し、福島県民の不安・不信は募るばかりです。また、福島県民は放射能汚染という目に見えない恐ろしいものと日々たたかいながらも不安の中で生活しています。原発事故による避難者は9万5千人、県外へは3万5千人にも及び、特に子育て中の母親たちは、将来放射能が子どもたちにどう影響するのか心配しており、県外へ自主避難している親子も増えています。
6月15日、福島県復興ビジョン検討委員会は「基本理念」に「原子力に依存しない安全・安心で持続的に発展可能な社会づくり」を掲げました。この「脱原発」は福島県民のほとんどの意思でもあります。
したがって、福島県内のすべての原発の廃炉を求めることを要望します。
【請願項目】
1,福島第1原発・第2原発は廃炉にすること。
以上
▼ 県議会が全原発「廃炉」請願採択 知事「真剣に受け止める」
福島県議会は9月定例会最終日の20日、東京電力福島第1原発1~6号機(大熊町、双葉町)、第2原発1~4号機(富岡町、楢葉町)の全10基の廃炉を求める請願を採択した。原発の廃炉を要請する請願採択は全国初とみられる。
出席議員53人のうち5人が退席。最大会派の自民党(26人)、民主党や社民党などでつくる第2会派の県民連合(19人)など議長を除く出席議員47人全員が賛成した。
請願は新日本婦人の会県本部(福島市)が提出した。県が復興ビジョンの基本理念に「脱原発」を盛り込んだのを受け、全原発の廃炉を求めた。
第1原発1~4号機は廃炉が決まっている。同5、6号機と第2原発は自動停止中で、再稼働するかどうかは未定。
退席したのは渡辺義信(自民・西白河)、渡部譲(県民連合・会津若松)、坂本栄司(同・双葉)、小沢隆(改進の会・河沼)、望木昌彦(無所属・福島)の各議員。
請願には県も「原発に対する信頼が根底から崩れた今、県としては原子力に依存しない社会づくりを進める」と同調する意見を付していた。
佐藤雄平知事は「第1、第2原発の再稼働はあり得ないと言ってきた。県議会の請願採択は重く、真剣に受け止めたい」と述べた。
第2原発が立地する富岡町の遠藤勝也町長は「現状での運転再開は百パーセントあり得ず、原発に依存しないエネルギー政策が進められるのは当然」と語った。
東京電力広報部は「県議会の採択は重く受け止める。第1原発5、6号機と第2原発の取り扱いは詳細な調査を進めて検討する」とコメントした。
『河北新報』2011年10月21日金曜日
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/10/20111021t61003.htm
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