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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

韓国インターネット新聞記者とQ&A(2)

2006年04月22日 | 増田の部屋
 =韓国インターネット新聞記者とQ&A=(2)

5)手紙を書いた当時学生たちの反応はどうだったですか?
A:
これについては添付ファイルの生徒達の手紙を参考してください。

5-1)先生の免職消息に学生たちの反応はどうですか? 
A:
●何で増田先生がクビなんですか?! おかしいじゃないですか! なんで○○君のお父さん一人の苦情で増田先生がこんな目にあわなきゃいけないんですか? 都教育委員会はどうかしてます! 石原慎太郎はなにしてるんですか?
 先生の教育のどこが悪いんですか? 正しいことを教えようとしているのに! 過去の過ちを認めないどころか肯定しようとする都知事を、どうして都民は支持するのでしょうか? みんな騙されているだけです! もっと、この問題が大きくなれば、都民も都知事のバカさかげんがわかるでしょう。僕は応援しつづけるので、これからも頑張ってください。

●先生の免職処分の話を聞いて本当にびっくりしました。教育委員会は生徒の何を基準に先生を『悪い先生』と決め付けているのかよく分かりません・・・。 
 でも、先生に宛てられた励ましのメールを見て、こんなに先生のことを応援している人がいるんだと分かって、本当に嬉しく思いました。九段の生徒の中にも同じ考えの 人がいてよかったです。 

●今、教育委員会の処分の話を聞いて自分のことのように悔しいです。先生が悔しいときはその悔しさを分け合えるように、先生が悲しいときはその悲しみを分け合えるように、いつも応援しています。先生も私たちがいつも応援しているということを忘れないで、嬉しいことがあったらその喜びを分けてください! これからも納得のいかないことに断固として戦って正義を貫いてください!!!!

●紙上討論は、文章が苦手な私にとっては、とても辛いものでした。戦争や原爆のビデオを見たりして涙したこともありました。でも、そのときは大変でも、今、振り返ってみると、紙上討論のおかげで、自分の意見が言えるようになり、友達の考えを知ることができました。あれらのビデオを見たおかげで、教科書では学べない真実を知ることができました。
 先生の授業で無駄になったことは一つもありません。一年半という短い期間しか授業を受けられなかったのは、とても残念ですが、この貴重な体験を大切にし、将来、自分の子どもにも真実を教えられる先生のような人間になりたいと思います。いろいろと大変だろうと思いますが、どうか御体に気をつけて元気で頑張ってください。

6)先生の免職消息に周囲ではどんな反応を見えましたか? 
A:
「とても信じられない」「そんなに簡単に免職できるのか」と、驚かれましたが、産経新聞とか『週刊・新潮』とかの右翼メディアは、『とんでもない偏向教師をやっとクビにできた』と大喜びの記事を流しました。そして『良識』を誇る朝日新聞や毎日新聞は、私がどんなに取り上げるよう訴えても『黙殺』することによって右派を助けています。

7)周辺先生中, 先生のような同じな考えを持っている人がいますか?
A:
もちろん、いますが、とても少数派、なのです。

8)韓国では日本が軍国主義化ができていっているという憂慮が大きい。 竹島 問題,首相の靖国神社参拝問題, 歴史教科書偽造問題等によって.. これに対してどう思っているのか?
A:
 これらに対しては、『日本は歴史を反省しない国』と証明してしまったもので、本当に情けなく、恥ずかしく思っています。当たり前の歴史の事実を教え、侵略否定・正当化の政治家や教科書を批判するという職責を果たした教員である私が『教師不適格』として免職になる、そして、日本の『良識がある』と言われているメディアが、これを問題にしない、という状況は、日本の時計は1930年代に巻き戻っているのではないか、という危惧を感じます。

9)現在先生はどんな計画を持っていますか? これからどう対応していくでしょうか?

A:
 とにかく『免職取り消し裁判』を闘うしかありません。しかし、ご存じのように日本の裁判官は、政府の意に沿う判決を出すことに決めている状況がありますので、楽観はできません。ですから、日本だけでなく、韓国の方々や中国の方々など、できるだけ大勢の人達に、この不当性を訴え、ともに闘ってくれるように呼びかけていきます。

10)来月に釜山にセミナーのために来るという消息を聞ました。 どんなセミナーですか?
A:
 釜山広域市市民団体協議会という市民団体からお招きを受けました。理事長の方は、金ヒロと言われる方で、韓国軍事政権下で、弾圧され拷問されながらも民主化のために闘われた立派な方だと聞いています。講演は、『中学・高校の先生達』対象、『一般市民』対象の2回行います。テーマは『韓日の、より良い未来のために』というもので、私の体験と日本の生徒の意見などをとり上げてお話ししたいと思っています。

11) 韓国の国民たちに伝達したい言葉があったらと?
A:
 「竹島問題, 首相の靖国神社参拝問題, 歴史教科書偽造問題等」で、「本当に日本人はダメだ」という感想をお持ちの方も多いかと思います。しかし、日本人全部がそうなのではありません。過去を直視し、形式的・法的解決だけでなく『真の和解』ができるように努力を続けている日本人もいますので、どうぞ、日本人に絶望しないでください。過去を忘れるための『未来』でなく、『過去を直視』した上で、より良い未来のために『不正を正していけるよう』に連帯していきましょう!

11-1) 大統領に会ったらどんな言いましたいですか?
A:
 去年の3・1演説では、本当に控えめながら率直に日本人に対する希望を述べていただき、ありがとうございました。それに答えられる日本政府ではなく、それどころか、うち続く政治家の妄言、「竹島問題, 首相の靖国神社参拝問題, 歴史教科書偽造問題等」のために『歴史を反省できない国』と世界に証明してしまいました。
 『癒えることのない侵略と植民地支配の傷に塩をすり込む』ようなことをし続けて恥じない日本政府であることが日本人の一人として恥ずかしくてなりません。

 しかし、どうか、日本人に絶望しないでください。歴史の犠牲者の傷が癒えることがあるとすれば、それは真実が認識され、正しい裁きが行われ、歴史教育において正しい歴史認識が育まれる時でしょう。そうして初めて『真の和解と、真のより良き未来』が生まれるのだと思います。そのために少数ですが、弾圧されても一生懸命努力している日本人の存在を忘れないでいただきたいと思います。

 そして、できましたなら「『正しい歴史認識を育み、誤った歴史認識を批判したこと』を『不適切』として教員を解雇することは、通常の民主主義国家ならば許されない」ということを、石原慎太郎・東京都知事に教えてやってください!

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